映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

フルモンティ

2011-09-17 05:43:47 | 映画(洋画 99年以前)
しばらくアップしていなかった。忙しかった。
映画どころではないという感じだ。
「フルモンティ」はイギリス映画、すたれた工業の街の失業者たちが男性ストリッパーになってしまう話だ。コミカルなタッチがいい。懐かしいドナサマーの「ホットスタッフ」が妙に心にしみる。


イギリス北部の街シェフィールド。鉄鋼業で栄えたこの街も、今は誰もが失業中。失業してから6ケ月、主人公ことロバート・カーライルは共同親権を得るための養育費がなくて、別れた女房に息子を奪われそうだ。そんな時、人気の男性ストリップ・グループの巡回ショーに潜り込んだガズは、女たちの熱気と歓声に驚く。
これは金儲けのチャンスだと踏んだ彼は、排気ガス自殺しようとした気弱な男も仲間に入れ、男性ストリップを始めようとする。コーチには社交ダンスが得意な元上司ことトム・ウィルキンソンを選んだ。まだ妻に失業したことを言い出せないトムは、未だに上司風を吹かすいやな奴だ。でも、彼が新しい就職口の面接を受けている時、ガズたちは窓の外からチョッカイを出して失敗させ、無理矢理仲間に引き入れる。残りはオーディションだ。合格したのは、ブレイクダンスの心得はあるが、ちょっと年がいきすぎて足元が怪しい黒人男、リズム音痴だがアソコは立派な男。6人揃ったところで猛練習が始まったが。。。。。


出演者たちのキャラは今の日本の失業者たちに通じる。元上司の男が妻に失業であることを言いきれない話なんて日本映画「トウキョウソナタ」と同じような話だ。まともな奴なんて一人もいない。そこがこの映画のいいところであろう。飾りっ気がとれた男たちの持つパワーは徐々に高まっていく。でも未知の世界だけにそうは簡単にはうまくいかない。その紆余屈折がなかなか面白い映画だ。

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