映画とライフデザイン

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ブルースブラザース2000  ダンエイクロイド

2012-03-20 12:18:39 | 映画(洋画 99年以前)
ブルースブラザース2000は名作「ブルースブラザース」の続編である。
本当に楽しい。
ロードショー時に劇場に見に行った。最終のバンドコンテストの場面になった時、豪華なミュージシャンが次から次へと出てくるのにアッと驚いた。

ここしばらく目が痛く、気分がすぐれずに映画を見ていなかった。再開には見慣れた作品がいいと思い、この作品を選んだ。良かったと思う。


イリノイ州の刑務所にたたずむ主人公が画面に出てくる。前作とスタートの雰囲気は一緒だ。
エルウッド(ダン・エイクロイド)は18年ぶりに出所したところだ。そこで相棒のジェイクが死んでいることを知りシカゴに向かい旧知の修道女に会いに行く。
昔の恩師である修道女の施設には一人の孤児がいた。その子が妙になついた。10歳のバスター(J・エヴァン・ボニファント)である。エルウッドの育ての親カーティスに私生児がいることを知った。イリノイ警察の本部長キャブ(ジョー・モートン)である。エルウッドは弟分に会うがごとく訪ねるが全く相手にされず門前払い。
そんな警察本部長の財布をとっさに相棒の少年がすり、エルウッドは中古車を購入してかつての仲間のところへバンドへの勧誘に行く。
ストリップ小屋にいる歌手志望のバーテン(ジョン・グッドマン)を新たなメンバーにしようとするが、ロシアマフィアにいちゃもんをつけ追いまくられる。そんな中、車のディーラーになったギターリストや縫製の会社にいったり次から次へとメンバーを集めてバンドコンテストを目指す。誘拐犯と間違えられ警察本部長に徹底的に追いまくられるが。。。。


ヤマはいくつもある。
最初のヤマはカーディーラーの店主になったギターリストのマットマーフィーにところにダンが行ったところだ。
前回は「ソウルフード」のお店を経営していたところをブルースブラザースが訪れ、妻役のアレサフランクリンから「think」(考えろ!)と言われる。その場面は痛快でおもしろい。アレサが相棒の3人の女性とともに歌いながら、不良亭主がバンド仲間に加わらないように何度も「think」と言う。ダンエイクロイドと故ジョンベルーシの動きが吹き出すようにおかしい。

今回もアレサフランクリンが歌う。バックのお姉さまも同じ。ド派手な衣装に身をつけ彼女の初期の傑作「respect」を歌う。後ろでは故ベルーシの代わりに少年とジョングッドマンがダンに合わせて踊る。これがなかなかいける。



他にもたくさん見所があるが、あと2つに絞ろう。
1つはジェームズ牧師(ジェームズ・ブラウン)の伝導集会での神の啓示の場面である。前回は教会でジョンベルーシが神の啓示を受けてバク転しまくりの超絶ダンスを見せた。ジェームスもバックものりが凄かった。

今回も強烈だ。場所は野外の白いテントの中である。ゴスペルを歌う黒人の女性が大勢いる中、サムムーアが歌いまくる。60年代にリズムアンドブルースの名曲「ホールドオン」で一世風靡したサム&デイブの片割れだ。このソウルフルなテナーボイスがいい。そこに新たに神の啓示を受けたジョーモートンが加わる。この歌声ものれる。そこにジェームスブラウンが加わるシーンは本当にすばらしい。後ろでは集会に集まった原色の派手なドレスに身を包んだ女性や男たちがピョンピョン踊りながら歌いまくる。ステップがエキサイティングだ。ジェームスが故人になった今はもうこのシーンは不可能だ。



もう1つはバンドコンテストだ。主催はルイジアナのブードゥーの妖女(エリカ・バドゥ)だ。ブルースブラザースは、コンテストに参加するためにオーディションを受ける。主催者の妖女からレゲェを歌えと言われて、ブルース専門のダンエイクロイドは無理だと言う。そこを魔術で歌えるようにしてしまう場面が笑える。気がつくと、バックバンドの連中はカリブを意識した白いスーツに変身する。気がつくとロボットのように歌うブルースブラザース。いやはや最高だな。
そのあとがメインイベントだ。
このシーンを劇場で見たときは本当にあっと驚いた。何せ凄いメンバーだ。BBキングの姿が見える。いつものいでたちでブルースを演奏する。その隣はエリッククラプトンではないか!!!
こんなに衝撃を受けたことはめったにない。思わず声が出た。このあとも次から次へとビッグネームが出てくる。このメンバーは歴史上「ウィ-アーザワールド」に次ぐぐらいのビッグメンバーとして後世語り継がれるのではないか?
この強敵ルイジアナ・ゲーター・ボーイズを含めた最後のジャムセッションもなんともいえない。熱い演奏を展開。

個人的にはブルースブラザースは自分のベスト3にはいる作品だ。その延長線として十分に練りつくされて造られた作品だけに
楽しい作品になっている。監督のお笑いムードには冴えまくっていた。
これで映画復活できるか?


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