映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

映画「フォールガイ」 ライアン・ゴズリング&エミリーブラント

2024-08-17 20:22:34 | 映画(洋画:2022年以降主演男性)
映画「フォールガイ」を映画館で観てきました。


映画「フォールガイ」はアクション映画が得意なデイヴィッドリーチ監督がライアン・ゴズリングをスタントマンにして送り出す新作だ。「フォールガイ」を映画では身代わりと訳していた。監督は元スタントマンなので当人の気持ちはよくわかる。映画監督役でエミリー・ブラントを起用して、アクション中心の映画に軽いラブストーリーを織り交ぜる。いかにもアメリカ映画らしい雰囲気がして観てみたくなる。

腕利きスタントマンのコルト(ライアン・ゴズリング)はアクションスターのトム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の代役としての撮影中に高所から落下して大けがをしてしまう。1年半以上休んでいてメキシカンレストランでバイトをしてスタントとは遠ざかっている。

そんなコルトに映画プロデューサーのゲイル(ハンナワデンカム)から新作映画のスタントを受けて欲しいと声がかかる。恋人同士だったジョディ(エミリーブラント)の初監督作品ということで受ける。ロケ地のオーストラリアに行き久々にアクションシーンの撮影に加わる。そこでは主役のトムが姿を消していて、探すように依頼を受ける。


これは最高!アメリカ映画らしい痛快なアクションが楽しめる。
いきなりKISSの「ラヴィン・ユー・ベイビー」が流れてきて心がウキウキする。「トップガンマーヴェリック」でイントロの「デンジャーゾーン」を聴いた時と同じ胸騒ぎだ。スタントマンによる難易度の高い代役アクションシーンが次から次へと映りワクワクする。大部分のアクションは本人が演じているわけでないけど、ライアン・ゴズリング「千両役者!」と声をかけたくなる気分だ。エミリーブラントも暴漢に立ち向かって強さを見せる。

正直言って、ストーリーが凝っているわけでもない。若干の緩急はつけながらも、アクションのレベルが高いままに最終局面まで進む。アクションシーンを観て感じる肌感覚が快適だ。映画に携わっている映画人の会話なので名作と言われる旧作の固有名詞が次々と会話に混じるのもいい。まさに娯楽の境地で、俳優ストで新作ハリウッド映画の製作が減ったあとでこういうアメリカ映画が観たかった

⒈スタントによるアクションシーン
ジョディがメガホンを持つ映画はSFラブストーリーだ。いきなりの海岸でのカーチェイスにコルトがスタントをする。コルトは当然自分が来るのをジョディがわかっていると思ったけど伝わっていない。いきなりクルマがド派手に数回転するシーンやコルトが火あぶりになるシーンが続く。難易度が高い。それをコルトがこなしたところでジョディがコルトの存在がわかる。


その後も、シドニー海岸のペントハウスでの日本刀を持った女との格闘シーンや吹抜けの転落シーン火あぶりの船のチェイス、空飛ぶクルマはちゃんと着地するのかヒヤヒヤするし、ヘリコプターにぶら下がったりするシーンなど盛りだくさんだ。手を変え品を変えているので、アクションシーンが多すぎで消化不良になることもない。


⒉KISSとフィルコリンズ
KISSの「I was made for loving you」でウキウキするのも、自分が大学生時代の曲でディスコでもかかるような曲だったからだ。サラリーマン生活に入った後も、2次会でみんなはしゃいで大騒ぎの時に盛り上がる曲だった。アレンジを変え何度も流れる。ロック中心の選曲はこの映画のリズムによくあっている。テイラースウィフトの曲にライアン・ゴズリングが涙するシーンもある。

その後でエミリーブラントのカラオケシーンが映る。選曲はなんとフィルコリンズの「against all odds(Take A Look At Me Now)」だ。自分が大好きな映画「カリブの熱い夜」の主題歌で全米ヒットチャートNo.1だ。映画ではエンディングロールで流れる。エミリーブラントの歌は決してうまいとは言えないが、思わず感動。並行してライアン・ゴズリングの強烈なカーチェイスシーンが流れるので印象的だ。


⒊シドニーロケとカメラワーク
空からの俯瞰映像もあり途中でシドニーロケだと気づくが、オペラハウスを遠くから望むシーンはあっても間近で映すシーンは少ない。シドニー湾やハーバーブリッジでもアクションが繰り広げられる。合成映像もあるだろうけど、自国映画でなくここまでシドニーの街並みを観ることはない。

この映画ではカメラワークが序盤から冴えている。カネがかかっているアクションを大画面で観ると迫力がある。監督として拡声器で演技指導するエミリーブラントを周囲から回転させながら捉えるショットがいい感じだ。画面分割を巧みに利用してライアン・ゴズリングとエミリーブラントを対比して映すシーンもよく見える。


ライアン・ゴズリングが危うく殺人犯になってしまうシーンがある。実際の防犯カメラの映像を顔をすり替えるのだ。こんなことあるとヤバイなと感じた。結局陰謀だった。もっともその陰謀があるおかげで次から次へ楽しめたのだ。よかった。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Netflix映画「クロスミッショ... | トップ | 映画「そして僕は途方に暮れ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画(洋画:2022年以降主演男性)」カテゴリの最新記事