映画とライフデザイン

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映画「密偵」 ソン・ガンホ&鶴見辰吾

2017-11-23 17:50:05 | 映画(韓国映画)
映画「密偵」を映画館で観てきました。


1910年の日韓併合以降における日本占領下の朝鮮を描いた映画作品が増えている。今年は「お嬢さん」も上映された。しかも、トップスターソン・ガンホが独立運動の首謀者を取り締まる日本警察の朝鮮人幹部を演じるとならば、おもしろそうだ。日本からは朝鮮総督府の幹部ととして鶴見辰吾が登場する。

結果、期待ほどではなかったかな?という感じだが、日本警察の幹部となったソン・ガンホが朝鮮人を取り締まる時、朝鮮人民としての心の矛盾をうまく描いている。本人は日本上映時に自分の日本語を聞かれるのを不安がったという日本語には字幕もついていたが、結構上手だった。

朝鮮人でありながら日本の警察に所属するイ・ジョンチュル(ソン・ガンホ)は、義烈団を監視しろ、 と部長のヒガシ(鶴見辰吾)から特命を受ける。


義烈団のリーダーであるキム・ウジン(コン・ユ)に近づき、 ウジンと懇意になるジョンチュル。しかしそれは、義烈団の団長チョン・チェサン(イ・ビョンホン)が イ・ジョンチュルを“義烈団”へ引き込むための餌だった。 義烈団と日本警察の情報戦が展開する中、義烈団は上海から京城(現ソウル)へ向かう 列車に日本の主要施設を標的にした大量の爆弾を積み込むことに成功。敵か味方か、 密偵は誰なのか、互いに探り合いながら爆弾を積んだ列車は国境を越えて京城へ向かうが、 そこで待っていたのは・・・。 (作品情報より)

ワーナーブラザーズ制作となっているので、予算はかけられたのであろう。1920年代を再現したというセットはよくできている。しかも、ソン・ガンホの日本語がまともなので、日本人が見ても不自然さは感じない。

クライムアクションは韓国が最も得意とする分野だ。ただ、これは歴史もの。時代背景的には日本の軍部も強く、映画の結末に独立とかにはならないはずなので、どういう持って生き方をするのかと思っていた。若い人はあまり関係ないだろうなあと思うんだけど、最近とみに反日の雰囲気がただよわせる韓国世論を満足させる結末が必要なはずだ。まあこんなところだろうなあ。


韓国映画いつもながらの残虐シーンは用意されている。鶴見辰吾演じる日本人上司に命じられソン・ガンホが独立運動の特殊組織に属する女(ハン・ジミン)を拷問するシーンは目をそむけざるを得ない相変わらずのえげつなさだ。あとは、列車内でのソン・ガンホと同じ日本警察の男橋本との格闘シ-ンもその前の密偵を探る緊迫感のある攻防を含めてなかなか迫力ある。でも、そのくらいかな?それでも一応は楽しめる。イ・ビョンホンはここではあまり存在感はない。
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