映画「カリフォルニアドールズ」は1981年のアメリカ映画だ。
ドサまわりの女子プロレスラー2人とそのマネジャーの物語である。
名匠ロバート・アルドリッチ監督の遺作で評判がいいのに、DVDになっていない。何でかな?とずっと思っていた。どうやら音楽著作権の問題があってDVD化されていないらしい。今回ニュープリントで渋谷で放映されることを知り、何が何でも見に行かないと渋谷の劇場に足を向けた。
実際に見てみて、今年一番の感動と興奮を与えてくれた。むちゃくちゃ笑えるし、最後はジーンとくる。
最高の感動だ!!爽快な気持ちにさせてくれる素晴らしい映画だ。
女子プロレスの試合のシーンが映し出される。
戦うのはアイリス(ヴィッキ・フレデリック)とモリー(ローレンランドン)の美女レスラーのコンビからなるカリフォルニアドールズだ。2人を取り仕切るのはマネジャーのハリー(ピーターフォーク)だ。一試合200$強のギャラで町から町へとオンボロ車で走り回る。時にはプロモーターに値切られたりして、マネジャー業も大変だ。2人が嫌がる泥レスをやらせたり、八百長まがいの戦いをさせたりする。うらぶれたモーテルに宿泊しながら、中西部の街を走り戦っていく。
そんな彼女たちにもギャラの高い仕事の話が来る可能性がでた。ギャンブルの殿堂リノでチャンピオンベルトをかけた戦いをするというのだ。しかし、それを仕切っているのはギャラを値切られて、愛車のベンツをハリーがむちゃくちゃにつぶした相手の男だ。果たしてその試合に出られるのか。。。
ロードムービーの一種と考えても悪くない。煙突の立ち並ぶ工業地帯やミシガン湖のそばのシカゴをドライブしながら安モーテルに泊まる珍道中が続く。3人の間では常にケンカが日常茶飯事で、2人からはこんな仕事はしたくないという言葉が連発する。初めのけだるいムードは同じようなスポーツ映画である「ロッキー」などと同じテイストがする。途中までは上昇気流に乗れるとは思えない2人だが、勝ち続けているうちにチャンスをつかむ。そのチャンスに臨んでからこの映画が放つアドレナリンは凄い!
アルドリッチは男の世界を描くのが得意技。「特攻大作戦」「北国の帝王」はわくわくさせる活劇的展開だ。それと同時に「何がジェーンに起こったのか」で女の陰湿な部分も描いた。ベティ・デイヴィスの歴史的怪演が凄すぎた。ここでは女子プロレスだ。2人とも気持ちいいほどさっぱりした女だ。男同志の戦いでは感じられない爽快感が今回感じられる。
ピーターフォークと言えば、40代以上の日本人なら誰でも知っているだろう。NHK「刑事コロンボ」では、ヨレヨレのコートに身を包んだ独特の雰囲気で犯人をジワリジワリ追いかける姿にしびれた。ピーターフォークに日本人の誰もが親しみを持った。今回ピーターフォークの声を聞いて、一瞬だけど戸惑いを感じた。我々が耳にするピーターフォークの声は名優小池朝雄の声なのである。その声が脳裏に焼きついているので「おっと!?」と思いながら、10分くらいしてから慣れてきた。
プロレスラー役の2人は美人だ。身体がかなり大きい。モデル上がりといった感じで、アイリス役を演じるヴィッキ・フレデリックは叶姉妹のお姉さんのようだ。泥レスをやる際には戦いながら、シャツを破って裸で戦ったりして大変だったと思う。しかも、かなりマジでレスリングをやっている。さぞかしケガが絶えなかったんだろう。設定では高校を出ていないし、頭もよくないので身体を使って生き抜いていくしかないんだという。無理な注文ばかり来るのに2人は耐える。「絶対に私はやらないわ」と強く言ったシーンが流れた直後に、実際にやらないといったことをやるシーンが続くのにも笑えた。
ドサまわりの最中で2人が対決するレスラーの中にミミ萩原がいた。「芸者ガールズ」というコンビの名前である。これには笑えた。元々普通のタレントだった彼女が女子プロレスに転向するときはビックリしたけど、割と様になっていた。美形なので映画にも取り上げやすいと思うけど、ちょっとビックリだ。
カリフォルニアガールズの2人は「芸者ガールズ」から吉村道明ばりの回転エビ固めをおぼえた。
映画の中の「芸者ガールズ」の胡散臭い日本人マネジャーがピーターフォーク演じるマネジャーに日本に来た時は自分を頼りにしてくれと、手書きの日本語の名刺を渡した場面は場内から笑い声が聞えた。
音楽著作権の問題って何だろう?この映画では、彼らが地方から地方へと車で走らせていく際にオペラが流れていた。これも珍しい。このオペラのことなのかと思ったが、一体どういうことなんだろう。この映画絶対にDVDにしてもらいたいんだけど、無理なのかなあ?
映画館の中は何度も笑いの渦に巻き込まれ、自分もゲラゲラ笑えた。泥レスの主催者の役人が戦いの中に巻き込まれ泥だらけになるシーンや、最終の追い込みでレフリーがコテンパンに痛めつけられるシーンなんて腹が痛くなるくらい笑える。劇中の観客の強い歓声と彼女たちのパワーから強いアドレナリンが炸裂していた。笑いだけでなく、彼女の頑張りに涙まで出る。本当に素晴らしい映画だ。
ニュープリントしてくれて本当にうれしい。
ドサまわりの女子プロレスラー2人とそのマネジャーの物語である。
名匠ロバート・アルドリッチ監督の遺作で評判がいいのに、DVDになっていない。何でかな?とずっと思っていた。どうやら音楽著作権の問題があってDVD化されていないらしい。今回ニュープリントで渋谷で放映されることを知り、何が何でも見に行かないと渋谷の劇場に足を向けた。
実際に見てみて、今年一番の感動と興奮を与えてくれた。むちゃくちゃ笑えるし、最後はジーンとくる。
最高の感動だ!!爽快な気持ちにさせてくれる素晴らしい映画だ。
女子プロレスの試合のシーンが映し出される。
戦うのはアイリス(ヴィッキ・フレデリック)とモリー(ローレンランドン)の美女レスラーのコンビからなるカリフォルニアドールズだ。2人を取り仕切るのはマネジャーのハリー(ピーターフォーク)だ。一試合200$強のギャラで町から町へとオンボロ車で走り回る。時にはプロモーターに値切られたりして、マネジャー業も大変だ。2人が嫌がる泥レスをやらせたり、八百長まがいの戦いをさせたりする。うらぶれたモーテルに宿泊しながら、中西部の街を走り戦っていく。
そんな彼女たちにもギャラの高い仕事の話が来る可能性がでた。ギャンブルの殿堂リノでチャンピオンベルトをかけた戦いをするというのだ。しかし、それを仕切っているのはギャラを値切られて、愛車のベンツをハリーがむちゃくちゃにつぶした相手の男だ。果たしてその試合に出られるのか。。。
ロードムービーの一種と考えても悪くない。煙突の立ち並ぶ工業地帯やミシガン湖のそばのシカゴをドライブしながら安モーテルに泊まる珍道中が続く。3人の間では常にケンカが日常茶飯事で、2人からはこんな仕事はしたくないという言葉が連発する。初めのけだるいムードは同じようなスポーツ映画である「ロッキー」などと同じテイストがする。途中までは上昇気流に乗れるとは思えない2人だが、勝ち続けているうちにチャンスをつかむ。そのチャンスに臨んでからこの映画が放つアドレナリンは凄い!
アルドリッチは男の世界を描くのが得意技。「特攻大作戦」「北国の帝王」はわくわくさせる活劇的展開だ。それと同時に「何がジェーンに起こったのか」で女の陰湿な部分も描いた。ベティ・デイヴィスの歴史的怪演が凄すぎた。ここでは女子プロレスだ。2人とも気持ちいいほどさっぱりした女だ。男同志の戦いでは感じられない爽快感が今回感じられる。
ピーターフォークと言えば、40代以上の日本人なら誰でも知っているだろう。NHK「刑事コロンボ」では、ヨレヨレのコートに身を包んだ独特の雰囲気で犯人をジワリジワリ追いかける姿にしびれた。ピーターフォークに日本人の誰もが親しみを持った。今回ピーターフォークの声を聞いて、一瞬だけど戸惑いを感じた。我々が耳にするピーターフォークの声は名優小池朝雄の声なのである。その声が脳裏に焼きついているので「おっと!?」と思いながら、10分くらいしてから慣れてきた。
プロレスラー役の2人は美人だ。身体がかなり大きい。モデル上がりといった感じで、アイリス役を演じるヴィッキ・フレデリックは叶姉妹のお姉さんのようだ。泥レスをやる際には戦いながら、シャツを破って裸で戦ったりして大変だったと思う。しかも、かなりマジでレスリングをやっている。さぞかしケガが絶えなかったんだろう。設定では高校を出ていないし、頭もよくないので身体を使って生き抜いていくしかないんだという。無理な注文ばかり来るのに2人は耐える。「絶対に私はやらないわ」と強く言ったシーンが流れた直後に、実際にやらないといったことをやるシーンが続くのにも笑えた。
ドサまわりの最中で2人が対決するレスラーの中にミミ萩原がいた。「芸者ガールズ」というコンビの名前である。これには笑えた。元々普通のタレントだった彼女が女子プロレスに転向するときはビックリしたけど、割と様になっていた。美形なので映画にも取り上げやすいと思うけど、ちょっとビックリだ。
カリフォルニアガールズの2人は「芸者ガールズ」から吉村道明ばりの回転エビ固めをおぼえた。
映画の中の「芸者ガールズ」の胡散臭い日本人マネジャーがピーターフォーク演じるマネジャーに日本に来た時は自分を頼りにしてくれと、手書きの日本語の名刺を渡した場面は場内から笑い声が聞えた。
音楽著作権の問題って何だろう?この映画では、彼らが地方から地方へと車で走らせていく際にオペラが流れていた。これも珍しい。このオペラのことなのかと思ったが、一体どういうことなんだろう。この映画絶対にDVDにしてもらいたいんだけど、無理なのかなあ?
映画館の中は何度も笑いの渦に巻き込まれ、自分もゲラゲラ笑えた。泥レスの主催者の役人が戦いの中に巻き込まれ泥だらけになるシーンや、最終の追い込みでレフリーがコテンパンに痛めつけられるシーンなんて腹が痛くなるくらい笑える。劇中の観客の強い歓声と彼女たちのパワーから強いアドレナリンが炸裂していた。笑いだけでなく、彼女の頑張りに涙まで出る。本当に素晴らしい映画だ。
ニュープリントしてくれて本当にうれしい。