映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

エグゼクティブ・デシジョン  カートラッセル

2010-08-12 13:29:39 | 映画(洋画 99年以前)
テロリストにハイジャックされたジャンボ機内に潜入し、乗客の生命とワシントンDC壊滅の危機を回避すべく乗り込んだ男たちの活躍を描いた航空パニック・アクション映画である。単純には救出できず、何度もヤマを作るハラハラどきどきの映画だ。ラスト20分にかけての盛り上がりはすごい。

ワシントンDC行きのジャンボ・ジェットがテロリストにハイジャックされた。先方はイギリスで逮捕された組織のリーダーの釈放を要求する。米陸軍情報部のカート・ラッセルは「毒ガスDZ-5を盗んだ彼らは、ワシントン攻撃を狙っている」と語る。大統領を中心とした危機対処委員会はジャンボ機をワシントンに着陸させ危険にさらすか、米空域に入る前に同機を爆破し、乗客を犠牲にすべきか、苦しい選択を迫られる。
スティーブン・セガール中佐は、まだ実験段階にある空中輸送機を大西洋上8000mの地点でジャンボ機とドッキングさせ、特殊部隊のメンバーを機内に送り込むことを提案する。作戦は認められ、中佐は腹心の部下たちに加え、カート・ラッセルをメンバーに選ぶ。彼は輸送機の設計者と共に乗り込んだ。輸送機は無事、ジャンボ機との接続に成功し、メンバーは次々と乗り込んだ。ところが、激しい乱気流が発生し、このままでは両機とも大破しかねない。中佐を乗せた輸送機は爆発炎上し、地上との連絡は一切絶たれてしまった。
飛行機に乗り込んだ男たちはハイジャックの犯人を撃退するだけでなく、爆破装置を持った乗客を発見する必要がある。
作戦は果たしてうまくいくのであろうか。。。。。

相手とぶつかり合う瞬間までじっくり時間をかける。スッチーのハルベリーと連絡が取れて、内部の様子を探らせる。そして緊張感が絶頂に達した時、仕掛けが入る。そのあとは見せ場の嵐の連続だ。一瞬先が見えない。これこそアクション映画のだいご味であろう。クレジットトップの面構えのいいスティーブンセガールが早めに画面から姿を消すので、何があるか分からないと観客に思わせるところが脚本の妙味であろう。



タキシードを着て任務に就くカートラッセルはここでは軟派系インテリだ。当時はジョンカーペンター監督のSF的作品やパニック映画の常連だった。タランチーノの前作「デスプルーフ」で見せたワイルドだけど醜態を見せる3枚目の匂いはない。そこに黒人美人女優のハルベリーを組み合わせる。こちらも今とはタッチが違う。でも彼女の場合今のほうがよく見えてしまう。

ハルベリーをカートラッセルが「コーヒーをご一緒に」誘うシーンがある。「機上でなければ」と笑顔で答えるシーンは味がある。
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あなたは私のムコになる  サンドラ・ブロック

2010-08-12 09:30:34 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
2009年はいろんな意味で当たり年だったサンドラブロック主演の作品。鬼の女性編集者がビザ切れに気がつかず、部下の若い男性との偽装結婚を思いつくというドタバタラブコメディである。アメリカでは3億ドルを超える大ヒットだったそうだ。お気楽にみるのがいい。



ニューヨークにある出版社の40代敏腕編集者サンドラブロックは、周りから魔女とおそれられる怖い存在だった。そのアシスタントである20代の若者ライアン・レイノルズは3年目にしてようやく付いて行くのが精いっぱいといったところだ。そんな時会社に役人が来て、ビザ切れでこのままではカナダにすぐ戻ってもらわねばならないと伝える。サンドラはあわてて、とっさにそばにいたレイノルズをつかまえて、実は彼と付き合っていて結婚することになっていると伝える。レイノルズは驚いたが、口裏を合わせた。条件として編集者に昇進させてもらえるという前提で偽装結婚をする準備をする。そのため、アラスカにあるレイノルズの実家に一緒に向かった。アラスカの実家では父母だけでなく、89歳になる祖母も待っていて、地元では名門のレイノルズ一家の大変な歓迎を受けるのであるが。。。。



このあとアラスカの実家でのドタバタ劇が続く。まさにラブコメディで笑える場面が続いていく。ふいに裸で抱き合ってしまうシーン、男性ストリップのシーン、鷲に携帯電話を持ち去られるシーンなど噴き出すシーンが多い。お気楽に見られる。祖母のひょうきんな動きが殊勲賞といったところだ。

サンドラブロックにとって、2009年は念願のオスカー主演女優賞とラジー賞同時受賞という奇妙な年だった。ある資料によれば48億円稼いだらしい。すごいなあ!でも彼女にしかできない役ってあるような気がする。もう少し頑張れるのではないか?
ライアン・レイノルズは主役級に昇進しつつある若手。かっこいいだけでなくいかにも性格がよさそう。スカーレットヨハンソンがぞっこんになったという構図も何だかわかるような気がする。相当女性にもてるだろうし彼女もひやひやしているのではないか?

40代のエリートキャリア女性と若者との触れ合いの構図はメリルストリープの「プラダを着た悪魔」と似たようなパターンだ。古くはダイアンキートンの「赤ちゃんはトップレディがお好き」なんて映画もあった。ニューヨークには日本と比較するとバリバリのキャリア女性が多いんだろうなあ。でもキャリア風でずっと突っ張らせるのではなく、ちょっとくだけさせてみるところが一般の共感を生んでいるのかと映画を観て感じた。
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