カンヌ映画祭の常連ジャン=ピエールetリュック・ダルデンヌ兄弟監督の映画
「ロルナの祈り」はヨーロッパ映画独特の不毛のにおいがする。テーマはどす黒い。国籍売買、偽装結婚など隣国中国ではあるが、日本ではないような話を題材とする。共産主義崩壊によって東欧、西欧の双方への人口流入があることで裏取引が蔓延しているどきつい話が基本となる。
アルバニアからベルギーに来ている主人公ロルナことアルタ・ロブロシは、ブローカーの手によってヘロイン中毒の男と偽装結婚してベルギー国籍を得る。男はうだつの上がらない男で、常に身体の不自由を訴え、わがままし放題。それでも彼女への情が移り、更正をしようとする気持ちは持っている。しかし、彼女は彼と離婚して、ベルギーの国籍を売ってロシアの男のもとへ行こうと試みる。ちょっとした狂言ばりに暴力ざたを夫が犯したと台本を考えて、男にもそれに協力するように話をするが。。。。
ショートカットの女性主人公をカメラがひたすら追う。手持ちカメラで臨場感を出し、社会の底辺の人間の卑しい行為を舐めるようなカメラワークで追いかけていく。それにしても下劣である。でも途中から違った心が彼女に生じてくる。あっと驚くラブシーンもある。本気度が強いと思わせるハードさである。明白ではないが、その転換が映画の主題となっていく。
この監督が映画で主人公にする人たちはみな下劣である。今回のユーロ通貨危機で感じることであるが、思っている以上にヨーロッパ諸国がいい加減であることを感じさせる気がする。日本企業は強いユーロを背景に輸出でリーマンショックの前はかなり儲けてきた。それが1ユーロ170円近かったのが今は114円台だ。為替市場からの不信任は彼らの低俗さから来ているというのを、ヨーロッパ系底辺の人物像を描いた映画を観てなおのこと感じる。
ちょっと言い過ぎかもしれないが。。。
「ロルナの祈り」はヨーロッパ映画独特の不毛のにおいがする。テーマはどす黒い。国籍売買、偽装結婚など隣国中国ではあるが、日本ではないような話を題材とする。共産主義崩壊によって東欧、西欧の双方への人口流入があることで裏取引が蔓延しているどきつい話が基本となる。
アルバニアからベルギーに来ている主人公ロルナことアルタ・ロブロシは、ブローカーの手によってヘロイン中毒の男と偽装結婚してベルギー国籍を得る。男はうだつの上がらない男で、常に身体の不自由を訴え、わがままし放題。それでも彼女への情が移り、更正をしようとする気持ちは持っている。しかし、彼女は彼と離婚して、ベルギーの国籍を売ってロシアの男のもとへ行こうと試みる。ちょっとした狂言ばりに暴力ざたを夫が犯したと台本を考えて、男にもそれに協力するように話をするが。。。。
ショートカットの女性主人公をカメラがひたすら追う。手持ちカメラで臨場感を出し、社会の底辺の人間の卑しい行為を舐めるようなカメラワークで追いかけていく。それにしても下劣である。でも途中から違った心が彼女に生じてくる。あっと驚くラブシーンもある。本気度が強いと思わせるハードさである。明白ではないが、その転換が映画の主題となっていく。
この監督が映画で主人公にする人たちはみな下劣である。今回のユーロ通貨危機で感じることであるが、思っている以上にヨーロッパ諸国がいい加減であることを感じさせる気がする。日本企業は強いユーロを背景に輸出でリーマンショックの前はかなり儲けてきた。それが1ユーロ170円近かったのが今は114円台だ。為替市場からの不信任は彼らの低俗さから来ているというのを、ヨーロッパ系底辺の人物像を描いた映画を観てなおのこと感じる。
ちょっと言い過ぎかもしれないが。。。