映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

真夜中のピアニスト ジャック・オディアール

2009-12-06 22:24:12 | 映画(洋画:2000年以降主演男性)
フランス映画にしては画像の美しさと無縁である。フランス語を話していなければパリかどうか分からない。地上げ屋の28歳の若者にスポットをあてて、手持ちカメラ中心に彼を追いかけていく。もともとピアニストだった母の血を受け継いだ彼が、東洋人女性にピアノのレッスンを受けるシーンも多く、泥臭い地上げのシーンとの対比が際立っていく。陰陽のギャップが強い傑作だと思う。


パリでかなりあくどい地上げをしている不動産業の主人公がいる。父も同じ商売をしていて、きわどい金融回収もしたりしていた。亡き母がピアニストだった影響で、小さいころはピアノを習っていた。母の音楽エージェントに偶然出くわす。「才能があった貴殿は今はピアノをやっているのですか」と聞かれて、ついついピアノのことを思い出す。そしてきわどい仕事をしながら、昼間は東洋人ピアニストのレッスンを受け、ハイドンのピアノソナタを練習するようになるが。。。。

ジャック・オディアール監督には「リードマイリップス」という映画があった。読唇術ができる女の話である。暗いムードはあの映画に通じる。カメラはひたすら主人公を追う。日本でもバブルになるころ、地上げ屋という人種がいた。今でも同じような人種がいるけれど、当時のほうがヤクザの匂いをさせる男たちが多かった。主人公はむしろそういう男たちに通じる。それなのに別のピアニストの顔を見せる。表情の七変化がある。


今回はベトナム人ピアノ教師を演じた女性(リン・ダン・ファン)が重要な役割を示す。主人公とは正反対に清楚でインテリ系のいかにも音楽をやっているお嬢さんという風貌だ。個人的には好きなタイプだ。久しくピアノをやっていなかった主人公がレッスンを受ける。うまくいかないとことも多い。そこで彼女との葛藤が生じる。彼女はフランス語を話せない。言葉が分からない女性とのレッスンシーンである。これがいい。なぜか心を洗われる気がする。

でもストーリーは素直に進めない。そのギャップに脚本のうまさも感じる。

(参考作品)
真夜中のピアニスト
裏世界とピアニストのギャップ


リード・マイ・リップス
ジャック・オディアール監督の傑作「読唇術ができる女」
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景気よくなるかなあ?

2009-12-06 11:27:18 | Weblog
先週日経平均が1000円近く上がった。
軽いリバウンドがあるかと思ったが、こんなに上がるとは思わなかった。
それもあるけれど、円が90円台に戻るとは少しびっくりである。
いつもブログでいっているけれど円安以外に日本の生きる道はないと思う。

予算仕分け会議はそれはそれで意義はあるけれど、緊縮財政では復活はないと思っていた。先週はじめから政府の動きも変わってきた。どうも最悪期は脱した感がある。一週間でこうも変わるものなのか?

今朝亀井静香大臣がテレビに出ていた。財政出動の重要性を、榊原元大蔵省財務官と一緒に語っていた。亀井氏の返済猶予の話、郵政株凍結の話には疑問を感じていたが、今日の話はまともである。けっして経済オンチではない。これからに期待である。

4日の日にボーナスをもらった。夏に大幅ダウンをしていたので、今回もそうなったらいやだなと思っていた。でもそうならないでよかった。夏よりはプラスであった。夏に減らした妻への分け前も今回増やした。いい加減ここいらで底を打って欲しいなあ。

あとは価格政策だ。今年は利益率重視でいったので、昨年度とほぼ同じ売り上げ見込みだけれど、私の部署はなんとか利益は前年プラスの見込みだ。3%の改善でも全体トータルすると大きく違う。でも営業サイドからは、価格政策をもう少し緩めないとと悲鳴が出ている。金曜の幹部懇親会で特上カルビを食べながらつるし上げられそうになった。12月から2月にかけて少しばかり緩めるとしよう。
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