73年の作品。津軽の海沿いの故郷に帰ってきた女とその情夫の物語。荒波が響きわたる漁村の荒廃した暮らしの中で、大映で壺ふり賭博師で鳴らした江波杏子の着物姿が美しい。
新宿の飲み屋に働く江波杏子は津軽の田舎に情夫をつれて帰ってきた。情夫がヤクザ同士のいざこざで組の人間を殺してしまったからだ。逃げてきた彼らには、住むところもない。幼馴染が海岸沿いの小屋を修復してそこに二人で住むことになる。追われる立場の情夫は働きようがなく、江波が飲み屋で働くことになった。何もせずぶらぶらしている情夫は盲目の若い娘と知り合う。盲目の娘はおにいちゃんと言って近づいていくが。。。。
北国の波の荒い海というと、高倉健の映画を思い出す。降旗監督はこういう画像が得意だ。世捨て人が堕落した世界で暮らすすさんだ気分の映画だが、最後の場面で若干の光をともす。しかし、自分の犯した悪事は世間に忘れられず、自ら仕打ちを受ける。ワンパターンのストーリーだ。三味線と海の匂いが映画を引き立てるが私には稚拙な演出と映る場面が多かった。
新宿の飲み屋に働く江波杏子は津軽の田舎に情夫をつれて帰ってきた。情夫がヤクザ同士のいざこざで組の人間を殺してしまったからだ。逃げてきた彼らには、住むところもない。幼馴染が海岸沿いの小屋を修復してそこに二人で住むことになる。追われる立場の情夫は働きようがなく、江波が飲み屋で働くことになった。何もせずぶらぶらしている情夫は盲目の若い娘と知り合う。盲目の娘はおにいちゃんと言って近づいていくが。。。。
北国の波の荒い海というと、高倉健の映画を思い出す。降旗監督はこういう画像が得意だ。世捨て人が堕落した世界で暮らすすさんだ気分の映画だが、最後の場面で若干の光をともす。しかし、自分の犯した悪事は世間に忘れられず、自ら仕打ちを受ける。ワンパターンのストーリーだ。三味線と海の匂いが映画を引き立てるが私には稚拙な演出と映る場面が多かった。