日々の事など

時には、旅人

今日も 将軍が行く

2022-05-03 | 

 前橋の広瀬川のそばに住み始めた時から、気になる人がいました。髪は肩まで、日に焼けた顔、いつも日がな一日どこかのベンチに腰掛けてます。よく見ると立派な顔立ちです。

 いつものように喫茶店でお団子ちゃんを訳してたら、ガラス戸の向こうに彼が両手に沢山の袋を持って、歩いてきました。5年ぐらい前と比べると、歩みが遅いです。足が痛そうです。多分、誰かが彼に食料をあげてるようです。今は、日がな一日ベンチに腰掛けていません。寄る年波に勝てなくなったのでしょう。

 よく出入りする画廊で、お茶を飲んでた時、彼が通りました。「あの人よく見かけるのよね」と言ったら、「ああ、将軍ね」と画廊主がいいました。あれから5年、歳月は残酷に老いを加速させます。 ああ、自分もそうなのです。


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