VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

ひょうたんランプ

2006年04月30日 | Friend
私の住む逗子市山の根の「熊野神社」で催される餅つき会で、
今年の初め知り合った、葉山の谷吉さんご夫妻をご自宅に訪ねた。
葉山町長柄の国道から入って100mほど行くと、かなり静かな山間の里になる。

2年前に逗子から移り住まれたという、2軒の平屋が建つ広いお庭からご夫妻が出迎えてくれた。
旦那様の重雄さんは庭仕事を趣味にしてらっしゃるかと思えば、それだけではなく
実は、スゴイ工芸品を作ってらっしゃった!
それが写真のランプだが、何と素材は瓢箪(ひょうたん)や干瓢(かんぴょう。そう、のり巻のかんぴょう)である!
瓢箪に絵付けした上で、針や錐(きり)で穴を開けて光をデザインする。

瓢箪そのものを通る光の色もそれぞれに違って、絵柄や付けた色によってまた光の雰囲気も全く変わって面白い。
暗くしてランプを灯して下さった部屋は幻想的で、どこか中近東の空気が漂う。

瓢箪の生産は容易では無いようで、素材を入手するのが大変らしく
(昔は殺菌作用があって水筒に用いられたというように、他の作物とは共存できない強い植物らしい)
色々他に試した中で、丈夫だったのが干瓢だったとの事(写真中)。

重雄さん、この瓢箪アートで個展を開くまでになられたようだが
サラリーマン引退後、もとは海岸で集めたガラスで作ったランプから始まったらしい。
漂流ガラスが少なくなって(ガラス瓶の需要も減りましたものね)瓢箪に出会ったという。

時間をたっぷり使いながら自己表現するものを見つけられた、リタイア生活のお手本だ。
そう言えば、私のお迎えのおじい様も仏像彫りが趣味(それ以上の腕に違いないが)とおしゃっていた。
手先を使うものは、特に長生きの秘訣であるかも知れない。


明日は奥様、幸子さんのライフワークの一つ。葉山の有名別荘建築を訪ねる事にした。

葉山でカヌー

2006年04月28日 | 湘南・逗子の暮らし
           【蟹さん、調理前→調理中!?】

ゴールデンウィークの始まり!
逗子に越してからは特に大型連休、湘南を出ることは無い。
人で溢れる場所へ出かけたり、費用の高い時期に海外旅行するのは考え難い。
何といっても今、湘南は最高の季節!! 

という事で、逗子テニスクラブでご一緒の新倉ファミリー
葉山公園(大浜海岸)へ、カヌー&BBQに誘ってくれた。
先に場所取りに出向いてくれた皆さんのあと、私達はいつものMTBに乗って葉山へ向かった。

天気が下り坂で、午後雨という予報であったが
公園にはBBQのグループが3-4組、既に盛り上がっている。
今日は新倉ご夫妻(写真左のウエットスーツ姿)の娘婿である、岡部さんの会社仲間を交えて10数人で
お肉だけでなく、写真のように磯で獲ってきた蟹の素揚げまで登場!

その公園&葉山を背景にして(写真中)、Timと私は新倉さんのカヌー(二人乗りのSit on Kayac)で沖へ出た。
曇り空だが海面は穏やかで、時折通過するジェットスキーや水上スキーの余波や騒音以外
漕ぐのを止めて波にまかせて漂っていると、水平線の向こうに空があるだけ。
右前方に逗子マリーナ、北西の方向には江ノ島が浮かんでいる(私の写真の左肩横に少し)。

陸に上がって、BBQを楽しんでいると・・・雷の音が。
予報よりも早く13:00前に降り出した雨に、急いでBBQ撤収!
続きを、逗子の新倉邸で行う事に。

お宅でゆっくりと、焼きそばなどを新倉ママが調理して下さり美味しく平らげた。
(BBQで活躍していた男性陣も、家に入るとお客様に・・・新倉さん、いつもお世話様です!)

雨の日でも、こんな風にアクティブに過ごせる仲間と場所がある事に感謝




三井ホーム決算発表会

2006年04月28日 | 住宅業界
三井ホームは、我々住宅専門紙/雑誌社向けにも
中村社長はじめ役員が顔を揃えて、決算発表会を丁寧に開催して下さる。
私も研究/調査結果に具体的な事例を交えて、講演したり報告したりする事も多く
このような機会に、その企業の方向性をしっかり理解するようにしている。

H18年3月期の三井ホームグループ連結決算は、増収増益。
三井ホームリモデリング(リフォーム事業)も伸びたが、三井デザインテック(内装業)を中心に
商業向けの業績が非常に良かったとの事。景気回復が真っ先に反映される分野だ。

三井ホーム単独決算では、増収減益であるが回復基調にあり
今後の業績を表す受注残高も、コア事業の2X4住宅中心に前期比増で期待感がある。
中村社長の「3月は特に来場客が多く、金利先高を敏感に感じている様子」という言葉どおり
住宅会社の景況感は上向いている。

特に、建替層(土地を買って新築するのとは違って、建築費も高めで重要指標)が39.4%と
前期から3.8%も増加し、今後も注力されるとの事。
商品的には「マイレーブ」という2000-2500万円クラスの手頃な価格帯で
団塊ジュニアなど若年層も獲得したようだ。
また三井ホームの得意分野である、開業医院の建築も好調という事。
高齢社会の日本にも、ホームドクター制が根付くのかもしれない。

「Quality × Design」をテーマに、三井ホームのDNAとも言える‘デザイン性’や
顧客満足度向上によって、3ヵ年計画での利益80億円を目指すとの事。

三井不動産三井のリハウスとの協働にも、面白い話題があったので楽しみにしたい。


旭化成「ひとと住環境研究会」

2006年04月26日 | 住宅業界
       【写真左:発表会には宿谷教授の他、佐藤副社長や熊野マーケティング総部長などが参加。 
                     写真右:佐藤副社長と、私が懇意にして頂いている入澤女史】

旭化成ホームズが、武蔵工業大学の宿谷昌則教授を座長に迎え
「ひとと住環境研究会」を発足した発表会に出てきた。

旭化成ホームズ、所謂ヘーベルハウスは都市部を中心に事業展開してきたハウスメーカーなので
密集地など住宅建築条件においては、より厳しい環境で設計/建築してきた実績がある。
ロングライフ住宅と共に都市部であっても‘自然の恵みを生かす住まいづくり’を提案し
そらから」「かぜのとう」という自然環境共生型の商品も生まれているが、
今後は更に“ひと”が快適に暮らすという意味を
生物学的、生理的な見地からも理論的に考察してゆくという事だ。

宿谷教授は【エクセルギー】というエネルギーの消費を表す概念を用いて
   (エネルギーは消費できるものでないという事=「エネルギー保存の法則」)
住宅における省エネを正しく把握しながら、地球環境に調和できる快適な住環境を研究するという。
そのプレゼンテーションの前段では、生物や“ひと”の進化と環境への順応性などを
ソフトタッチで好感度の高い、手書きイラストで解説して下さり興味深かった。

現代社会では冷暖房の完備や、温度差の無い室内環境を目指すなど住環境の均一化に傾き、
電気仕掛けで制御し過ぎではないだろうか?という疑問を抱く者が
少なくないという事は、昨今のハウスメーカー各社の商品提案を見て感じる所である。

自然‘光、風、緑、水、音・・・’の恵みでリラックスでき
夏も冷房を入れる必要が無く過ごせて体調も良くなる事は、私が一番良く知っているので
旭化成ホームズがそれを研究実証、商品提案化される事に期待したい。


退職記念品とリクルートの社長

2006年04月25日 | 社会・文化
ティファニーから宅配が届いた。
開けてみると、リクルートからの退職記念品だった。蓋が開け閉めできる携帯用の目覚まし時計。
辞めた人達から早期退職金&株の事は聞かされても、記念品の話を聞いたことが無かったので驚いた。
「こんな気の利いた事もするんだ・・・」と。

ティファニーの法人サービスは、私も営業時代からお世話になったお客様への贈り物をする際
ユニセックスなブランドであり、贈り手としては白いリボンに女性らしさのある所が好きで使っていた。

丁度、先週に柏木社長と話し込んだ後だったので
柏木さんから貰ったみたいな気になった・・・・・
たまたまブラッと柏木社長の近くを訪れた際、お席にいらっしゃったので
退職の挨拶をしたところ、隣の会議室に呼び入れて下さって
(注:リクルートでは社長も一般社員と同じオープンフロアに座っている為)
ジックリ話を聞いて下さった。
私一人の事からも、会社の問題を実感しようとされていた。真面目で感性のある方である。

まだ47,8歳なので、私なら世代も近くそんなに遠い存在でもないのだが
会社内に居ると、かなり縁遠かった。組織というグラスシーリング。
それに私はやはり江副浩正時代のリクルート社員で、私の中に隔世の感があるのも確か。
その頃の江副さんはカリスマであっても、何だか近かった。一緒に頑張ってる気がした。
安比高原の自室で飲ませてもらったりもしたなぁ・・・ただの女好き、というだけか?!)

もうその頃のリクルートであってはならない訳で、SmartでCleanな社長&会社なのである。
そうなのだが、一時リクルート会長でもあられたダイエー中内さんの
「リクルートは、いかがわしいくあれ!」と事件後、激励された事も思い出す。

まだ片足をリクルートに突っ込んでいる私としては、
古き良き時代のリクルートマンシップ
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」を今、実践中ということになる。





マントルピースにTVリアリティ・ショー?

2006年04月24日 | My Home
私が自邸に作りたかったものの一つが、マントルピース(暖炉)である。
Mantlepieceマントルピースは、洋式住宅では日本の床の間のような位置づけ&役割である。
その家にいくつマントルピースがあるか、その多さが家の格式を語り暖をとる以上に、大切な役割がある。

部屋の中心に構えられ、その上に季節感を出す装飾を施す。
クリスマス・ストッキング(靴下)や緑のリースを垂らしたり、クリスマスは最も象徴的である。
また家族やご先祖の写真を並べ、懐かしみ感謝し思い出を大切にする場としても活躍。

しかしながら、基本的な機能である暖炉として使うには日本では手間がかかり過ぎる。
そこで私が考案したのが、テレビ置き場としてのマントルピース!
写真にあるように、マントルピース(炉だな)の中にテレビを入れて
その存在自体を隠しながらも、部屋の中心でソファに寛ぎながらテレビを見れる。

マントルピース自体は、洋雑誌で選んだデザイン写真を建築士に見せて
木製モールディングをパーツで選んで発注してもらい、大工さんに造作してもらった。
その上には、これも憧れていた大きな天井まである鏡を設置。
同じく木製のモールディングとミラーを別途発注し造作。
白のペイントで仕上げ、かなり満足度の高いものが出来上がった。


Timが写真で見ている番組は、「American Idol」。
CATVでは海外の番組が充実していて、日本の娯楽番組を見る機会が減った。
特に面白いのが、視聴者参加番組の所謂リアリティ・ショー。(FOX
私が最初に虜になった番組が、
ゲイとストレートの男性陣14人が一人の美女Jackieを射止めるまでのストーリーの「Gay or Not」。
(原題「Playing It Straight」)
なかなか日本では、素人があそこまで面白くなる事は少ない。
やはり個性が大切にされ、評価される世界だからこそ
参加者によって大きな違いが出て「あの人のここが好き。あんな所が嫌い」とか
見ている者同士で、話が弾んでどんどん惹きつけられる。


私が自邸にマントルピースもどきを作ったように、文化を輸入するのと同じで
「クイズ・ミリオネア」「クイズ・ヘキサゴン」などTV番組の輸入も多いが、
日本では出演者が素人ではなく芸能人で、番組が成り立っているところが興味深い。
「American Idol」は英国がオリジナルだが、日本に来る日も近いか!

ラ・マーレ・ド・茶屋

2006年04月22日 | 湘南・逗子の暮らし
意外と近くに住んでいると、近所では外食しないので
有名な「ラ・マーレ・ド・茶屋」にも、行ったことが無かった。
大阪から母や友人が来た時に、「日影茶屋」へは行くがフレンチに行く機会が無かったが
今日、麻布在住の田中夫妻が逗子まで遊びに来てくれたので
ディナーをラ・マーレでご一緒する事になった。(写真左)

老舗日本料理、日影茶屋は江戸時代に創業したらしいが
フレンチレストランの「ラ・マーレ・ド・茶屋」は、1977年開業。
そこで、今日ご一緒した月刊HOUSINGの契約エディターであり
私と同年生まれである田中夫人(川成さん)曰く、
「私達が学生の頃は、デートコースの一つだったので懐かしいワ・・・」
「誰と?」と、優しい夫君に尋ねられる。

夕日を眺めようと思っていたが、生憎の曇り空。(写真中)
諦めていたら、ナント富士山のシルエットが江ノ島の向こう(写真左端)に綺麗に見えた!
微かにオレンジがかった空も見えた。海を眺めて経つ洋館で、まず眺めを味わった。

室内の雰囲気は、南欧の気楽なフレンチ。
若いデートカップルから、老夫婦カップル。外人も多く、多彩な客層で直ぐに満席になった。
その中で驚いた事に!田中氏のご友人(在東京で、かなり裕福なお方)が居るのを田中夫人が発見!?
女性とご一緒だったので、声をかけるのはタイミングを見て・・・
その方は、とてもGrumetな方らしく「あの人が来てるんなら、食事も間違いないよ」と
ご自身も超Grumetな田中氏が太鼓判。

私も人気店の食事内容でガッカリする事も多いので
「今日はロケーションで・・・」と期待されないよう前置きして来たのだが、
その言葉どおり、筍やふきのとう、ホワイトアスパラなど旬の野菜と
相模湾の魚類を中心にヘルシーで、お腹一杯頂けた。
最後の閉めが‘青海苔のリゾット’は、日本のおじや感覚で面白かった。
田中氏チョイスのシャンパンにワイン、デザートではTimに特別チョコケーキ盛り合わせで大満足。

土曜日なので1階ではジャズライブが行われていた。
いつもこの時間、家のラジオ「湘南ビーチFM」から流れているものだ。

逗子まで出て来て頂いた田中夫妻も、愉しんで頂けた様子。
写真右は、その田中夫妻から新築祝いに頂いたイタリア製のカプチーノCUPs。
ワインも添えて下さったのだが、写真に写っているのは
シャンパン型のキャンドル!Cute

金曜会にデビュー!

2006年04月21日 | Tennis
写真は近所の逗子市第一運動公園にある八重桜。ホント桜餅のようでオイシソウ・・・
今日は強い風に花びらも舞っているが
端っこの木は永年、その風を受けてきたようで傾いている(写真中)。


その運動公園にあるテニスコートへ向かい
今日は初めて、逗子テニスクラブ‘金曜会’に加入しデビューした!
今まで土曜日に参加していただが‘金曜会’は、
9:00-15:00まで試合形式で楽しめる“奥方の会”のイメージ。
(今日はK氏お一人男性以外、25人前後全て女性)

何人か旧知の方もいらっしゃるので「あら、お仕事は?」という顔に
「会社、辞めたんです!」と。少々、驚かれたが歓迎される。

こんな絵に描いたような青空の下、平日テニスをしていると
会社を辞めた喜びが込み上げてきた!!!

存分に愉しんで家に帰っても、お日様が部屋いっぱい。
ソファで日向ぼっこの、愛猫クレオパトラは私の愛撫に迷惑そうだが
やっぱり、休日とは違う空気が街や室内にまで充満していて超Happy


さぁ!玄関アプローチの芝刈りでもしようっと。

コシノジュンコ、IIDA

2006年04月20日 | 住宅業界
IIDA(国際インテリアデザイン協会)
次期、日本支部プレジデントになられる丹羽さん(写真右)からご案内を頂き、
デザイナーのコシノジュンコさんの講演会に参加した。

私は協会会員では無いので、参加費9000円と
「話を聞くだけにしては高いよなぁ…」と二の足を踏みながらも
「勉強、勉強!」と思い直して伺う事にした。

思いついでに、ミラノでお世話になった
クライス&カンパニーの高原まみさんを誘ってみた。
流石、向上心旺盛な営業ウーマン!
当日の誘いにも係わらず、二つ返事で飛んで来てくれた。

コシノさんは、撮影NGだったので冒頭のスライドだけ撮ったが(写真左)
そこには、20代の時に住んでいたお家で撮られた、若かりし日のジュンコさんが映し出されている。
乗っけから、非凡さを感じずにはいられない。
60年代の日本とは、解説無しには誰も言い当てる事は出来ないだろう。
天井の高い洋館の空間で、ソファや家具と同じオレンジを身にまとったジュンコさんは靴を履いている。
その頃から今尚、室内でも靴を履く習慣だそう。‘美’へのこだわりが垣間見える。

その頃の賃貸住宅(400坪の大きな庭の戸建て)に住んでいた時代から
現在の青山自社ビルのペントハウス自宅に至るまで、
住まいの変遷をパリの高級アパルトマン含めて5軒、写真で見せて下さった。

どんなホテルのスウィートに泊まっても「やっぱり自宅が一番」と思えるほど
‘家’へのこだわりは強く「家が大好きで、大好きで」と
そのお言葉どおり各年代で個性溢れ、また進化してきた住まいの写真が続いた。

印象に残った言葉では、【憧れ】=どんな家に住みたいかを持つ事。
一人住まいの時に、Bedでコーヒーが飲めるサイドテーブル(病人用の、と表現されたが!?)に憧れたとか
リゾートや太陽への憧れなど、いつも少し【背伸びするくらいが良い】と。
それがここまで世界的な活躍をする、原動力なのだろうと実感させられた。

「家にはどんどん人を呼ぶこと」というお話どおり、
今回の講演会のプレゼントとして“ご自宅ご招待”を設けられた。
出席者の中で1/10位の確立だろうか?ナント、その抽選に藤井&高原さん二人共に当たった!!
大喜びの私達は、5月のお招きを楽しみに六本木ヒルズを後にした・・・

再生した長谷工

2006年04月19日 | 住宅業界
    【ご講演頂いた、長谷工コーポレーション岩尾社長(写真右)。左は岡田広報IR部長】

日本不動産ジャーナリスト会議の研修会、本日の講師は長谷工コーポレーションの岩尾社長
「企業再生への経営哲学」と題して、
大和銀行から長谷工へ移られてからの約8年にわたる再建の歩みを
「まだ途上」と前置きしながらも、その復活劇をお話下さった。

その成功には、再生法にまつわる手法など技術的な事から
住宅市場が好況に転じた幸運など様々な要因があるなかで、
社長が最も強調された点は、長谷工グループに‘企業価値’があった事。
当時1兆円を超える負債がありながらも、営業利益は100億円を出していた所以でもある
その企業価値とは、【人と社会性】であるとおっしゃった。

人=特に現場の力・営業力が強く
社会性=良質な住まい・コミュニティーを形成する使命。
それを信じて、社員の意識を一つにしながら再生へ邁進されたお話を伺っていて
思い出した事があった。

私が20代の頃、関西で「住宅情報」の営業ウーマンをしていた当時
ラ・ビスタ宝塚」という大規模マンションの広告を担当し
週末、販売現場のモデルルームで一緒に格闘した長谷工アーベストの方々との思い出。
皆、若いながらも責任感を持って行動されていた事を。

一時は株価が13円まで落ちた時期もあった長谷工が
今、ゼネコン大手からは、その利益率の高さについて関心をもたれているという。

マンション事業にビジネスコアを集中したことによるものだが
今後、その長谷工マンション住人の出口としてもニーズが高いと思われる
健常者シニア向けマンションや介護付きマンションの展開に、私は注目している。

ところで、岩尾社長は
「銀行から再建の為に送られた者は‘落下傘部隊/進駐軍’と言って警戒されるものなのですよ」と
ご心労を匂わせたが、基本、明るく・本音を語り・気どりも無く人間味溢れ
所謂‘銀行から来た’感が無い。(関西人?)
岡田広報IR部長もおっしゃったように、取材後マスコミが印象を良くして帰る訳だ。

松下‘子育て家電’提案

2006年04月18日 | 住宅業界
松下電器産業が【子育て家電】をテーマに、
今日は食器洗い乾燥機(以下、食洗)の新商品発表会を開催した。

まず、ナショナルアプライアンスマーケティング高見本部長から
何故、【子育て】層に絞ったのか?についてのプレゼンテーション。
松下が調べた調査によると(n=500)乳幼児を持つ家庭で1番購入したい家電が
第1位:食洗(20%)&薄型TV(20%)、3位:ドラム式洗濯機・・・という事。
   ※ちなみに全家庭では、薄型TVがNo.1

既に2003年をピークに、ナショナルの食洗の売上台数は減少傾向。
ここで再度、本当に新たなニーズがこれ以上無いかどうかを【乳幼児家庭】にターゲットを絞って深堀りするようだ。
一方、普及期となった1999年以来の買い替え層も300万台を見込める事から
より高機能な買い替え機種としても需要は見込めるとの事。

次に、ランドリービジネスユニット二階堂BU長から新商品の機能紹介。(写真左)
40年間にわたって達成した生産500万台記念モデルでもあり
ナショナル食洗の集大成であるという事だ。
●上部が大きくドーム型に開口し食器が並べやすい、セット性
●上に吊とだながあっても置ける、コンパクトな設置性(高さ455mm)
●除菌ミストとブーメランノズルによる、洗浄性
を紹介された。節水の表現については某男性編集長を借り出し
11ℓの推量で手洗い比べをするといった余興もあった。

私は、節水量と電気消費量をコスト比較していないのか気になったので尋ねてみたが
この機種では、まだ数値が出ていないらしい。
ちなみに60点食器洗浄乾燥で18円の電気料金と工業会から出ているとのこと。
水道代は下がるが、電気代がかなり上がったら納得感薄れるが
コストより、手間を省く事を選択するのが乳幼児家庭なのだろう。

ウチはキッチンにビルトインで入っているが、滅多に使わない。
‘人間食洗’が居るのと、私はあの湯気がモクモク出るのが嫌なのだ・・・

今回は注目すべきキャンペーンも発表された。
【乳幼児家庭】という事で、12月に出産した松坂投手の柴田倫世夫人を起用し(写真中)Blogでママの共感を演出してゆくようだ。
また、現場チャネルではアカチャンホンポとタイアップで「子育て生活もっとハッピー化計画!」を展開(写真右)。
他の赤ちゃんグッズと一緒に食洗を見せる事で、‘必需品’として伝えるのだろう。


今回サスガ松下!と感心したのは、どこも裕福で人口も多い団塊の世代狙いマーケティングに走る中
敢えて、少子層を狙ってでもマーケットを網羅しようとチャレンジする所。
少子対策として、マスコミや社会的注目も集めることができるので
良いプロモーション施策だとも思う。
他の家電も「子育て家電」としてラインナップを揃えていくようなので
試金石としても、このキャンペーンは注目だ。


Mr.Suyemura個展

2006年04月17日 | Friend
銀座4丁目のギャラリーで開催中の「末村敬三、油彩画展」にお邪魔した。
実は末村氏(写真左の男性)は、月刊HOUSINGのエディター川成さん(=田中夫人、写真女性)の伯父様である。

なんとニューヨーク在住40年で、今年80歳になられるおじい様!
然しながら、見ての通り真っ直ぐな姿勢でお話をされる姿は‘現役’そのもの。
もちろんアーティストに定年退職は無いが、
42歳で定年退職した‘小娘’藤井は、その鮮やかで勢いのある画風に
‘年齢や仕事’の在り方を改めて考えさせられた。

コレクションは、MoMA所蔵から速水元日銀総裁個人までと
その豊富な人脈とともにNY40年のキャリアを物語っている。

ぶらりと入ってきたフランス人カップルにも、難なく英語でカタログ紹介。
英語では‘Suyemura’とyを入れることで正確な発音になるので採用したとか、
シルクスクリーンでキャンバスに、油性絵の具を使って描くという新技法を
編み出した事などもカタログに紹介されていた。

姪っ子になる川成さん=田中夫妻は、私も一番気に入った作品(写真右「渚」)をご購入!
ご自宅の絵画コレクションが、また増えたご様子・・・



春季オール逗子トーナメント 

2006年04月16日 | Tennis
先週から2週に渡って開催されている、逗子テニス協会主催の「オール逗子テニストーナメント」。
そんなに大きな大会ではないが、全日本レベルの方も出ているようで
1週目はリーグ戦で順位を決め、2週目の今日は上級/下級に分かれてトーナメント戦。

私はミラノ行きで出れなかったが、珍しくTimが出ているので応援に行った。

朝から雨が止まず中止かと思われたが、ガッツで開催運営。
Tim&大竹のにわかペアも、ずぶ濡れになっての善戦。
1回戦を6-2で勝ち抜き、2回戦で2-6でコーチ級のシニアペアに負けた。

学校の春休みだったので、テニスをする機会が増え調子を上げていたTimも
意外と試合では緊張して思うようにプレイできないらしく
「もう、このトーナメントには参加しない・・・」と凹んでいた。

分かるなぁその気持ち。私も試合はほとんど負けっぱなし。
今年はもう少し練習して頑張るぞ!

Italy土産

2006年04月15日 | ミラノ・サローネ06
今回のミラノ・サローネ行きでは、お買い物を抑え目に制御しながらも
いつものように洋服・鞄・靴・アクササリーと、ロンドン・ミラノ共に買い込んだ私。

その中で、Italyらしい物と言えば
写真左の【オリーブオイル&バルサミコ酢のセットボトル】。
写真では見え難いが、瓶が上下二段の組み合わせになっている。下がバルサミコのボトル。テーブル用にピッタリ!

もう一つ、写真右の【カプチーノ用ミルク・ホイッパー】。
これを写真のように、温めたミルクに突っ込んで上下ポンピングすると
カプチーノの泡ミルクが簡単にできあがる。一人用にピッタリ!!
SaloniプレスRoomで提供してくれた【illy】のカフェを思い出しながら
イタリアンン・ジノリのカップで頂く。

Memory of Italy.....

賃貸需要研、打ち上げ

2006年04月15日 | Friend
住宅改良開発公社による賃貸長期需要推計研究会の事務局:ニッセイ基礎研究所さんが調整して
山崎座長初め面々と打ち上げの場をセットして下さった。
ミラノ渡航中に何度も連絡を下さったようだが、連絡がつかなかった私を諦めていたご様子。
「今日ですか?行きます!!」と食い物運に強い私は、帰国翌日に会社から電話を入れ滑り込みで参加できた。

洋行帰りには最高の、これぞ日本の創作料理!という素敵なお料理に
日本酒初めJapaneseFoodを堪能させて頂いた。
筍の皮付きで味噌焼きを頂け、一層、春の気分が味わえた。

研究会の場とは違って、笑い話に華を咲かせながらも
私は皆さんに、このような委員会の‘いろは’を教わりながら楽しく夜が更けた。
外ではまた、春の嵐で桜吹雪が舞っているのが窓越しに見えた。

丁度、このお店の名前は九段下の「さくら さくら」ということ。