VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

TOYO KITCHENは新ショールムOpen

2009年03月26日 | 住宅業界
トーヨーキッチン&リビングが新ショールーム「トーヨーキッチンスタイルTOKYO」をOpen。 
創業75周年を迎え、スタジオ南青山と六本木のTOYO KITCHEN STYLE meubleを統合し新たなスタートの場とした。
(以前はダ・ドリアデ青山(ヤマギワ)のショールームだったビル) 会場の前から大勢の人で賑わう。
 
提唱してきたキッチン+シャンデリアのスタイルで22台がプレゼンテーションされている。
                     (中、アールのデカイ、シャワー水栓に注目!)
  
『キッチンに住む』をコンセプトに、トーヨーキッチンでは家具~照明に加えてモザイクタイルでキッチンをコーディネートし販売。
           (ショールームのフロアもモザイクタイル、キッチン壁にアメリカンなアニメのモザイクタイル!)
   
「前衛的な提案も含め、建築家やデザイナーに見てもらって‘この先のTOYO’について意見を交わす場にもしたい」と
ショールームの戦略を語ってくれた、マーケティンググループ長。業界注目のショールームに仕立て上げた。
   
デザイン性の高いパーツもTOYOらしさの象徴。右はリンナイとの共同開発によるガス&IHクッキングヒーターコンロ。

社長の趣味コーナーも!?BE@RBRICK(ベアブリック)がイッパイ・・・ チェアはA・ガウディのデザイン。私と等身大ガンダム。
   
こちらが渡辺孝雄社長(左)、キッチンコンサルタントの黒田氏と。 ご案内頂いた広報の後藤グループ長(右)。
    シャンデリアのように輝く笑み!

TOYO KITCHENでは、海外からもWebサイトでキッチンのオーダーが舞い込んでくると言う。
昨今、国内需要が先細る中、グローバル展開が住設各社の戦略となっているが
海外の方からわざわざ日本までデザイナーや顧客が訪れて来るようになれば、日本企業の未来も楽しみである。

住宅総研も送別会

2009年03月25日 | 住宅業界
年度末、我々リクルートの住宅総研でも退職や組織異動でメンバーが変わる。
と、いう事で今日は退職される岡崎所長の送別会。日本橋の「やぶ久」という蕎麦屋で宴会に集まった。
                 (お食事は、そば稲荷と先付けに始まり・・・)
  
先に転職された和田さんや、総務に異動した野口さんなども集まり・・・大賑わい。育児休暇中の杉浦さんも参加!
 
お鍋は鴨鍋、つくねを投入する原田さん・・・来期からは別の組織へ異動。オーッ!美味しそう。
  
最後に盛り蕎麦、蕎麦屋らしいの宴会メニューでお腹一杯。 3末で退職する岡崎さん、心機一転エキサイティングな春になりそうですね!
 お世話になりました!

INAX新宿ショールーム、「CL」でインテリアも提案

2009年03月25日 | 住宅業界
INAX新宿ショールームが新たに「CL stage」と名付けたフロアを4階に増床、28日のOPENに先立ち記者内覧会が行われた。
ショールーム入口  
まず、野村東京支社長・小島マーケティング企画部長・鈴木新宿ショールーム館長からショールーム戦略についての説明があった。
顧客は商品単価的にもボリュームゾーンが二層に分かれ、その上位層に対するアプローチを強化するのが目的。
  
その‘こだわり消費選択者’25%の中で、‘自分志向・情緒的価値観’を重視する層は15%。(INAX調べ)
そのニーズに応えるべく、今回は新しい試みでインテリアショップ「TIME&STYLE」とコラボレーションした空間展示。
   

4階に新設された『CL stage』を見学。 40人居るショールームアドバイザーのうち現在は6人が『CL stage』の提案を担当する。
 
当フロアのデザインを監修したのは若手設計事務所の「void」。約130坪の広さに4セットのみの贅沢な空間提案。
 
「CL(コンパクト・ラグジュエリー)」はキッチン・サニタリーに共通のデザインコンセプト。
 収納力が自慢のキッチン「レビラス」
照明商品も充実の「TIME&STYLE」。
 
見学後はショールームで懇親会。エクスナレッジの佐藤さん(左)とキッチン・ジャーナリストの本間さん。(本間さんの近著)
  
こちらが鈴木館長「インテリアの提案までできる人材を増やしていきます」。 何気なく使われていたタイルに目が奪われた!
  イモリ?ヤモリ?カワイイ!

4階は今までオフィスだったというので、「人員削減でスペースが空いたのかしら・・・」と思ったら
そういう訳では無く、別の事務所に移動させて純増で拡張したという事。INAXの「CL」に賭ける意気込みを感じる。



鎌倉由比ガ浜オーガニックCafe&Bar「麻心」

2009年03月25日 | 湘南・逗子の暮らし
逗子の環境イベントの企画について、鎌倉の学生さんに協力を仰ぐため相談に出向いた。
松本まちこ市議に連れられて、由比ガ浜を望む134号線沿いにあるオーガニックCafe&Bar「麻心(magokoro)」へ。
今日は生憎の雨。でもカウンター席から波打つビーチが見えてイイ雰囲気。
看板犬シャンティは琉球犬
オーナー(右)の真司さんは、古代から日本で活用されていた‘麻(ヘンプ)’の良さを現代の生活でも見直したいと
食料品や衣類など様々な麻商品を紹介、販売している。勿論、お店のお料理にもオイルや麻の実などが使われている。

麻心お魚ランチプレート(1380円)   麻の実とレンズ豆のベジタブルカレー(980円)  元気になれそうなお料理!
ごはんは雑穀入り
「ずし環境ウィークス」のチラシを持って頂いているのは、葉山の画家・デザイナー山口功さん。
73歳、驚きの若さ!?
偶然隣に居合わせたのが、このチラシのイラストレーターUSHIO氏のお父様である山口氏だった。

鎌倉で逗子と葉山の知人が遭遇する・・・そんな出会いが多い湘南の暮らしを楽しんでます。

住宅金融支援機構と懇親

2009年03月23日 | 住宅業界
独立行政法人となって2年を迎える住宅金融支援機構(旧、住宅金融公庫)。
‘JHF’の略称は‘UR’都市再生機構(旧、公団)ほどまだ馴染んでいないが・・・

年に一度、島田精一理事長はじめ支援機構の幹部と日本不動産ジャーナリスト会議のメンバーが勉強会を実施。
島田理事長(右)から「 金融危機下における最近の経済動向」と題した講演。 

右、S&Pケースシラー指数の先物価格を用いて、2011年まで下落が続く市場と解説。
支援機構にとって、民営化のビジネスモデルであった米国のファニーメイらが逆に国営化のような状態で
改めて日本版独自の経営路線を考える必要が出てきたと。

独法後の構造改革は順調に成果を出しており、昨年に続き、黒字化も達成している。
ただその理由が、主要業務のフラット35の民間金融機関による貸出が前年▲10%の予測(約4万戸弱)で
結果、証券化業務経費が予定を下回った為、という皮肉な結果。
来期は20%増の貸出を目標にするが、金利の先高感が無い中での長期固定金利ローンの営業に厳しさは残る。
ユーザーへの認知を高めるCMなどプロモーションも強化し、
今後は、政府から検討指示が出ている10割融資の商品化など商品力の改善と合わせて市場拡大を図る。

「超長期ローンが可能なのは支援機構以外には無い」と島田理事長が言うように、現状、低金利の変動ローンに流れている借り手が
今後、金利上昇局面で大変な事態になる可能性を示唆し、長期固定ローンの重要性を強調された。

その金利であるが、「金利と為替は神のみぞ知る」と三井物産に入社当時、先輩から教えられたと前置きしながらも
「日本が潰れない限り、3-5年後には必ず金利は上がる」と。少しでも金利が上がれば長期固定に流れはやってくると期待。

勉強会後に懇親会が支援機構の幹部職員も交えて社員食堂で行われた。(右、三井副理事長がご挨拶)


私の知人も今月、価格が下がった新古マンションを購入したが、フラット35は考えなかったか?と聞いてみたが
「もう40歳前で、35年なんてローンは頭に無かった」と。 フラット35は60歳でも借りる事ができるのだが
やはり、長期固定の良さを伝えるプロモーションが、まだまだ足りなさそうである。

逗子の蕎麦屋「おかむら」

2009年03月23日 | 湘南・逗子の暮らし
今月末に横浜へ引越しをしてしまう逗子の友人、大庭ちゃんと送別ランチをするにあたって
「どこか逗子で行っておきたいお店ある?」と聞いたら、「美味しいと有名で、まだ行けてなかったお蕎麦屋さん」という事で
おかむら』をご希望。 駅からバスの葉桜団地という住宅地の中にあるので、わざわざ出向かないと行かないお店。
住宅地に馴染んだ家屋の店舗
ダークな木の落ち着いた雰囲気でゆとりのある店内。今日は平日で1時を回っていた為か、3組程度の入り。
お酒も飲まないのに‘にしんの山椒漬け’、肴のような一品を頼んだ私達。
美味。
大庭ちゃんは、‘季節のお蕎麦’。今月は桜がテーマで、お蕎麦に桜葉をイメージした青紫蘇が練りこまれている。
桜の花の塩漬けがカワイイ
私は平日のみのメニュー‘かき揚げ天ザル’、1500円也。お蕎麦は二八蕎麦という事。

関西人の私に蕎麦は語れないが、細めで上品なお蕎麦でした。「美味しいお蕎麦ですよ!」と大庭ちゃんも満足。
休日は並んでいるという事のようですが、逗子・葉山方面にお越しの際は是非、味を確かめにいらして下さい。

『おかむら』逗子市桜山6-1326-74  電話046-872-9803
(JR逗子駅から「葉桜」行きバス、お店の前がバス停「才戸坂上」)

三井ホームは社長交代、三井不動産G記者懇親会

2009年03月19日 | 住宅業界
三井不動産グループ20社の社長はじめ役員が出席する記者懇談会が、日本橋三井タワーのマンダリン オリエンタル 東京で開催。
岩沙三井不動産社長のご挨拶で始まった。

経済環境は厳しく不動産市況も振るわない中、マンションのモデルルーム来場数は増えていると
それにローン減税の後押しがどれくらい効果を出すか、期待を込められた。
実際、供給調整による在庫数減少と販売率改善も見られるという、明るめのネタをマスコミにアピール。
保有ビルの賃貸も堅調な一方、REIT市場拡大を牽引してきた三井不動産としては、
投資家からの評価が現状不当に低くなっていると懸念。
激変する市場ではあるが、長期経営計画「新チェレンジ・プラン2016」は変えることなく推進してゆくというお話であった。

三井ホームでは来期社長交代が予定されていて、今までお世話になった中村社長にご挨拶(左)。
右が6月、三井ホーム社長に就任される生江隆之三井不動産専務取締役。

三井ホームの松本専務取締役を中に挟んで、リクルートの「HOUSING」の営業関係者も意見交換に。

右、逗子友(?)の池田日本ツーバイフォー建築協会専務理事と桜の活け花の前で。

三井ホームの新社長になられる生江氏とお話した際、
「‘人の三井’と言われるよう三井不動産グループも個性的で有能な人間が多い。リクルートさんと似た所があるんですよ!そのような人材を活かせるようにしたいですね」と語って下さった。
リクルートとは古くは岩手県の安比スキー場開発からお付き合いがあった生江氏。
6月以降は、注文住宅・リフォーム業界でどんな舵取りをされるか楽しみだ。

インテリアでもエクステリアでもない‘midterior’

2009年03月17日 | 住宅業界
自然浴生活]を提案する東洋エクステリア(TOEX)が新規事業の商品発表会を開催。
広報の神山氏  小林商品本部長
『ミッドテリアプロジェクト』と名付けられた事業は、インテリアとエクステリアの中間領域を‘midterior(ミッドテリア)’と位置づけ
そのミッドテリア空間へのファニチャーを提案する新規事業。初年度に106アイテムで1.5億円、中長期で10億円の売上計画。

ミッドテリアを作り出す「エクセシオール」等のガーデンルーム市場は、昨対比で115%と好調な市場であり
ガーデンルーム「エクセシオール」のユーザー調査では設置時に5-20万円のファニチャー類を購入している事から、この取り込みを狙う。

日本市場に適したサイズのファニチャーや小物類をオリジナルで開発。(確かに輸入ファニチャーは大きすぎる)
和の空間を演出する座のファニチャーやペット向けのアイテム、照明器具や食器類も。
(イタリア人デザイナーを採用したスタイリッシュなラウンジチェアは19.8万円)

プレスへのお土産、ガラスのぐい飲みも商品の一つ
ガーデンルームの新設は年間約6500件、既存顧客は7万件を超えるTOEX。(販売はTOEXの販売工事店約600店から)
顧客の掘り起こしで厳しい住宅市場をしのぎ、今後は病院や学校など非住宅分野への提案でミッドテリア市場を開拓する戦略である。

逗子『ENISHI』にて、‘夜回り先生’現る

2009年03月09日 | 湘南・逗子の暮らし
地元逗子市で市民活動の団体「歩行者と自転車のまちを考える会」会長でもある私。
今日はその幹事メンバーの一人が、横浜市に転居する事となり
送別会を兼ねた幹事会を逗子駅前・なぎさ通りにある『ENISHI』で行った。
元うなぎ屋の店舗を、雰囲気のあるダイニングBarにリノベーション。
吹き抜けのカウンターや中二階~三階へとシーンの違う個室が面白い。
  
お料理は和の創作料理、玉子焼きは中に半熟の黄身が2個巻き込まれていて驚き。炭火焼の焼き鳥と。
 
海の幸と野菜も美味しい。 私たちは座敷の個室でゆっくり寛げました。
  
デザートにはシャーベットを餅で包んだ大福風。 
実は今日、送別するはずの本人は息子ちゃんが発熱し欠席・・・残念!
転居する理由も、来月入学する予定の小学校に学童保育が無い事。逗子では育児が難しい事を目の当たりにし考えさせられた。
そんな夜に、このお店のカウンターで一杯やってた‘夜回り先生’こと水谷修さんに遭遇。
サッカーの岡田監督とのご縁で逗子に越して来られたという事。逗子を夜回りしていたワケでは無い・・・が、青少年の更正施設を作る夢もあられるようだ。
  (ちなみに、ウチのTimさんが中学校で教えたいた数年前、岡田監督の娘さんも生徒で良い子だと言っていた)
子育てにとっても、この自然環境は素晴らしい街に違い無いが
夜回り先生のお世話にならない為にも、親としては子供と過ごす時間ができるだけ長い方が良いというのも事実だろう。
「子供が成長したら、また戻ってきてね」と、今回は仲間を送り出すことになった。

ライティング・フェアと建築・建材展へ

2009年03月03日 | 住宅業界
今年も「街づくり・流通ルネサンス2009」と題して、7つの展示会が東京ビッグサイトで開催された(日本経済新聞社主催)。
その中で住宅業界に関係する[ライティング・フェア2009(第9回)]と[建築・建材展(第15回)]を見学。
他に[SECURITY SHOW 2009]なども開催
[ライティング・フェア2009]では、次世代省エネ照明となるLED照明と有機EL照明の最新製品や技術を各社が紹介。
大手メーカー中心に134社のブースが並ぶ
世界最大手のPHILIPS(フィリップス)では「省エネ」と「シーンセッティング」をメインテーマにLEDや有機EL(下右)を展示。

面白かったのは、このキャンドル・ライト風LED照明。ロウソクの炎のように揺らいで見えた。こんな優しいLED照明も。
屋外で風があっても問題無し!
「DECOLED'S」は大光電機のLEDシリーズ。ダウンライトを中心にした商品の中に、このようなLEDシャンデリアも。
スワロフスキーを使った銅版クロームメッキ、定価約28万円
コンパニオンのお姉さんがプレゼンテーションしているのは東芝ライテックのブース。「E-CORE」LED電球の活用事例。

そのお隣が、先立って記者発表を聞いてきたパナソニック電工のLED照明器具「EVERLEDS」のブース。
6シーンの空間提案、こちらは屋外シーン

さて、こちらは[建築・建材展 2009]。今年は278社の出展、省エネ・エコ建材を中心に長期優良住宅を意識した商品提案など。
中、いつも大きなブース展示の三州瓦も、リサイクル性を強調。右、MDF材で作られた壁面材。立体感の陰影が面白い(サカイ社)。

NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の特別企画展示、洞爺湖サミットで披露された[ゼロエミッションハウス]の模型で先端技術の紹介。
現在は積水ハウスの関東工場に展示
建材展ではJAPAN HOME SHOWほどでは無いが、海外の出展者も見られる。
円高で購買意欲はどうなのか?とお話を伺ったが、「結構、在庫を持たれているので・・・」と構造材などは好転している訳では無い様だが、内外装の装飾系素材などのブースは出展数も増えていたように見えた。
左はカナダ政府系のBCウッド日本代表のJ.Ivanoff氏と大橋さん。右はアメリカ針葉樹協議会の日本代表五十嵐さん(左)と
ワシントン州エバグリーン建築資材貿易振興会の伴さん。

住宅建材業界は優遇税制や金融テコ入れなどの政策による内需回復に期待しながらも
底堅い新興国需要や環境政策の進む欧州へのグローバル展開で売上確保を狙う動きが見られる。
そんな環境下で、このような国内市場向けの見本市にどこまで投資できるか、難しくなってきているとは思う。
プロ向けの見本市の有り方も、米国のIBSのようにビルダーの養成経営セミナー的な要素を充実させるなど
プロの中でもターゲットを絞って企画することで展示会を活性化させることも可能だろう。
一方、住宅ストック市場ではエンドユーザーを対象に加えたリフォームやインテリア展などの拡大できる余地は大きく動きが楽しみだ。




電工のLED戦略、主照明への展開

2009年03月03日 | 住宅業界
パナソニック電工がLED照明器具「EVERLEDS(エバーレッズ)」の新商品発表をお台場のパナソニックセンター東京で開催。
電材マーケティングの長榮本部長が、LED照明を成長市場と位置づけた電材マーケティング本部の戦略を紹介。
「照明においてはナショナルからパナソニックへのブランド変更により、認知度がまだ低い」とプロモーションの必要性も語られた。

ビル・住宅共に電力消費量の中で照明の占める割合は24%・16%と大きく、省エネに貢献できるLED照明の開発を強化。
昨年の洞爺湖サミットでは、ホテルや新千歳空港への照明提案でCO2排出量の削減を実現した。


照明事業本部の松蔭本部長からはLED新商品の紹介。LEDの発光効率が近年飛躍的に高まったことで
ニッチな用途が多かったLEDが、住宅照明を含む主照明に採用される市場環境になってきたと。
それにより売上も2012年、国内外合わせて300億円を目標に置く。

今回、住宅分野に約130品番・非住宅分野に約210品番の全340品番の「EVERLEDS」新商品を春から投入する。
住宅シーンでは、眩しさを抑えた白熱灯色の薄型・コンパクトデザインで白熱灯比85%省エネ。
非常灯もLEDで57%省エネ

併せて今日からビッグサイトで開催の[ライティング・フェア2009]でのパナソニック電工出展内容の紹介もあった。
住宅・店舗・オフィスなどシーン別にLED照明による空間提案の展示ブース。

右は発表会に大阪からいらしていた宣伝部の渡辺さんと近況報告をパナソニックセンター東京内のカフェE-FEELで。

今年もパナソニック電工はミラノ・サローネ(4月)での総合展示を予定しており、グローバル戦略も視野に入っている。
欧州での事業展開は現在デバイス供給に留まるが、省エネ対応にはより厳しい欧州こそ
パナソニック・ブランンドでの照明器具が見られる日も、そう遠くないかも知れない。

YKKグループ2009年度経営方針

2009年03月03日 | 住宅業界
YKKグループが2009年度からの第3次中期経営計画の方針発表を行った。

この2008年度がYKK創業75周年・建材事業50年の節目であり、第2次中期経営計画の最終年をまとめ上げるべき年であったが
業績が落ち込む中で不祥事が続き、吉田忠裕社長からは厳しい結果となった振り返り報告で始まった。
 お袖から黒いテープ?腱鞘炎だそうです 
2008年度推定、営業利益223億円(ROA-4.3%)に落ち込む。第3次中期経営計画(2009~2012年度)の景気動向を
「2009-10年は谷、10年後半から緩やかな回復で2012年の着地は現状レベル」と、為替は$1=95円・EUR1=120円・1元=14円の想定。
  
ファスニング事業ではコスト競争力も強化しながら、(右上)地域R&D体制を強化しミラノではEXCELLAの商品開発を行う。

今期赤字予測の建材事業YKK-APでは役員報酬の減額なども実施した。今後の方針も収益基盤強化、構造改革を更に推進。
組織は事業部制から、[事業本部][開発本部][生産本部]の3本部体制に再編する。
 
吉崎YKK=AP副社長からも「窓事業APW新商品の投入、海外建材事業の拡大」と。 
第3次中期経営計画では、グループ全体で営業利益8%、ROA5%を2012年度に向けて目標数値に置く。
      
また4月からは事業経営の執行役員に加え、専門性の高い技術者・スペシャリストを専門役員として新たに任命し役割を分けた。

会見後は懇親会、猿丸副社長が「昨年9月19日の創業者・吉田忠雄生誕100周年に社員一丸となって再出発を誓った」と。
吉田社長に伺うと「不祥事続き、会社全体に気の緩みがあったのかもしれない。『締め上げる!』と喝を入れた。」という事であった。
  
右は4月付で、技術力強化推進担当として副社長に昇格された大谷取締役。スタッフ部門から黒部へ赴任し技術者達を束ねる事に。
その隣は、いつもお世話になっているYKK-AP広報の河合女史。

確かに悪い話が続いたYKK、2代目オーナー社長で非上場会社である事の悪い部分が出たとも言われるが
逆にこの環境を脱するのも、オーナー企業であればこそ成せるのだと思う。
社員の気持を一つにできるリーダーシップや推進力、創業者のフィロソフィーを伝えられるのもオーナーならでは。
YKKの他にも、トヨタの‘大政奉還’など大不況を乗り切る為の求心力を必要としている企業は少なくないようで
YKKグループの第3次中期経営計画推進に期待してみたい。


‘トランジション・タウン’活動、英国より来たる

2009年03月02日 | 社会・文化
地元逗子でまちづくり活動をしていると、様々な市民活動をする人達に出会う。
今日は昼間に、今年隣まち鎌倉市の市長選に出られる渡辺光子さん(鎌倉市民フォーラム代表)が
歩行者と自転車のまちを考える会」の事で訪ねて来て下さり、意見交換をした。
秋の選挙に向けたマニフェストへ、同じようなテーマの環境交通政策を検討されているようだ。

そして夜は、逗子市議の松本まちこさんのお誘いで
『イギリスの言いだしっぺに学ぶ「Transition Town 冒険の3年半」』という集まりに参加した。
トランジション・ジャパンの吉田俊郎さんが司会進行し、英国から来日しているNaresh GiangrandeさんとSophy Banksさんを紹介。
 
彼らは‘トランジション・タウン’というコンセプトを、英国のトットネス(TOTNES)という8000人の小さな町で2006年に導入。
アイルランドに始まり世界で既に100以上の地域がトランジション・タウンとして公認され、導入検討をしている地域が1000以上あるという。
ナレッシュさん(左)はトットナムでのトランジッション・タウン創始者であるロブ・ホプキンス(右)氏と共に立ち上げた人。
 
同じくトランジション・トットネスで活動するソフィーさんは心理療法士であり、トランジションの重要性を精神面からアプローチ。
活動の紹介を、まずトランジションの必要性を、①気候変動②ピーク・オイルという2つの社会背景から解説。
 
未来をイメージする2つの典型的映画、左:マッドマックス状態OR右:スターwォーズ状態。
我々が選択すべき未来に向けたステップは?右は石油利用量の推移と4つの選択肢。
資源は無限をベースに成長、現実否定~資源が枯渇、絶望。の間に、トランジション(受容)という道筋。資源は最低限の利用を促す。
 
石油依存社会からの脱却を目指し、ライフスタイルを変えるための意識改革を地域で推進する草の根運動がトランジション・タウン。

トランジション運動の推進方法をトットナムの事例でナレッシュさんが紹介。
2006年にスタートしたばかりの運動は「A~ZのまだC段階」なのに世界に飛び火している状況。
そのC段階までのステップは、地域の有志6-8名で問題意識の共有を4-5ヶ月で行い
イベント公開で仲間を募り、右のようなテーマを討議し地域の英知を結集してゆく。
 
自治体とも協力し活動の市民権を得てゆく事で、メディアにも取り上げられ大きなムーブメントになっていったようだ。
プロジェクトが具体化した例として、カーシェアリングやバイオ人力車、地域通貨、昔の建築技術継承なども。
市民の意識共有が進めば「エネルギー削減計画書」の作成により、成すべき事をまとめあげる。
 
今日のセミナー後にも、トランジション・イベントの雰囲気を体験するワークショップ。「未来から現在に呼びかけるとしたら?」

会場に展示された著書や、トランジション・タウン各地のリーフレットなど。
 
一般的な市民活動と違う雰囲気の運動なのは、その‘ゆるさ’。若者に多く支持されているのはそんな所か。
環境運動派とは違う、ナチュラル志向でスピリチュアルなモノに魅かれるタイプの人達が集まっている様子。
今日の参加者も私が知る市民活動の皆さんとは違う年代・雰囲気の方々・・・取り組むテーマは同じであるのに面白い。

活動の肝と思えたのが、ハート&ソウル(心と魂)というワークショップが重要であるという事を強調された点。
「心を変えなければ、持続可能な行動にはならない」と。全く共感する。とは言え表面的な行動が重要でもある環境活動。
ただ基準やルールを作っても、ライフスタイルを変えるのは簡単ではないし、自分の行動に葛藤や不安も生まれ流されもする。
それを心理療法的に心からフォローする場があるのがこの活動の新鮮な所であった。