VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

アシハラヒロコ先生とトスカーナ料理 @Milan

2010年04月16日 | ミラノ・サローネ10
ミラノ滞在中は、お昼は仕事モード&夜は観光モードと忙しい・・・
今夜はインテリアデザイナーのアイシハラヒロコ先生ご一行と5人で、先生オススメのトスカーナ料理店に。
(電工の展示ギャラリーの裏通りだった)

「ここではお肉が美味しいの。パスタは塩辛いのでダメよ」というヒロコ先生のアドバイスで

美味しいワインとガッツリ“肉”食でお腹一杯に!

と言いながら、ドルチェまでオーダー。

今日までにヒロコ先生がチェックしたインテリア・ブランドの印象を参考にさせて頂きながら
「さぁ、明日も頑張ってミラノ市内を取材ダ!」

KRIMOKU NEW STANDARD @Milan/via Moscova

2010年04月16日 | ミラノ・サローネ10
愛知県本社のカリモク家具は日本を代表する家具メーカーであるが
今回、ミラノサローネで自社単独の企画展示を初めて出展した。
Brea地区からも近いモスコバ通りの小さなギャラリーから溢れる人だかり。

仕掛け人の加藤洋さん(東海カリモク社長・カリモク家具副社長)にお話を伺った。
 男前の若旦那!
「この厳しい環境を守りに入らずチャンスと捕らえた」と
3年間sozo.comで出展してきた見本市本会場では、できる事が限られるので
FuoriSalone街中へ出て、インスタレーションする形を選んだという事。

柳原照弘さんをクリエイティブディレクターに迎えた[KARIMOKU NEW STANDARD]は
“日本国内の広葉樹間伐材を使う”条件でデザインをオランダ・ベルギー(2)・柳原氏・カリモクデザインチームという4組が製作。
森林保全の社会貢献も視野に、注目の若手デザイナーを採用した企画。
(あまりにも混雑していたので作品の撮影できず・・・)
左、Scholten&Baijingsカップルの間に柳原氏(デザインのソファにて)、右、SylvainWillenz氏。
 
木にインクジェト印刷する技術は以前より社内にあったが、海外のデザイナーには新しい視点で活用されたり
社内デザイナー達への刺激となるプロジェクトにもなったようだ。
フランス・イタリア・デンマークなどから売りたいというオファーもあり、商品化するものもあるようだ。
このNEW STANDARDブランドと共に、組織も一新した新しいカリモク家具の展開が楽しみである。

ワンちゃんがギャラリーに出入りするのもヨーロッパらしい・・・Willenz氏デザインの椅子に腰掛けて。

ギャラリー近くで見かけたワンちゃん達・・・コーギーだ!(Bethちゃんとは違う種)スーパーで飼い主さんを待つ2頭。
 

第3回 サローネ国際バス・トイレタリー見本市

2010年04月16日 | ミラノ・サローネ10
伊語では[Salone Internazionale del Bagno]、サローネ国際バス・トイレタリー見本市も
ビエンナーレで3回目となる。フィエラ会場にてキッチン見本市と同時開催。
今年の出展社はイタリアから155社、海外から13社。その一つに我が日本のTOTOが初出展。
  
ドイツIBSに大々的に出展したのでミラノは必要無いとの本社意向もある中、TOTOヨーロッパ社がサローネの重要性を熱く語ってくれた。
丸橋クリエイティブディレクターは「ドイツでは技術に関心を持たれ、ミラノではクラフト工芸的な部分に評価をしてくれる。
このスムースなラインを出すのは難しいだろう、とかってね。エモーショナルな感じ方、同じヨーロッパでも違います」
 右は今回TORTONA地区の展示でTOTOを使ってインスタレーションしたItalian建築家 

下、ジョバンニーニによるデザイン、正しくこのスイッチ&ペーパーホルダーはエモーショナル・デザイン!
  
TOTOの出展に対し、他社大手は私が日本人だと「TOTOと同じように当社も技術力がありますよ」とアピール。意識されてる!

さてイタリア企業で注目のブースは、やはりantoniolupi。流線形の変形タブを無垢の木製床でクラシックカントリーに仕上げて印象的。
 
agapeも見逃せないが、数多く詰め込み過ぎで散漫になった感じの展示。タオル掛けテーブルが日本には無い習慣。
  
AXORからはUrquiolaのプロダクトを空間でセットアップした展示。フレンチカントリーの香りがここにも。
  
他、全体的なトレンド・トピックスを・・・・このような“Living-Bathroom”的な空間。癒しを求めてより長く過ごす場に。

プリント柄ガラス面材でカーテンと同柄の展開が、キッチンだけでなくバスルームにも見られた。
  
ミラー(鏡)をパーテーションに巧く利用。左2点は、バスタブと洗面がミラー2枚で隔てられた裏表のセット。
  
右上は、ワンルームに洗面ミラー壁で真中に洗面所を置くデザイン。
下は、デザインを面白く見せるミラーを使ったプレゼンテーション。(GLOBO)
 
コンパクト&シンプルデザインは日本にGood!
  
これ、暖房のオイルヒーターパネルを支柱デザインに!右はサウナ、LED照明で宇宙的なデザインになって。
  
右の輪っかはタオルハンガー、素敵!ゆっくりバスを寛ぐ欧米人にとってテーブルは必須アイテム。
 

東芝「Tortona地区で最も美しいインスタレーション」

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
東芝はLED照明事業のグローバル戦略として昨年からミラノ・サローネへ参加。
TORTONA地区でインスタレーション「Luceste」造語で‘空の照明’というタイトル。
東芝の新照明システム事業統括の大胡氏とデザインサンターの伏見氏にお話を伺った。
 
手に持って頂いたのは地元紙、初日のミラノ・デザイン・ウィークの記事に
東芝が「TORTONA地区で最も美しいインスタレーション」と高い評価を報じられたもの。
「東芝がクリエイター達に‘光の価値’へチャレンジする姿勢を伝えたかった」
フランクフルトの見本市は商品紹介を中心にしたビジネスの場
ミラノはブランディングと役割を明確にし、建築家の谷尻まこと氏を採用し
日本の強みである‘きめ細やかさ’で‘ダイナミック’な対応もできる事を表現したかったと。

中に入ると足元から天井までシームレスに見えるような白空間。
天井に空いた大きな穴にLEDのLightingが展開。
良く見ると、雲のようにスモークが漂っている・・・幻想的。
下で手を叩くと、その音の波動が天井に時間差で伝わってスモークが揺れる。
静寂の空間に、見学者から驚きと感嘆の声があがった。見えないけどつながっている事を実感。
  
確かに優しく感動を生む、日本人的センスでヨーロッパ人が好むシンプルなデザイン
高感度の高いインスタレーションだった。

見学者から投稿されたメッセージを映し出すインタラクティブな仕掛けも。外に出ると、あのスモークが建物から流れ出ていた!
 
東芝ではLED事業をフランスで4月に開始し、今後ドイツ・英国と展開するという事であった。

Zona TORTONA は ますますHotに!

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
Fuori Salone(街中展示)のメインエリアである[TORTONA地区]。
プレスルームはPCまでピンク・・・
   
レンタル自転車がここにも(M-Bikeとは別)、路上ゲーム場も出現(PCゲームでないのがイイ)
大きな屋台もイロイロ出てます・・・・ソーセージの焼ける匂い、おいしそ~!
 
TORTONA地区の中でも中心スポットである[Surper Sutudio Piu]は見逃せない。
「Temporary Museum For New Design」とエントランスGateに掲げられ

 
アプローチにはメリーゴーランドのインスタレーションも!(馬でなく座椅子的クッションが回ってます)
  
建物中には、いつものTOM DIXONなど大御所も。有機EL照明も彼にかかるとロボット・フィギャーに。

こちらは、ジーンズの「DIESEL」がMOROSOなどとのコラボでファニチャーや照明を展示。
 
  

FLOSの展示で面白いランプを発見! ランプの縦に文章(文字)が流れるデザイン
  
 
F.STALKのデザインだ。シェイプはクラッシックでハイテクと融合させる、流石~

圧巻のプレゼンテーションはBarobier&Toso。青い木製のエントランス外観
  
鮮やか&リッチなBLUEな空間が展開されている。(3mくらいあるシャンデリア)これもガラス細工!
   
内装の天井・壁にもナチュラルWoodが使われ、今年っぽい空間に演出。
   






世界のジャーナリスト達 @ミラノ プレスルーム

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
[i Saloni]フィエラ見本市会場のプレスルームはカフェが併設されて快適。
朝や午後にクッキーなどスナックも用意してくれる。(今までのスポサーはillyだったのに今年はNonブランドで)

私はここで各国のジャーナリストと情報交換するのを楽しみにしている。
こちらはフランス人のAnnickとVirginieさん。「Cuisines & Bains Magazine」表表紙キッチン・裏表紙バスの構成。
 
バスルーム出展社で必見の会社を挙げてもらって意見交換をした。

こちらはインドの雑誌「Living etc」IMAGES社のCOO、Gopinathさん(左)。
右は米国人記者「彼女の雑誌はとても美しいのよ」
ちなみに、日本企業の事を各国の記者に聞いてみたりするのだが
TOTOの事はインドでも有名(住宅にはあまり入っていないようだが)フランス人は知らなかった。 

と、プレスルームで寛いでいたのだが・・・・火山噴火の新聞記事、不穏な気配が漂い始めたのであった。


sozo_comm @ Salone del Mobile

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
ミラノ・サローネの中核、家具見本市会場には1473社の家具メーカー等が出展。
とても全てを見ることはできず、その一部を見て終わる事になる。
(家具だけで15万㎡以上、キッチン・バスなどを入れると全53万㎡!!!)

そんな中で、日本のグループ出展《sozo_comm(国際家具産業振興会)》も慎ましやかに展開。
経産省の支援による事業で今年が3年目で最終年。
マルニ木工の山中洋取締役にお話を伺った
maruniでは以前、単独でギャラリー展示を行っていたがsozo_commに参加して見本市会場Fieraへ出たことで
一気にビジネスモードでのアプローチが増えたと言う。(昨年は10カ国から) 
展示されていた深澤直人の[HIROSHIMA]は輸出すると国内価格(7.9万円)の2.5倍にはなるが
欧米の消費者は「材料、加工技術の価値を分かってくれる」ので、説明無しに売れる事が多いようだ。
今後海外での地産地消も含め積極的に検討し、
現状売上10%ほどの海外を将来は50%を目指したいとグローバル戦略を語ってくれた。

こちらでは和紙のプレゼンテーションを和服で外人に説明中。
  
ヤマカワラタンやカリモク家具が出展、右は加藤知成カリモク家具相談役「あっちは若いもんに任してます」と
  
カリモク家具のように、当会場とは別途、街中でのインスタレーションにも出る動きも生まれ
sozo_commは、その成果を出しサローネ出展を終える事になる。




‘BLUE’&‘OutDoor’ in FENDI , Milan i-Saloni

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
サローネ会場では必見のFENDI。(敷居の高いブランドでは名刺確認で入場拒否も)
 関門の受付(アジア人には厳しい・・・) 
朱色のような赤系も珍しいが、前半のMinottiで見た今年の‘青’をここFENDIでも発見!セルリアン・ブルーと表現。
  
FENDIらしい照明。右はアウトドア・ファニチャー。プールやビーチサイド、ガーデン用と今年は各社充実していた。
  

ちなみに高級ブティック街モンテナポレオーネ通りでも、靴屋のウィンドウを鮮やかな青が飾っていた。
(流行はファッション→インテリアの流れでやってくる)


FENDIのお隣のブースはKENZO maison。(同じ企業グループ) このCowBellが付いたスツール、カワイイ!!
  
 
刺繍などKENZOデザインを感じる所もあるが、高田賢三がデザインしてるのかなぁ(聞くと「そうよKENZOよ」と言ってましたが)

EUROCUCINA 2010、 照明やファニチャーも注目

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
今年、キッチンカウンターテーブルが低くなっているデザインが増えたようだ。
 
左から、Arclinea社・SALVARANI社。 今までキッチン台と面イチのカウンターが多かったが敢えて低く多層に。
ソファー形式のpoggen pohl社やVarenna社でも。外人は足が長いので不向きなはずが・・落ち着く空間にはなる。
 

素材で今年、面白かったのはプリント材。
キッチン面材に色んなデザインで登場。ラミネート材やガラス下地材などにイラストや写真をプリント!
  
水回りとファブリックが同柄という展開が可能に。  お馬好きの方に!?
  
極めつけ、ベニスの写真がトールキャビネット全面に!これは分割して収納でき、キッチンが現れる。
 

フレンチ・カントリーっぽいデザインもイタリアン・モダンと融合。
 
この写真ホルダー式キャビネットは素敵!デコ好きの日本人ウケしそう。

お船好きにはこちら・・・ボート型キッチン!?
  

照明はLEDが多用される中で、キラキラ系も健在。換気扇もクリスタル!?
  
   
      右、低いテーブルになれば、こんな縦長の照明が効いてくる。

LEDで手元を照らす。  クリップライトも効果的に。
       

EUROCUCINA 2010、 HighTech in Kitchen

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
Arclinea社。Antonio Citterioデザインのキッチン、シンプルで清潔感ある中に青白い光・・・吊り棚でLEDによるハーブ栽培!
他社でも散見

SieMatic社では、【Miele@Home】によるキッチン設備によるネットワークシステムのプレゼンテーション。
 
エネルギーコントロールだけでなくPCキーボード収納ラックやiPod用オーディオシステムもキッチンにビルトイン。
 









EUROCUCINA 2010 @Rho Fiera 見本市会場

2010年04月15日 | ミラノ・サローネ10
見本市会場2日目、今日も朝からワンサカ人が押し寄せる(これでも正面西口より人が少なめの南口から)
 
今日はビエンナーレ開催のキッチン見本市「Eurocucina」パビリオンを回る。
出展社数144社は前回08年を3社上回っているが、各社のブース面積が小ぶりになっているのか空きスペースも見られた。

メタリック素材でビルトン機器を提供するALPES-INOX社。自社キッチンユニットも展開。
白の木製キャビネットが新鮮。
コンロが下のように上げられ、カウンターを有効利用できる。

生ごみスペース、これはイイなぁ。


snaidero社は展示ブースがこのようなビルの外観プリントで覆われ、本当のビル街のように 
   
流線型が特徴的、ウォールキャビネットの取手やキッチンに連続したテーブルも。(何故かテーブルに並ぶのは急須)

白木で小物入れを設置したり大判の無垢材をカウンターに。


こちらは、ARMANI/Dada社のブース。
シックな格子デザインのキャビネット
男っぽさがARMANIっぽい?

開閉式で完全に隠すタイプも

キッチン上のコンセント、隠すならデザインにもう少し工夫が欲しい・・・


EUROCUCINA、まだまだ続く・・・



VALCUCINE @Brera地区

2010年04月14日 | ミラノ・サローネ10
まだまだミラノの夜は長い・・・ショールームでのオープニングパーティは11時頃までやっている。
Moscova駅近くに集まっているキッチン関連のショールームも沢山の人で賑わっている。Mieleの向こうにVALCUCINEが隣接(手前にはBINOVA)。
 
ウインドウにはキッチンと書籍?が飾られている。
 
VALCUCINE30周年の展示と共に、素敵な書籍展示(本屋とのコラボ・ショールーム)。
 
今年、Eurocucine会場でも沢山見られたプリント柄の面材。ガラストップなどの下地にポップなプリント柄で彩る。
 大型収納扉も 
お馴染みALESSIのキッチンも地下に展示。 冷蔵庫もプリント柄で楽しい、これイイかも!
  

TOYO KITCHEN 渡辺社長と @SICIS

2010年04月14日 | ミラノ・サローネ10
日本ではトーヨーキッチン&リビングが販売するベネツィアンガラス・モザイクのSICIS社で
サローネのカクテルパーティがあるという事で、渡辺孝雄社長に会いに伺った。(今日は3軒カクテルのハシゴ)
ウインドウには前衛的なチェアが・・・よく見るとモザイクタイルがあしらわれている。
  
巨大な手がモチーフ・・・日本人の私には大仏の手に見える。大きなオブジェを美しいガラスモザイクで彩ると迫力満点。
  
ベルベットとガラスの異質な素材感が新鮮なコンビネーション。美しい人を見つけたらPhoto! Milanese:7
 
モザイクを使ったペンダント照明、もうすぐOpneするSICIS東京ショールーム(トーヨーキッチン&リビング)にも展示予定。
  
モザイクパターンも面白いものが沢山あった!(右) 

さてミラノの渋滞からやっと到着の渡辺TOYOKITCHEN&LIVING社長。SICISの活況ぶりを見て
「こんな商売が欧州では成り立つんだよね。日本は大企業がマスマーケット=中流層しか狙えないから面白い商品が無いんだよね。
100セット売れれば成り立つ商売、それができる中小企業が頑張らないと日本はつまらない社会になってしまう」と。
昨日、喜多さんにも「日本は経営者が粗末な暮らしをしてるから、デザインの価値が企業で理解されない」
と聞いた話と通じるものを感じた。
  
社長の後ろにあるのは‘モザイクポートレート’。マリリンの顔はこんな風になってます。
「実は創業者(お父上)から‘絶対、銅像は作るな’と言われていたんだけど、
 このモザイクポートレートなら許してくれるんじゃないかと思って。作ってみらた悪くなかったよ」(こちらのHPで見れます
  
上のポートレートの女性は・・・・こちらSICIS社長のお嬢様でした!


Panasonic電工(standard)3ーsmart @Brera地区,ミラノ・サローネ

2010年04月14日 | ミラノ・サローネ10
717会場もあるFuori Salone(ミラノ街中の展示会場)は、ショールームや企画会場が固まっている地区がいくつかある。
このBrera地区もその一つ。店舗だけでなく通りもインスタレーションの場になっている。

その一角、Lanza駅近くの裏通りvia San Carpoforoでサローネ出展したPanasonic電工。
今年で3年になるFuoriSalone(キッチンのEurocucinaには2006年に出展)には、本社から竹安取締役(全社経営戦略企画、右)も来場し
電工社内において、サローネがグローバル戦略に有効な機会と理解されてきた様子。

キッチンやトイレ、照明商品をデザインした深澤直人氏も一緒に並ぶ。

会場デザインは今年もマルティノ・ベルギンツ氏(マッサージチェアに座って「君も座って休んだら?」と)。
コンセプトは『洞窟』、多様な電工商品を洞窟の中に点在させながら技術とエコをテーマに包括した空間にまとめ上げた。

今回のリビングステーション(キッチン、参考出品)、昨日のbulthaupに似てる・・・ 右はリーダーの益子デザイン部長。
「当初はデザイン部門の挑戦でしたが、今は全社の企業メッセージ発信の場に。日本文化から生まれる技術とデザインを表現したい」と。

来場者が興味津々で見るのはライフニティECOマネシステム。距離画像センサで手をかざすと操作できる。

電気・水・ガスの使用量をモニタリングし家の省エネを支援するシステム。(参考出品)


今回の会場はメイン素材に「ケナフボード」が使われている・・・で、Milanoでも河合住建新事業・商品企画部長に遭遇!
ケナフボード(構造用壁下地材)が環境に貢献しながら建築に有効な建材である事を熱く語られた。
成長力の高いケナフによる繊維

電工商品は照明やキッチンなどの建築関連商品の他、目に見えない制御システム系の商品があり
今回は10アイテムを企業の総合力と共に展示、表現する事の難しさはあるが
独自の世界を模索しながら、企業メッセージを伝えようとする姿が今年も見られた。

通りに出るとセグウェイを走らす女の子が(某メディアのプロモーション)

独キッチン最高峰bulthaup,新ショールーム in Milan by John Pawson

2010年04月14日 | 住宅業界
見本市会場Eurocucinaに出ない有名キッチンメーカーも多く
このドイツ・最高峰と惚れる専門家も多いbulthaup社も、自社ショールームでしか見れない高級ブランド。
丁度、Repubblica駅近くにショールームが新しくオープンするという事で見学させてもらった。
(ショールームは建築家JohnPawsonデザインで、当日は当ショールームで打ち合わせ中だった!)
 
贅沢な空間に、家具を含めてトータル提案するショールーム。

バウハウスの流れを汲むというミニマルデザイン。キャビネットを開くと現れるツールセットに溜め息がもれる。
 
全てbulthaupブランドのツール、キャビネットからコンテナを取り出しキッチンのホルダーに掛ける。お料理はかどりソウ~
    
ゴミ箱やナイフ・野菜ストッカーもSmart!
 
シームレスに仕上げる高度な技術が、リッチで静寂な空間を作り出す。
 
地下には、サウナ(右)や家具の展示もあった。
    
見本市会場の喧騒から離れ、自社ショールームでプレゼンテーションをするブランドの意図を実感したのであった。