VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

ミサワホーム、新商品でターゲット網羅

2008年09月30日 | 住宅業界
ミサワホームが新商品発表会を開催、今月で広報担当から異動する村山氏とCMキャラクターの吹石一恵さん。
お世話になりました!リフォームも吹石さんで
司会進行は中村広報・IR担当部長(左)。 まず竹中宣雄社長から「中期経営計画と商品戦略について」発表。
  ポートフォリオの多様化を掲げ、2007年の売上構成では[注文住宅]シェア52%を2010年に40%へと、賃貸住宅・リフォーム・シルバー事業など他事業の売上拡大を目指す。
商品では、好調の「SMART STYLE」シリーズが昨年10月の発売以来
木質商品の中で約30%のシェアに伸びた。
市況が厳しい中、総合展示場に来場した人に‘必ずミサワホームのモデルハウスに入ってもらう’努力をイベント等で仕掛けるという事。

次に、作尾商品企画部長が新商品の内容を紹介。(縦軸:販売価格、横軸:延床面積)
右図の赤い円が企画型の「SMART STYLE」シリーズ、その右上に位置する新商品「SMART STYLE G」は‘企画型で広め、高めの価格帯’。
もう一つの新商品は、青い円・フリー設計の「GENIUS」シリーズで左端に位置する「GENIUS Vikiair」、
‘フリー設計で狭め、安めの価格帯’という、何だかお互い本来のコンセプトの逆へポジションを取った感じ。
 
下のグラフのように、「SMART STYLE」シリーズの請負金額が平均2183万円と上がってきている事から
企画型でも付加価値のあるものにニーズがあると、「SMART STYLE」のフルラインナップ化が図られた。
 
また、右上のようにミサワホームの首都圏シェア45.2%が、持家市場の53.7%と比べて低いという課題を
都市狭小地向け商品を「GENIUS」で補完する狙い。

「SMART STYLE G」、坪単価52.5万円~。スカイパティオのあるSタイプ(写真)とワイドバルコニーのWタイプの2種。全30プラン。
  
テーマである‘ゆとり’を実感できる玄関周り、広い玄関ホールは奥へタタキが延びて裏のスイッチルーム(右)へ続く。
 
スイッチルームにクローゼットなどの収納を充実させ家人の出入りはこちらで、玄関はスッキリさせお客様をお迎えできる。

「GENIUS Vikiair」、坪単価63万円~。延床110㎡前後の想定。都市で子育てをする世代向け。
 
‘新発想DKL’と従来のLDKでは無く、ダイニング中心のコミュニケーションを提案。L字のダイニング・ソファーなら父娘間の圧迫感も薄(上)。
 座スタイルのリビング提案も

発表会後の懇親会にて、竹中社長と。弟君、竹中平蔵氏よりスピーチがゆっくりで聞きやすい。

トヨタホームとの業務提携では、コスト面で4億円ほどの効果も出ていると。
「やはり購買力が大きく違いました」と、竹中社長もその影響力を実感されていた。
4-7月の販売は市場全体の▲5%より、ミサワホームは悪くなかったようで
下半期に向かって、これら新商品で巻き返しを図る体制である。

日米PPPフォーラム @東洋大学

2008年09月29日 | 社会・文化
塩爺こと、塩川正十郎が総長で日本ではじめてPPP(Public-Private Partnership、公民連携)スクールを開設した
東洋大学の白山キャンパスで「第3回 日米PPPフォーラム」が開催された。

以前、勉強会で講師に来て頂きお話を伺った、サム・田渕客員教授(フロリダ州経済開発局日本代表、左)が司会進行。
塚本理事長が開演のご挨拶
10/1に民営化される日本政策投資銀行の藤田部長は、PPPファイナンスの現状をプレゼンテーション。
右、PPPの想定領域(赤円)をPFIと比較説明。

米国バージニア州のロイド・マグワイヤウッズコンサルティング社上級副社長が、
PPPA(Public Private Education Facilities and Infrastructure Act)の成功事例を紹介。

米国フロリダ州からはロバートソン・グレン・ロバートソン&アソシテイツ社代表が「政府のアカウンタビリティと地域経営」を1994年に施行された法律などから解説。

最後に根本祐二教授(公民連携専攻主任)が「自治体行財政とPPPの将来を予言する」と題して、
日本のPFIプロジェクトの検討・決定プロセスへの課題と提案があった。

今後、従来のPFIに止まらず資産移転を伴うPPP、民営化都市が出てくる事を予測された。

発表者の皆さんが登壇してパネルディスカッションも開催された。
(次のアポイントがあって、最後まで聞けなかった・・・)

日本では深刻な財政問題を抱える自治体が多く、今後、老朽化した公共施設の建替えや修繕に対応してゆく為にも
米国で先行しているPPP手法に注目が集まることだろう。

「edge」Live @CROCODILE

2008年09月27日 | Friend
『edge Aco & Rockin' LIVE』に、原宿のライブハウスCROCODILE へ出かけた。

このedgeのボーカルは深田悦之さんは、杉並区立和田中学校の音楽講師でもあり
実はテニス部のコーチとして面白い成果を出し著書「オレがコーチかよ!? 」を出版した、今注目のセンセイ。

和田中、元校長でありリクルートの先輩である藤原和博さん(左端)がご縁で知り合い、今日はテニスではなく本業(?)の姿を拝見に!
         ・右:丁度、今月のテニス雑誌ではコーチとしての記事が掲載

前半、アコースティックでバラードを聞かせ、後半、ロックする構成。オリジナルから80年代のカバーまで。
(バンドのメンバーは松田聖子のコンサートバンドという、スゴッ!)  Shout! Shout!

コンサート、大入!大成功。おめでとうございま~す

江副さん、不動産不況を語る

2008年09月26日 | 住宅業界
「不動産は値下がりする!」の著者として、日本不動産ジャーナリスト会議の講師に
元リクルートの社長、創業者である江副浩正氏をお迎えした。(代表幹事の阿部さんから紹介)

既に72歳になられた江副さん、2年前に私の代のリクルート同期会に顔を出された時以来にお会いしたが
今回は少し足元がゆっくりになられているように思えた。
 
しかし、お話が佳境になり質疑応答となると、昔の江副さんが戻ってきた。頭に入っている数字が次々と飛び出してくる。

首都圏のマンション市場について、4.5万戸/年が適正供給なのに8万戸ペースが10年続き、間違いなく供給過剰と。
それは税制や規制緩和による賜物で、タワーマンションが乱立した理由。現在は相当数、売り止めになった用地があるようだ。

オフィスの方も今後、建替えによる超高層化で23区内は2.5倍の床面積になるが、テナント需要は無いと(海外拠点は増えるが)。
REITのプロパティマネージメントが立ち行かない現状がある。

「この不況は10年以上続き、バブル後より厳しい期間となる」と。
この国の赤字はインフレで解決しるしか無いだろうが、消費税で解決できる方が良いとも。

今後、東京の不動産は「地位(じぐらい)とアメニティ」で格差が出るという説明に
アメニティとは、行きつけの飲み屋などの日常的なものと。金持ちも、そんな所に街の価値を感じるのだ・・・

現在は年金を月35万円もらっているという事で「大学卒の初任給より高いのは、おかしいような申し訳ないような」と
江副さんらしい感性で、笑いを誘った。
「ベッピンさんやね!」と江副節。

20年近く前、リクルート事件のまだ公判前だったか、冬の安比で偶然お会いした時
安比ホテルの江副さん特別部屋に友人と招いてもらって、色んなお話をして過ごした事を懐かしい思い出だ。

La Rochelle-11 『マイカーの無い街!』を行く

2008年09月24日 | France2008
さて、今日は12時過ぎにはTGVに乗ってパリ、CDG空港へ向かわなければならないので
市役所での取材を終え(1時間半位、話込んだ・・・)、街中へ『車の無い日』カーフリーデーの様子を見学に。

小雨が降り出し、ベニスのような風景に。 水曜日の午前中だという事もあって、レストラン街のメインストリートには人も疎ら。
 
おっ、パリにも居た、このタイプの自転車オジサン(左)。バス・タクシー・電気自動車はOK。
                     右は昨日の夕方、同じストリートで撮影した様子。
 
市の中心部およそ1km四方を、AM7:00~PM7:00の間、車を入れないZoneとする。
その出入口道路となるポイントでは、警察やボランティア(主に市の職員や大手会社員)が
許可する車が来た時にゲートを開け閉めする。市の外周部にある駐車場と中心部を結ぶシャトルバスは電気自動車(右)。
 Park+Rideシステム
市の業務用自動車は殆ど電気自動車というEV先進都市(左)。ガソリン車は迂回路に誘導される。
  
12箇所のゲートが設置されている他、その外周は緩衝エリアで運転手への事前ガイドをしている。
  
私達は市役所のセバスチャン氏が、市のレンタル電気自動車『LICELEC』に乗せてくれるというので Let's Go!
市内7ヶ所に55台の電気自動車が24時間自動レンタルシステムで稼動している。 登録者は400人。
 セバスチャンのカード
外から窓のシールにカードをかざすと、ドアのロックが開く。 
  
運転席の横で暗証番号を入れる、とエンジンON! ECOドライブ・モードのセバスチャン。 小雨の中を自転車で走る親子。
  
「実は電気自動車での問題点なんだ・・」と教えてくれたのは、電気自動車はガソリン車のようにエンジン音がしない為
後ろに車が来ている事に、歩行者や自転車が直前まで気付かないという事。 でも決してクラクションは鳴らさない。
車の無い、静けさを取り戻すのが、カーフリーデーや街づくりの趣旨だから。 丁度、下校時になって歩行者がたくさん。
 
朝、ジョギングした公園道だ! 車で閉鎖エリアの内外を回ってもらった。 
 
ゲートのボランティアも職場仲間なのか、ご陽気に楽しみながら過ごしている感じ。
 
La Rochelleのカーフリーデーは、1997年「La journee sans ma Voiture(マイカーの無い日)」以来11年目になり
イベントの要素(マルシェ開催、BBQランチ、自転車イベント、マラソン、ローラースケートイベント・・・)があるものの
日本の歩行者天国とは違って、環境型まちづくりのプロセスとして市民が受入れ、車の無い日が板に付いているように見えた。

結果、市民の車に乗る機会は日常でも減っているという。
ただ、La Rochelle市は人口が増加しているので、車の台数自体はまだ減るフェーズに無いようだ。

その人口増加は、60年台に82,000人→80年代には72,000人にまで減ったのち
20年前に大学を誘致(フランスで最後に新設された)、大手メーカーの誘致などとともに
環境政策やモビリティ政策が、この街の魅力となってパリからリタイア層が移住する人気の街になり
現在人口80,000人まで回復し増加中という成果である。

私のパリの知人がたまたまセカンドハウスをLa Rochelle市内に持っていた事を
「なんで、こんな小さな街に偶然?」と驚いたが、その理由が良く分かった滞在であった。

海を眺めながら、古い街並みでゆっくり過ごす。文化イベントや豊富な海の幸などお食事も美味しい。
‘豊かな住生活’という日本住宅政策が抱える命題に、ひとつの回答事例を実感できた旅だった。


当日、日本に帰る私は、お楽しみイベントは見学せずに、アパートから駅まで電気自動車で送ってもらい
パリ・モンパルナス行きのTGVに乗った。(左、仏は改札機ゲートが無いので改札を忘れずに!)
  
地下鉄から乗り換え、何とここRER鉄道でも、スト! 電車は運行されているが運賃を取らず、親切に案内してくれた。空港まで無料乗車!
    モノレールでターミナル1へ
いつも車で送ってもらうので、電車でCGD空港へ行ったのは初めて。
空港にはNicoleのご主人、Gillesも来てくれて、いつものターミナル1にあるレストランで食事。(オススメでは無いが、ここしか無い!)
  
最後もデザートしっかり! こんなに食べて来たのに、実は帰国後、気が付いたら体重が2㎏減ってた。取材頑張りすぎたかな?

ANAカウンターで「お荷物は一つですか?」と日本語で話しかけられ面食らった・・・帰りの機内食はシャンパンで、Au revoir
 

(やっとフランスBlogが終わった・・・ハァ、疲れた)

La Rochelle-10 新レンタル自転車と市のモビリティ政策

2008年09月24日 | France2008
“車の無い日”カーフリーデーの市街地は、車道を歩いてドンドン進み(時々、バスや電気自動車も走るのだが)
市役所へアポイント予定時間に間に合った。  昨日まで無かったフラワーアレンジメントが市庁舎中庭に出現。
  
La Rochelleのモビリティ政策を伺う取材に応じて下さったのは、
市の責任者であるDenis LEROY氏(左)と、Transport & Mobility(交通政策)担当のSebastien DAVY氏。
英会話をベースに時折、仏語で熱く語られるとSebastienが通訳
LEROY氏のお役職は、Conseiller Municipal Delegue : Conseiller General。知事の片腕らしい。
に加えて Vice-President de La Communaute D'Agglomeration というLa Rochelleを含む広域圏の副代表でもある。

1997年『Une journée sans voiture』(車の無い日)を始めたキッカケが、猛暑で死人が出た夏に温暖化対策として
車に乗らない試みがメディアで取り沙汰され、当時のMichel CREPEAU市長が市民に「賛成・反対」の投票を投げかけ実施に至ったと言う。
(後にフランス初の環境大臣になったCREPEAU市長のリーダーシップが、La Rochelleを環境交通先進年に導いたのだ)

マイカーの市街地での終日規制には当然、市民から不安の声も大きかったが、
興味深かったのは、1ヶ月前からの広報、コールセンターを3週間前から設置し市民の不安や質問に対応した事。
その結果[80%が不安]と答えていたにも関わらず、実施後は[不安が‘誇り’に]変わっていたと言う。

車を閉め出す事によって得た市民の実感による結果・・・騒音の無い街がどれほどストレスが無いものか、
そこから聞こえてくる今までと違うサウンドを感じ、Quality of Lifeを実感するのだと。
数値的にも空気の違いは、市中心部で大きな効果として上がったようだ。

マイカーの代替手段として、バス・タクシー(市内無料)・レンタル電気自動車&自転車・電気ボートなどを年々充実させて行った。

ただ印象に残った言葉は[convince]納得させる、必要なのはtechnologyではなく[pedagogy]教育・模範的なもの。
「モビリティ政策は、人のbehaviorを変える事なんだ」と言うお話だった。

その点は、むやみに道路を一方通行にして自転車道を拡充したりするのではなく
道路を共有する“シェア・スペース”の手法を強調され、「何かを犠牲にするのでは続かない」という姿勢が発展の鍵であるという話に通じていた。

政策を実行する為の企業税や住宅税、グループハウジングなどの住宅政策についてもお話を伺い
ECO・ディストリクトとして邁進しているLa Rochelle地域圏のビジョンを
最後に「未来は人間中心のプロジェクトであるように」というCREPEAU本元市長の言葉で表現して下さった。

お話の後、新世代のYellow Bikeが中庭に展示されているのを見学した。
ParisのVelibとの違いは、電源が太陽光発電になっている所。「Flex Bike」という仏メーカー。

操作パネルも小さくて簡単そう(ICカード対応)。55ステーション、350台が整備される計画。5台/100mの間隔。

そしてここでもギアはSHIMANO! 「yelo」は全ての公共交通共通のカードとして発行される。
 

市役所の前の広場では、電動アシスト自転車の展示販売をやっていた。
 
こちらは道端で見かけた、素敵な皮の荷物用Bag。こういうのがフランスっぽい!


自転車と電気自動車を中心とした交通政策では、世界でも先進都市のLa Rochelle。
同じ話を何度も取材されているであろう市の方々。その上、かなり偉いお役職なのに皆さん非常に親切でフランクに語って下さった。
私は習得したことを、少しでも形にして皆さんに恩返ししなければ・・・という気持ちにさせられた。

La Rochelle-9 カーフリーデー、マルシェへGo

2008年09月24日 | France2008
EUの環境対策として世界2000都市以上で実施されている「European Mobility Week」の前身は、
このLa Rochelleが1997年に実施した「La journee sans ma Voiture」(マイカーの無い日)。

今は【en Ville sans ma voiture!】(マイカーの無い街で!)というキャッチフレーズで、学校が全・半休の水曜日の今日
バス・タクシーなど公共交通と電気自動車以外の車を、終日中心市街地に入れないイベントが実施された。
公共交通はタクシーもボートも自転車も無料、封鎖される市中心エリアの外周にある駐車場も無料。
外周エリアで車を駐車し公共交通に乗り換える。近郊の観光地への電車まで割引価格と公共交通サービスは充実。

7:00~19:00の間、車を使えないので自転車通勤・通学が多い。パーキングには今日はお休みの車が並ぶ。
街を走っている車(中)は電気自動車、市の業務用車はほとんど電気自動車というEV先進都市のLa Rochelle。
  
さて、カーフリーデーの目的は‘車の無い街で、街の良さを再発見し、楽しむこと’。
昨日と違う空気感の街を歩きながら、まずは早朝から開催されているMarche(市場)へ行ってみた。
新鮮な野菜やチーズ、パンが芸術的に並べられた、フランスの青空市場。
   
 
屋外だけでなく、古い建物を利用したアーケード内にも店が並ぶ。
    
特産のオイスターに、沢山の種類の塩
 
新鮮な魚も逗子に負けない種類の多さ! 切り身でも売ってる。
 
お肉やハムもデコレーション。 お惣菜ではテリーヌが美味しそう!
 

何事にもアートを感じさせる国、フランス。マルシェで豊かな農業大国を実感していると
市役所でのアポイントの時間が迫ってきた! 急いで市役所へ向かう・・・歩いて回れる距離に主要施設がある街の良さである。



La Rochelle-8 Fresh魚貝は「Andre」で!

2008年09月23日 | France2008
パリでLa Rochelleのアパートの鍵をもらった時に、「レストランも美味しい所が一杯あるけど『Andre』でシーフードは欠かせないな」と
知人が紹介してくれていたので、最後の夜、楽しみに出かけた。
古いアーケード建築の中に、素敵なレストランが続く 
その中でも、店先に生のシーフードが並べられていて目に付くレストランが『Andre』だ。
  
店内は奥に、2階にと広がり、インテリア雰囲気が違う8つのエリアに区切られた大きなレストラン。
 
ナフキンには蟹のマーク、この地域(先の島)はお塩も有名で木製のバスケットにスコップがカワイイ。
 テーブルクロスにはイベントの告知
“PLATEAUX DE FRUITS DE MER”は皆が注文している、“海の幸の盛り合わせプレート”を私達も。
 海老・貝・蟹が10種以上!
バター(棒状だ)も特産の街が近くにあって「とても美味しい」とNicole。
 ハーブTeaは8種類からチョイス。香りをチェック

デザートも大盛りで、食べ切れなかった私。10時過ぎまでエンジョイして、店を出ると夜の街も素敵。街灯は影でアートしていた。
  
さて明日はいよいよ、カーフリーデー(La Rochelleでは‘車の無い日’)。
併せて、帰国の途に着く忙しい日となりそうだ・・・・・

La Rochelle-7 Yellow bikeにも挑戦!

2008年09月23日 | France2008
ここLa Rochelleが、レンタル自転車システム‘Yellow Bike’システムを始めたのは1976年。
街を車のスピードで行き過ぎるのでははなく、自転車で好きな所で止まりながらゆっくり周って楽しんでもらう事が主だったようだ。

今は循環型社会の環境交通システムの手段として、市民が日常交通として活用できるよう
パリのVelibシステムと同じ24時間・自動管理ステーションの新システムへ、来春には変わる予定。

新システム移行前の現在は、このようにステーションに店員が居て貸し出しを管理。(時間も24時間とはいかない)

さて、Nicoleと私もYellow Bikeをレンタル!パリのVelibよりは古典的で味のある自転車(ギア無し)。

                ※3時間まで無料、その後1ユーロ/時。

ヨットハーバー前の目抜き通りを通り、軽快に自転車で走る!風が気持ちイイ~

自転車は基本、自動車と同じ道路であるが、自動車は一方通行+自転車は二方向という道も少なくない。

市中心を通るメイン道路は、珍しい[歩行者+自転車]道路になっている。

右のお姉さんのピンクのバッグ入れ、カワイイ!私も欲しい。

ママは後ろに子供シート、日本と同じですね。  こちらは‘白バイ’ですが、自転車白バイ警察官。
  
湾の北側へ走り、中心街のタワーを眺める。向こう岸の見え方が、逗子から眺めた葉山と似ている。

こちらにはCasino(カジノ)があった、観光地には不可欠か?  自転車用パーキングはパリと同じ鉄枠。

今回は30分ほど借りてYellowBike体験終了! 走って見て、自転車用道路が取れない所は自転車の絵や線を車線内に書き
自転車が走ることを、自動車&自転車双方の運転手にアピールしており、とても走り易かった。(石畳以外は・・・)

La Rochelle-6 古い街並みと共に残るMaison(店)

2008年09月23日 | France2008
ラ・ロシェルの街並みは17世紀前後の建物が残っている。ライムストーン造やハーフティンバーの木軸が見えるものもある。素敵なデザインも残る。

それらのアパート1階が商店になっていて、アーケードを成している所もある。
市の作業車は電気自動車

ランチを市役所前広場のCafeで。お天気が良いので外の席にて、フォアグラや鴨肉などがトッピングされたサラダ。イケメンのギャルソン。


情報収集にツーリスト・オフィスへ行ってみた。こちらは新しいベイサイドの開発地、ガラス張りでモダンな建物。
ビデオで街紹介
広くて快適なオフィスで親切に対応してくれた。地元の商品を陳列して紹介している。


本当に色んな表情の通りやショップが中心地に集まっていて、そぞろ歩いていて飽きない街である。
バスが中心地と郊外を結ぶ

Nicoleが見つけた伝統的な靴屋さんに入ってみると、とても上品で知的なおじい様が昔ながらの仕事着で現れた。

SABOTSという昔の靴が天井にイッパイ下げられている。靴の歴史をゆっくりと語ってくれた。

これは内履きのCHARENTAISEというものらしい。「昔、父が持っていたわ」と興味津々のNicole.

あまりにもカワイイ内履きが揃っていて、欲しくなった!オーストリア製のしっかりしたもので約50ユーロ。
Timへの土産に購入!
Chaussures(靴屋)「Denis」は1860年から続く老舗。

古い街並みと伝統的なお店、そして親切な人々に触れ合い、すっかりLa Rochelleの魅力に惹き込まれていった。


La Rochelle-5 FIAT500も電気自動走行車で登場

2008年09月23日 | France2008
「Automation for Urban Transport」と題した国際セミナーがモビリティーウィーク期間中の19日に
La Rochelleで開催され、次世代の電気自動車や先進の都市交通手法の進捗と成果が発表された。

私はセミナーには間に合わなかったが、それと平行して市内の中心部広場で行われている
次世代交通システムの公開デモンストレーションを見学に行った。
 
[CityMobil and CyberCars2]というプロジェクトは、EUが推進する環境都市における自動交通システムの意識構築を目指している。
ロンドン・ローマ・バルセロナとデモンストレーションは展開されて来たようだ。色んな[CyberCar]が展示されていて、女子大生達も興味津々。
  
個人用から公共輸送用まで様々な仕様が検討されている。
自動走行自動車システムを模型でプレゼンしていたのは、上海交通大学の学生。
  

さて、伊FIAT社が自動走行車の試乗会をしていたのでTryした!
市販されているPandaに後付けで、自動走行システムを取り付けたもの。(Fiatの研究センター、Murdocco氏はトリノから)
自動運転に切り替え「ほらハンドルを放すよ!」と、ハンドルフリー走行を見せてくれた。
  
道路には分かりやすく黒線で引かれている、センサーの誘導ペイントは本来無色のものということ。
後付けシステムは、500ユーロで搭載できる。ミラー横のBoxと車の鼻先にセンサーが。(オプションで搭載の新車は40000ユーロ)
 人や車が近付くと自動停車した

そしてこちらが、ルパン三世でお馴染み『Fiat500(Cinquecento)』。可愛いサックスブルー!
 「CyberCars2」のロゴ付き
自動走行システムが装備された仕様。内装は赤白で、コントラストがイタリアらしいデザイン。
  
フランス人Nicoleと日本人の私にイタリア人と、3ヶ国のなまった英語ながら車内は盛り上がり楽しい試乗だった。
 「Grazie! Ciao Ciao」

環境と安全に大きなインパクトを出せるこのシステムは、先進都市の車として理想であるとFiat社。特にシニアの運転援助には効果大。 
また、La Rochelleでも推進されているカーシェリング・システムにおいて
車が効率的に配置されるよう、自動で移動することが可能とうたわれていた。車が無人で道路を走るワケ?
もうそこまで来ている世界感のようだ。

La Rochelle-4 環境交通システムの先駆都市

2008年09月23日 | France2008
ラ・ロッシェルの朝、近くにいくつもパン屋さんがあり、焼きたてをNicoleが買ってきてくれた。
ハムやチーズ、フルーツを食べるのは私だけ。仏人の朝食は質素。

さてモビリティ・ウィーク(European Mobility Week、La Rochelleでは16-24日)の取材に出動! 市役所前広場に人が集まってるゾ。
おっTVも来てる!と思ったら、何と郵便局がストライキ中の取材クルーだった・・・仏国では今‘郵政民営化、反対!’
 おかげで切手が買えず困った。
La Rochelleは市役所もお城のよう、左手は1600年頃の建築。
 王様の像が塔に
市役所の入口に大きく掲げられているのは、新交通システムの工程表(2008~2014年)。
 Vélo(自転車)の新システムが目玉
縦軸には【自転車・バス・電車・ボート・Liselec※・カーシェアリング・パーク&ライド・徒歩・Elcidis※】と
マイカー(ガソリン車)から乗り換える為の、9つの手段が明示。横に7年間の時間軸。
既に始まっている交通サービスが、今後どのように充実してゆくか公共整備の将来計画を市民と共有している。

     ※Liselec(セルフサービスのレンタル電気自動車)Elcidis(業務用デリバリー電気自動車システム)

さて、市役所の受付に行って、面会取材したい人物を探してもらう。
(日本から私がメールでコンタクトを取った男性、しかしアポイントは取っておらず飛び込みだ!)
         ※受付には「mobilite」(交通施策パンフ) 「en Ville sans ma voiture」(‘マイカーの無い街’パンフ)
  
私が探している方は、La Rochelle市を中心にした広域の都市圏に関する業務を行う行政組織、
Communaute d'Agglomeration de La Rochelle(CDA)の事務所にいらっしゃると言う事が判明。

10分ほど離れた所の建物に向かい、受付でつないでもらう。 こちらの受付には次期システムで登場する新YellowBikeが展示。
  
飛び込み訪問にも関わらず運良く、Directeur General des Services TechniquesのJacques MOLLARD氏に
取材させていただく事ができた!(メールも親切なコメントだったが、お会いすると更に好感のもてる紳士)
電気自動車の先駆者である氏は、フランス電気自動車振興協会の代表でもあり
今日はパリ事務所に出る予定が午後に変更になった為、お時間が頂けたという幸運(というか強運?)。
 
CDAはLa Rochelle周辺の18都市(15万人)圏の商業・交通・水道・ゴミなどの公共事業を担う。

MOLLARD氏は24年前、後にフランス初の環境大臣となった当時のMichel CREPEAU市長から電気自動車の開発導入を指示され
1986年には既に、小さな会社と開発した3輪の電気自動車を市の業務用に導入した歴史から
プジョー・シトロエングループとの開発や、トヨタやホンダともJVで開発を進めている話を聞かせてくれた。
トヨタとは業務運搬用の大きめのバンを‘プリウス特別仕様’で開発。ロンドンには既に登場しているようで「理想の車になる」と。

現在La Rochelle市(人口8万人)では市の社用・業務車を中心にセルフレンタルカーLiselec、シャトルバスなど約200台の電気自動車が走っている。
バッテリーは約30㎞走行できるので市内交通には問題無いが、「長距離には適さないので私の自家用車はプリウス(ハウブリッド)」と。

MOLLARD氏のお部屋には市の空撮、「今ここに居ます」。輪郭も我が逗子市と似ている気がします・・・
 
セルフサービスのレンタル電気自動車「Liselec」の登録カード(右)を見せてくれて「下にステーションがあるから見て帰るといいよ」と。
2時間近く色んなお話を英語&仏語で紹介して下さったMOLLARD氏。お土産の和菓子も甘いもの大好きと喜んで頂けた。Merci beaucoup!

という事で、オフィス前の駐車場にある「Liselec」ステーションを見学。
現在市内に7ステーションあって、55台が稼動している。利用登録者は400人、24時間いつでも利用できる。
 


こちらはガススタならぬEVスタンド。La Rochelleでは給電は無料の上、駐車場料金も電気自動車は無料という大胆な推進策。
 給電中のEV

この他にレンタル自転車の新システム、海上交通ボートの電気化、駅の裏に設けられた駐車場と電気シャトルバスによる‘Park & Ride’
それらを統合して登録利用できるカード・システムの話を伺った。

どれもタダ同然のコストで利用できるサービスで、市民をマイカーから公共交通にシフトする為の
インフラ整備とモチベーションの上げ方に、この市の強い推進力を実感した。

ところで、このようにガソリンから電気に燃料シフトする中で、ガソリン税に依存している国の財政。
今後、電気への税金のかけ方を仏政府は検討中のようだ。

La Rochelle-3 海が資源のまちづくり

2008年09月22日 | France2008
人口8万人で100万人の観光客を招くラ・ロッシェルは大西洋に面した港町、約1000年の歴史も海と共に。
それは建築、都市設計にも大いに見られる街の個性。中心地の港を囲む3つのタワーは、街の象徴。
14世紀の建造
こちらは13世紀の建築をシアターにリノベーションしたもの。外観は残し、ロビーに入るとグラスシーリングで光が注ぐ。
国際映画祭も開催

港沿いの路面にも自転車道の表示が見られる。合わせて駐輪場のポールがパリと同じように建つ。

この港からは2種類のボートが日常の交通手段として運行。短い距離の方はECOな電気ボート。(長距離も今後は電気に変更予定)

港はヨットハーバーになっていて、その湾沿いは子供も走る人通りの多い歩道だが柵も何も無い・・・灯台に灯がともった。

やっと8時近く、夕闇が迫る空。タワーのシルエットを絵のように映す。
 

街中をお散歩後、やっと夕食に(仏人は8時を過ぎないと夕食を取らないので、私は腹ペコ!)。
ヨットハーバーを望むビストロでオードブル・メイン・デザートのセット(約14ユーロ)に特産の生オイスターを追加!

スープからテリーヌ、イワシのオイル焼き、小魚のフライと地元魚貝類をエンジョイ! 仏でプリンはcrème caramel(クリーム キャラメル)です。

La Rochelle-2 ラ・ロッシェルに到着

2008年09月22日 | France2008
3時間弱TGVに乗って着いた「La Rochelle」駅。ナントの南、ボルドーの北あたり。
大西洋に面した港町、シャラント=マリティーム県の県庁所在地であるLa Rochelle。お城のような駅舎。
   
おっ、早速駅前で発見!黄色のvélo(仏語:自転車)、これが1976年から始まった無料のレンタル自転車。
La Rochelleはフランスを代表する、環境を考慮した交通システムの先進都市。30年以上に渡る取り組みと最新のシステムを取材する。
テニスバッグを背負ってる! 
まずタクシーで知人のアパートに向かう。道中は結構、車が多くてビックリ。ここでカーフリーデーを実施するのは大変だろうに。 
街中ではカフェでくつろぐ人達が見える。 10分ほどでアパートに到着、18世紀の建物のようだ。
 
お部屋は大きなリビングがあって快適! 同行してくれたNicoleと。
 

  
歴史的な建物・街並みを残しながら、最新の環境交通システムを推進するラ・ロッシェル。
人口約8万人の小さな港町が、100万人の観光客を惹き付ける魅力も合わせて学びたい。

La Rochelle-1 ラクロワのTGVで、新エネルギーを考える

2008年09月22日 | France2008
LaRochelleに向かうため、パリからフランス西・南方面行きの列車が出るモンパルナス駅に向かった。
パリでは違和感のある高層56階モンパルナス・タワー(73年築) 

駅構内にあるパン屋「PAUL」(日本にもありますが)のサンドイッチで腹ごなし。
 ハム系で4.7ユーロ、800円近く。

LaRochelle行きTGV(フランス版新幹線)を待つ、ナントより南でボルドーより北のあたり。
 
 
ここで友人Nicoleと合流、実は私一人で行く予定が・・・心配して?自分も行って見たくなって?同行してくれる事になった。
 
車内はパープルと赤で斬新なデザインだなぁと思ったら「クリスチャン・ラクロワがデザインしたのよ」とNicole。
車掌さんの帽子やサックも素敵! 
 
ヘッドレストが折れて頭を支えてくれる、読書灯も面白い(椅子の横と窓側のテーブル上)。道中、風力発電がたくさん見られた。
 
原子力発電がメインのフランスだが、風力だけでなくソーラーなどクリーンエネルギーも推進されている。
ソーラー発電パネルは高価な割りに短寿命が問題視されていて、Nicoleが自宅で設置しているのもソーラー温水器。
「今度は風力発電と地熱蓄熱システムを入れる予定」と。広大な庭の面積があるので地下80cm掘れば十分な温度が確保できるという。

風力にしても地熱にしても、国土の狭い日本は何かと難しいシステム・・・原発の行方は如何に!?