VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

松下‘子育て家電’提案

2006年04月18日 | 住宅業界
松下電器産業が【子育て家電】をテーマに、
今日は食器洗い乾燥機(以下、食洗)の新商品発表会を開催した。

まず、ナショナルアプライアンスマーケティング高見本部長から
何故、【子育て】層に絞ったのか?についてのプレゼンテーション。
松下が調べた調査によると(n=500)乳幼児を持つ家庭で1番購入したい家電が
第1位:食洗(20%)&薄型TV(20%)、3位:ドラム式洗濯機・・・という事。
   ※ちなみに全家庭では、薄型TVがNo.1

既に2003年をピークに、ナショナルの食洗の売上台数は減少傾向。
ここで再度、本当に新たなニーズがこれ以上無いかどうかを【乳幼児家庭】にターゲットを絞って深堀りするようだ。
一方、普及期となった1999年以来の買い替え層も300万台を見込める事から
より高機能な買い替え機種としても需要は見込めるとの事。

次に、ランドリービジネスユニット二階堂BU長から新商品の機能紹介。(写真左)
40年間にわたって達成した生産500万台記念モデルでもあり
ナショナル食洗の集大成であるという事だ。
●上部が大きくドーム型に開口し食器が並べやすい、セット性
●上に吊とだながあっても置ける、コンパクトな設置性(高さ455mm)
●除菌ミストとブーメランノズルによる、洗浄性
を紹介された。節水の表現については某男性編集長を借り出し
11ℓの推量で手洗い比べをするといった余興もあった。

私は、節水量と電気消費量をコスト比較していないのか気になったので尋ねてみたが
この機種では、まだ数値が出ていないらしい。
ちなみに60点食器洗浄乾燥で18円の電気料金と工業会から出ているとのこと。
水道代は下がるが、電気代がかなり上がったら納得感薄れるが
コストより、手間を省く事を選択するのが乳幼児家庭なのだろう。

ウチはキッチンにビルトインで入っているが、滅多に使わない。
‘人間食洗’が居るのと、私はあの湯気がモクモク出るのが嫌なのだ・・・

今回は注目すべきキャンペーンも発表された。
【乳幼児家庭】という事で、12月に出産した松坂投手の柴田倫世夫人を起用し(写真中)Blogでママの共感を演出してゆくようだ。
また、現場チャネルではアカチャンホンポとタイアップで「子育て生活もっとハッピー化計画!」を展開(写真右)。
他の赤ちゃんグッズと一緒に食洗を見せる事で、‘必需品’として伝えるのだろう。


今回サスガ松下!と感心したのは、どこも裕福で人口も多い団塊の世代狙いマーケティングに走る中
敢えて、少子層を狙ってでもマーケットを網羅しようとチャレンジする所。
少子対策として、マスコミや社会的注目も集めることができるので
良いプロモーション施策だとも思う。
他の家電も「子育て家電」としてラインナップを揃えていくようなので
試金石としても、このキャンペーンは注目だ。