VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

上海見聞録:「a + u 中国語版」三周年記念

2008年02月29日 | 上海2008
今回の上海行きのキッカケである、新建築社主催の「a + u 中国語版」三周年記念イベント。
まず講演会が、同済大学の建築学院ホールで開催された。 (広いキャンパスの奥の方だった)
  
冒頭、御挨拶をされた吉田新建築社社長(右)と中国版「a+u」編集長の馬衛東さん。
  
講師は日本から、建築家の塚本由晴さん(アトリエ・ワン)と佐藤オオキさん(nendo)がやって来てプレゼンテーション。
同済大学生を中心に建築関係者などで、ホールは満員。
講演終了後の質問は王教授が調整しなければならない程、熱心な発言(特に女子)が続いた。

そして場所をダウンタウンの外灘(Bund)のトレンディなレストラン・バー「SUN with AQUA」に変えて懇親会が行われた。
講演者ほか中国の建築家や日本の建築関係者などが集まった。今日は朝食も御一緒した吉田社長と西野さん「お疲れ様でした!」
  
こちらは講演者の東京工大の准教授でもある塚本由晴さん(左)と、次はミラノと大忙しのnendo佐藤さん&伊藤さん。
 背が高い!
中国版を成功に導いた馬編集長(左)、右は三菱レイヨン上海事務所の筏さん。
 日中入り混じって懇親の場も盛り上っていた。

日本企業が中国でビジネスを成功させるには現地でのパートナーシップが重要である。
「a + u 中国語版」に於いても、当初は印刷など難しい事が多々あったようだが
馬編集長を中心に今や中国スタッフで回る本になったと、吉田社長はその成果と3周年の感謝を述べられた。


上海見聞録:一般市民の生活

2008年02月29日 | 上海2008
車通りを横道に入ると、私が想像していた中国らしい界隈があった。背後には高層ビルが見え上海らしい風景。

バイクも自転車も人も無造作に行き交う。洗濯物は竿が建物から直角に路上へ突き出した中国干し。かなりの高層マンションからも突き出していたけど、落ちて来ないのだろか?
  屋台の焼き芋・トウモロコシ

肉屋に八百屋、サトウキビ売りのお姉さんはナタのような包丁で皮を削ぎ落とし小分けして売っていた。若い女の子が買っていたので、ジュースにでもするのだろうか…美容にも良さそう。
  
店頭に並んだ野菜をその場でチャオ炒めて、路上のテーブルで食べる。
 

ところで‘冷凍餃子問題’の最中ではあるが、中国の伝統的な食生活は見習いたい所が多い。
いつも温かいお茶を飲み(冷たい烏龍茶は日本の習慣)、温野菜を食べる。
朝起き抜けに一杯の白湯は、マダムFLORAが中国人マッサージ師に教わった整腸方法。私もやってみて水よりイイみたい。

中国のワンちゃんたち、ほとんどリード無しで飼われている無法状態? こちらは素敵な木の鳥籠にメジロみたいな鳥。
  

雑誌は主に露天のスタンドで売っている。欧米のメジャー雑誌の中国版の中に、「25ans」など日本のファッション誌も。
 
 住宅・インテリア誌も豊富。
特にインテリアはマンションがスケルトン売りという事もあってか、日本より充実している感じ。

勉強がてら「ELLEDECO」と「瑞・・家・・」を2冊(各300円強)買ったところ、両誌にダイキン工業の同じ別冊付録が挟み込まれていた。
‘大金’ダイキン工業が頑張っていると聞いていたが、これを見てなるほどと納得した。



上海見聞録:野村総研の葉さん

2008年02月29日 | 上海2008
今回の上海行きに「現地で頼りにすると良い・・・」と上海万博のお仕事をされている北本氏から、ご紹介頂いたお一人は
野村総合研究所(上海)で日本企業などにコンサルティングをされている葉さん(副総経理、Vice President)。
長く日本で勉強、お仕事もされていたが、上海の大学御出身で地元に戻られたようなかたち。(日本語は完璧!)

布市場界隈のレストランまで出向いて頂き、ランチを御一緒した。「生活時尚大酒店」にて。
 
こちらのレストランは、野菜や肉・魚の素材をサンプル展示および生簀で見ながら
料理方法をアテンドするお姉さんに聞いて発注する流れ。 葉さんにお任せ!でもヘビは遠慮しました・・・
 
そして、次々とテーブルに運び出された数々のお料理にビックリ! 
ナツメのもち米詰めなど初めてのものが多かったが、サスガ中華料理、どれも美味しい!!
 大きな白身魚は丸ごと 
 烏骨鶏(うこっけい)スープ!

テーブル上は「これ3人前?!」っという量になっている。デザート、かぼちゃのお餅パイもおいし~い。
「美味しいのに残っちゃうね・・・」とマダムFloraに言うと、「中国では完食するのは良くないの、‘足らなかった’という意味になって。」
へぇ~ 日本だと残されると「お口に合わなかったかしら?」という雰囲気ですが、同じアジアでも違うんだ。

伺うと、中国人は面子(メンツ)が命。会社や学校でも先生は公衆の面前で怒ったりしないらしい。
そんな所も日本企業のマネージメントを難しくしているのかも知れませんね。

ということで、こんなにお腹イッパイ上海料理を御馳走になった葉さんから
上海の住宅事情や日本企業の動向を伺ったところ、価格が高くなりすぎた上海では
まだまだ経済型住宅と言われる一般庶民が住める住宅が足りない状況。
戸建や広い面積のマンションは建てられない規制もできたが、制度ができれば対策があるという中国社会、抜け道も多いようだ。

そんなお話と共に、葉さんは野村総研『[2015年の中国] 胡錦涛政権は何を目指すのか』という
中国の近況や消費者マーケットを勉強するのにピッタリな本を贈呈して下さった。

紳士な葉さんに初対面ながらすっかりお世話になり、楽しく勉強になる一時を過ごさせて頂いた。
有難うございました

上海見聞録:「布市場」にハマル!

2008年02月29日 | 上海2008
グランド・ハイアット上海のハイソなシーンから、もう一方の、これも上海らしいシーン‘布市場’にやってきた。
 3フロアに小さな店舗がすし詰め
お客さんは一般人から買付けの業者まで誰でもOK、西洋人が多かった。他人のオーダーメイド品もサイズが合えば買えちゃう。

以前の市場が、陸家浜路のビルに移転したということ。マダムFloraの友人が日本からやってくると
「必ずハマってしまうの」と聞いていて少し不安に・・・その不安は的中! 時間が無いにも関わらず、次から次へと手を出し
 値切って110元に(1元=約16円)
とうとう、シャネルもどきスーツをお誂え、400元也。
何と今日採寸して、「明日の10時にはできるよ」と。 このお兄さんが6時に店を閉めてから縫うのである。

この力技でやり抜くガッツと、フレキシブル(いい加減とも思えるが柔軟なのだ)な上海気質が
高成長を支えている源であると、ここ上海で出会う様々な中国人から実感することになった。 


上海見聞録:新建築の吉田社長

2008年02月29日 | 上海2008
上海は3泊4日の短期滞在なので、ゆっくり寝てはいられません! 
早速、「新建築」吉田社長との朝食ミーティングに浦東地区へ向かって出動。
マダムFloraの自宅前でTAXIを取る・・・中国の道路は日本と逆、米国式。自転車(バイク)専用道路が左に分かれてある。

朝の渋滞はスゴイらしいが早めに出たので快調に走る・・・と思ったら、前の車が事故った!!上海人の運転はカナリ荒い・・・

道路に面して沢山立っている典型的な中国人アパート(6階建てまでエレベーター無しでOK)。ダウンタウンに近づくと超高層ビルが増えてくる。

建設中の森ビル〝上海ヒルズ(通称)〟も見えてきた! 待ち合わせのグランド・ハイアット上海は、これが竣工するまで最高層ビル。
キンキラのエレベーターホール
54階のロビー階から、下に見えるダウンタウン(87階までホテル)。

今回、上海行きのキッカケになった【「a+u 中国版」3周年記念イベント】を案内してくれた
in・store media社の西野さん(左端)が、新建築社の吉田社長と清本秘書(中)をご紹介して下さった。
豆乳と揚げパンに大きな餃子が付いた中国式セット

高級建築誌「a+u」(1500元)であるが、販売部数が好調で初年度から黒字だったという事。それほど建築界がHotな上海。
その3周年記念ベントが午後、同済大学で催される。後ほど再会するまで別行動、私はマダムFloraとホテルを後にした。


上海見聞録:一万円航空券!?

2008年02月28日 | 上海2008
急に上海行きを決めたにもかかわらず、航空券はYahoo!トラベルで見つけたエアーリンク社の
[成田ー上海(浦東)]1万円(燃料サーチャージ、空港税入れて2.5万円強)と驚きの価格。
その上、eチケットで当日空港まで手元に無く、旅慣れている私も飛行機に乗るまで本当に1万円で飛ぶのか不安・・・

夕方、成田空港ノースウエスト航空のカウンターに並びコンピューターで座席が確認された時にはホッとした。
(私の前の白人は「名前が無い」と言われていた!昨日購入したらしいが)
 
満員御礼の機内、行きは約3時間。評判が悪いノースウエスト機内食に備えて、サンドイッチを買って入ったが、十分許せる内容だったし(日本で作っている?)アテンダントも中国人と日本人で問題無かった。
機内販売はクリニークなど米国ブランドが安かった(ドル安効果大)。 という事で、ヤ~~ 一万円は安かったです!

さて、寝る間も無く上海・浦東空港に到着。Immigrationも広くて直ぐに通過できた。
知人に教わったように、空港を出て右手のタクシー乗り場へ、白タクの勧誘を払いのけながら進み
誘導係のオジサンに行き先を書いたメモを見せて、無事タクシーに乗り込んだ(ほとんど英語は通じません)。
 
強盗が多いのだろうか、プラスチック製のカバーで運転手は囲まれ、お金の受け渡しがしづらい。10時までショッピングセンターはOpen。
 
高速を飛ばし、国定路にある知人宅まで約1時間、150元(1元=約16円)と3000円しない程度。

さて、今回急な訪問を受け入れて下さったのは十年ぶりに再会するマダムFlora。
春節飾りの残る高層マンションからお出迎え!お変わりの無い美貌で登場。早速、お宅拝見状態(職業病)の私。
 
リビングの窓からはランドマークのテレビ塔も見えるらしい(省エネで平日は消灯中)。
2DKだが各部屋が広く天井高もあるのでゆとりのある空間。約80平米はあるだろうか。
賃貸のオーナーは30才位の若夫婦らしく、マンションは3件賃貸運用しているが、その都心の高級マンションには住まず
自分たちは郊外で質素に暮らしているようだと…若年層の不動産投資運用、これは特別なケースでないらしい。

美味しい中国茶を頂きながら、そんな上海住宅事情を伺った。(中国では茶葉をそのままカップに入れるが、マダムはティーバッグに入れて)
  
まだ中国はスケルトン売りが中心。こちらも投資用物件なのでオーナーのインフィル投資は抑え気味、「内装は安普請ヨ~」とマダム。
キッチンの色は中国人らしいオーナーの趣味、シャワー+トイレ・洗面ROOMも広いが浴槽は無し。

今回は、中国のスケルトン売りマンション現場や、インフィル(設備・内装)の販売シーンを見学たいと思っている。

松島みどり国交副大臣

2008年02月26日 | 住宅業界
冬柴国土交通大臣のもと、副大臣を務める松島みどり衆議院議員に日本不動産ジャーナリスト会議の勉強会へ来て頂いた。
ピンクが多いと思ったら、元東大バトントワラーだったのですね・・・
運輸系および北海道開発庁が担当管轄なので網走や函館を視察されてきたお話で始まった。
(ちなみに、建設系は平井たくや副大臣)
また丁度、イージス艦あたごの事故で海上保安庁も捜索にあたっている時で、それに触れられ
近年は映画「海猿」の影響で海上保安庁への志願者も増えた事を喜んでおられた。

一方、冬柴大臣の方は、次から次に出てくる道路特定財源の問題でかなり疲弊されている御様子であると。
松島副大臣は「暫定税率撤廃、一般財源化しない」という主張。

また東京14区選出議員のため、地方との格差問題では新幹線など
自身のお考えと地方選出議員も多い党の立場など自己矛盾を起してしまうケースもあると。
元朝日新聞記者。先輩方々を前につい本音も・・・
副大臣になられて実感されたのは、国土交通省と厚生労働省について旧省庁を合併したことに無理があったという事。
今後、観光庁が新設されるが「人事でエース級を各組織が出せるか」にかかっているとも。
合わせて「観光は資源が有る無しよりも、どう地域が観光を意識して創りあげて行けるかである」と意見された。

今国内観光の平均日数が2.7日であり、4日が目標になっているという事であるが
20代学生の海外旅行は減っていて、その理由が‘テレビやDVDで満足してしまって好奇心が沸かない’ことらしい・・・・
反面、無謀なバックパッカーが起す事故も中東や中国で散見され(ドラッグで死刑判決を受けている例も)悩ましいと。

日本への外国人集客も地域別ターゲット戦略が「観光立国」の肝、勝負になってきそうだ。

三井グループ、家づくりセミナー

2008年02月26日 | 住宅業界
三井ホーム三井ホームリモデリングが三井グループ社員向けの「家づくりセミナー」を実施、
私はそのセミナーでパネルディスカッションのコーディネーターを仰せつかった。
三井不動産が開発した東京ミッドタウンのカンファレンスルームで開催。
                         
(パネラーの方々とお弁当を食べながら事前打ち合わせ)

三井グループと言うと不動産グループ以外にも商社、金融ほか多種多様なメーカーなど幅広い企業からの集客
そして登壇者も、三井ホームの建築家:深沢さん・インテリアコーディネーター:額賀さん、三井ホームリモデリング:西田さん、第一園芸:岩田さんと
オール三井グループに囲まれたセミナー会場!

 
パネラーの方々が実例写真でお話を始められると、熱心にメモを取る姿が壇上からも見えた。
パネルディスカッションの後は、個別相談会も実施されたようである。

セミナーに先立って、同ビル内にある三井ホームリモデリングのショールームを[三井のリフォーム住生活研究所]の所長でもある西田さんが案内して下さった。
  
リビングの壁を開くとバスルーム!という斬新なリフォーム・プレゼンテーション。

最近のリフォームは、建て替え新築と見紛うような全面リフォーム事例も多く
施主さんも悩ましいところであるが、西田所長が「構造が大丈夫かどうかがポイント」とアドバイスされた。

これからの新築は200年住宅ビジョンの長期優良住宅が法制化されるなど
マンションにおいてもスケルトン・インフィルの運用が推進され、リフォーム市場はより活性化が期待されるマーケットである。


上海行き決定!一万円航空券?!

2008年02月20日 | Friend
建築雑誌「a+u 中国版」創刊三周年の記念イベントが、中国・上海で催されると知らせを貰った。
今まで、欧米の見本市や住宅見学には結構行くものの、中国にはナカナカ足が向かなかった。

だが今、住宅業界に身をおき仕事をするにあたって、“中国を知らない”という事では話にならん!と
危機感は感じていたので、これを機会に上海行きを決めた。

そこで、上海万国博「日本産業館」のチーフプロデューサー(総合プロデューサーは堺屋太一さん)でもあられる
北本さん(カントリー社長)に、初めての上海訪問を御指南頂くことにした。
  
                            リクルートの隣のビルにある「フォーシーズンズ・ホテル」にて。

上海の住宅事情や関連産業を見聞したいと言う私の要望に、現地の中国人と日本人の信頼できる方を紹介下さったのだが
私がネットで予約した航空券が成田ー上海(浦東)“1万円”というのに、驚き心配された・・・・きっといつもファーストクラスですよね。

ちなみにこの格安航空券、色んなサイトを覗き電話もしたが
結果的にYahoo!トラベルで最安値のエアーリンク社。(実は同じ会社でも支店違いなのか違う値段を提示されていた…)
燃料サーチャージも1.2万円とここは安かった。多分、ノースウエスト航空、米国からの成田経由便になるだろうということ。

北本さんでなくても、不安になるよな~ 
まあ、今回はオジャンになっても税金全て込みで2.5万円強なので、一か八かで行って来ます!
ブログ報告をお楽しみに♪

赤井翁と浅草で一献!

2008年02月19日 | Friend
元、三井ホーム相談役(三井不動産役員)で日本ツーバイフォー建築協会住宅リフォーム推進協議会の会長なども歴任された
赤井士郎さんを囲んで、三井ホームの佐野さん・一色さんと浅草に集まった。
 
いつもは、丹沢の山に御一緒する仲間であるが、今日は一色さんの地元で行きつけの料理鮨屋「貴乃」をご紹介頂いた。 
  
赤井さんに用意された地酒「立山」、海の幸を中心に新鮮で豪華なお料理が続いた。
 
白子に、穴子に・・・・大きな貝柱は醤油焼き、海苔で挟み、手掴みで豪快に頂く!
   
お寿司で閉めて、デザートも。  赤井さんは以前より絵を描いていらっしゃるが (ポストカードを頂いた)
最近は、仏教から印度思想、哲学をお勉強されている。漢詩づくりにも没頭されているようで
益々、頭脳明晰で人生を謳歌されている生き方に感化された。私はそんな赤井さんから激励を受けて嬉しい夜を過ごさせて頂いた。

「貴乃」を出て、赤井・佐野両氏が帰宅されてしまったので一色さんと二人
よりディープな浅草スポットへ連れて行って頂いた。猿之助横丁と呼ばれる通りにある「番所」。
いかにも雰囲気のある入口・・・入ってその昭和初期的レトロな空間に驚き!
 
何よりも、その良き昭和の雰囲気を創りあげているのが山田ママ! お肌が美しすぎる!! 
 塩豆というものを初めて食べた 
浅草育ちの一色さんが学生時代から通っていて、時々山田さんの顔を見に来たくなる理由が分かるような気がした・・・・

住友林業「建材マンスリー」

2008年02月19日 | 住宅業界
私がコラムを書かせて頂いている、住友林業(木材建材事業本部)のお取引先向け広報誌「建材マンスリー」。
今月号の見本誌を編集御担当の荻本さんがリクルートまでお持ち下さった。

というのも、リクルートが八重洲口のグランサウスタワーに移転し、住友林業さんとは御近所さんになったこともあり
表敬訪問がてら、来訪して下さった。(住友林業は写真の後ろに見えるグランノースタワーの隣あたり)

500号を超す歴史ある「建材マンスリー」で2ヶ月に一度2pを頂き、私がキャッチした住宅業界周辺の四方山話を書かせて頂いている。
今回は‘まちなみデザイン’について。次回は丁度、上海に行く機会があるので面白い報告ができればと思っている。



[かながわ景観会議]シンポジウム

2008年02月17日 | 湘南・逗子の暮らし
H16年の景観法施行以来、神奈川県下には景観行政団体が319団体景観計画を策定している市区町村も77あるという。
そこで、神奈川県が呼びかけ[かながわ景観会議]を横断組織として設立し
今日、横浜赤レンガ倉庫で「かながわ景観会議」共同宣言記念シンポジウムが開催された。

逗子まちなみ再生研究会で御一緒している及川さん(左)達と赤レンガ倉庫の会場に向かう。
 ベロタクシーのような自転車タクシー

松沢成文神奈川県知事からビデオメッセージ。 国交省からも「[歴史まちづくり法案]が本国会へ上程され、景観施策の支援システムも整備される」と御挨拶。
  
講演は3名、涌井史郎:桐蔭横浜大学特任教授(造園家)から、建築物で表現をしてきた欧州人と違って
日本人は自然信仰による風土・風景を築いてきた。その象徴が[里山]で、神の領域との結界でもあったという。
シンガポールは都市のあり方を‘ガーデンシティ’から‘シティ・イン・ザ・ガーデン’に一歩踏み出すなど世界の動きに加え
湘南地区で取り組む邸宅・別荘の文化的遺産を[邸園文化圏構想]にも触れられた。
 
見城美枝子さんは、「次世代に継承する美しい神奈川の景観」と題し
‘神奈川の知的景観’はそこに住む人によって形成される、そこに暮らす人が景観になると強調された。
かながわのまちなみ100選から、我が逗子の近所の風景写真も紹介された。
 
ランプの宿を経営する刀祢秀一社長は「ランプの宿よしが浦温泉のまちづくり」の実践者として発表。
奥能登では単価が平均1万円/泊のマーケットで、単価3-4万円レベルにチャレンジしている人気宿のようだ。
その付加価値付けについて、国定公園の中にあるということもあり景観は一切触らず
世界のリゾートを参考にリノベーションを重ね、スーパーリッチ層を狙った展開をしていると。
 
後半のパネルディスカッションの後、質問に立った我らが長島孝一さん(建築家)。
「原風景」を大切にしたいという発言に、涌井氏も共感され経済価値でなく感性価値に訴えることの大切さ
逗子は、4㎞/hの速度が似合う曲がり道や坂道のまち。脇道に入った時に感じるもの、スピードを上げるとディテールは見えなくなると。
ヒューマンスケールのまちづくり、照葉樹の輝くさま、1㎞沖合いから見た逗子の風景を大切に、と良く御存知な上でアドバイス頂いた。
 
終了後、参加した逗子まちなみ再生研究会のメンバーと感想を語り合い、帰る頃には情緒ある港夜景になっていた。
 

近藤県議員とまちづくり

2008年02月13日 | 湘南・逗子の暮らし
逗子市まちづくり審議会のメンバーで実施している勉強会に、地元選出の近藤だいすけ神奈川県議会議員(写真右)をお招きし
まちづくり条令の改定で我々が何を目指しているかを伝えて意見交換した。(菊池副会長とは旧知) 
  
柳沢会長から経緯と状況説明。 
近藤議員は既に内容も良く理解されていてアドバイスも頂いた。若い一年生県議ではあるが頼もしい限り!

勉強会の後はメンバーで夕食にレストランへ・・・そこでも熱い議論が炸裂した。
まちづくりを真剣に考えている人達がいるこの街に、また愛着が深まっていく。

雑誌取材が我が家に!

2008年02月13日 | My Home
家を新築して四年目になるが、まだプロのカメラマンに撮影をしてもらっていなかった。
というのも、インテリアやアートが自分的にはまだ完成していないので撮影を頼むなら、もう少し雰囲気がでてからがイイヤと思っていた。
(それこそ200年住宅ではないが経年美化、新品ピカピカより個性が出て良いと思う)

という私に、撮影取材の依頼が来た。「私の家づくり」(主婦と生活社)編集部のプレス仲間、ご近所さんでもある沖中氏から。
 Cleopartaは階段から警戒中!
 Bethは興味津々!

月刊「HOUSING」や「住宅情報」で取材する方としては慣れているものの、他社の取材方法に戸惑い&感心しながら
自分が被取材者になると、こうも落ち着かないものかと・・・・

3月発売号で、タートルにモヘアの服装をしていたら「そのショールは脱げますか?」とライターさんに言われ・・・シロウトみたいでした(恥)
そそくさと春物に着替えて撮影。さて、どんなページができますやら!?


テーブルウェア・フェスティバル

2008年02月08日 | 社会・文化
今年で16回目の開催となる「テーブルウェア・フェスティバル2008」が東京ドームで開催された。
入場料は当日券2000円にもかかわらず、昨年も10日間で30268人とスゴイ集客力である。
東京ドームのグランドに陶器やインテリアグッズなどのブースが立ち並ぶ。
 
海外特集は今回[ウィーン(オーストリア)]、入口に飾られたのは1873年万博に出展された有田焼の大花瓶。
中は撮影禁止でしたが、アウガルテンやロブマイヤーなどのテーブルコーディネートが紹介されていた。

大倉陶器やノリタケも歴史あるシリーズから新作までコーディネート展示。 有田焼コーナーには陶器の雛段飾りも。
  

「テーブルセッティングによる食空間提案」コーナーでは、有名人が‘おもてなしの心’をテーブルセッティングで紹介。
石坂浩二、黒柳徹子(エドワード調のプレゼンテーション足元にコーギーが!この頃から既に王室犬?)
 愛犬Bethと同じなもんで・・・ついつい 
  
面白かったのは、バーバラ寺岡。活力料金研究家で様々な食器・ツールを開発しているらしく、それらを利用した災害サバイバル的な食卓と。
ジャパンポップカルチャーにも通じる世界…
  
見よ!ヴィトンのモノグラムに自分でトールペイントしちゃってる!? バーバラ・ワールド満開。

ローラン・ボッシュ氏(仏)によるフラワーデモンストレーション。「暮らしの美学」がテーマ。


[テーブルウェア大賞]コンテストでは、こちらの和風作品が大賞に。真ん中には和紙の川が流れて魚が泳ぐ。
 
スゴイ数のブースが並ぶ中でも一目見て「決まり!」と思える素敵な作品。

さて、住宅関連業界からも東京電力が協賛していた。
IHクッキングを体験中の奥様方。 東京電力の山川女史と偶然久しぶりにお会いした。200Vオーブンに興味を持った私。
  

おばさま層を中心に、このテーブルウェアに西武ドームのバラなどエンドユーザーを集客するパワーのあるイベントは多い。
今後のストック市場にとっては、住宅産業との垣根はより低くなっていきそうだ。