VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

旧別荘を活用した野外活動センター

2006年07月30日 | 湘南・逗子の暮らし
逗子市が運営している「野外活動センター」が、長柄・桜山古墳の麓にある。
逗子海岸からも徒歩10分かからない所で、緑深い自然に囲まれている。

そこに古民家が2棟あって、以前からこのハイキングコースを歩く度に
「使えるのかしら?」と不思議に思っていた。
その古民家で「宴会をするので、来ないか?」と近所の福島オジサンが誘ってくれた。

犬の散歩をされている時に、ご挨拶する程度ではあるが
気安く新参者を迎えてくれるのが、この地域の素敵な所である。

戦前に建てられたこの民家はどなたかの別荘だったらしいが、1日2000円で借りられるらしい
建具なども雰囲気のある木製で、当時のものが使われている。
何といっても、海も見える素晴らしい見晴らしのお庭。
その庭に面した縁側のある広間で、昼から夜まで貸し切って10数名の宴会。

朝早くに、長井漁港まで魚の買出しに行って下さったようで
イワシやサバ、シイラの刺身、天ぷら、BBQなど
奥様方がお料理してくれた、新鮮な魚介類を思う存分頂いた。

途中、食べ過ぎないように人で賑わうビーチまで歩き
「野外活動センター」へ戻ってそのまま古墳山を登り、食べた分はエクセサイズ。
陰に入ると、涼しい風が吹き肌寒いくらいで気持ちが良い。

古民家に戻ると「次はお肉よ~」と声を掛けられ、また食べ始めた。
デザートには、おダンゴからスイカにメロンと・・・歩いた以上に食べた。

この家屋の中に居ると、30度を超える夏日も
庭に面した縁側を網戸にし、扇風機だけで十分涼しかった。
大木の緑で覆われた立地に、開口部を中心に考えられた設計。
別荘とはこういうものだと実感させてくれる住まいだった。

熊野神社、夏祭り

2006年07月29日 | 湘南・逗子の暮らし
今日は山の根地区の「熊野神社」の夏祭り。
日頃は無人の神社なので小さな静かな境内だが、今日はお祭り飾りが参道に。 【写真左】

参拝してお神酒を頂くと 【写真中】
次は、山の根自治会の方々が運営して下さっている‘福引’へ。
この福引は、寄付をしたら抽選券をもらって参加するしくみ。
事前に自治会のおじさんが集金(?)に来て下さって、
私も気持ちだけ寄付したので、抽選に参加。砂糖&塩セットが当たった。
                   【写真中右、商品を受け取るTim】
山の根自治会は小さなエリアなのに、
餅つきや、防犯パトロールや通学の見張りなど、住民が積極的に参加活動されている。
少しは寄付でも参加しないと申し訳ないくらい、お世話になっている。

顔見知りの方々とご挨拶をし、ぐるっと屋台(子ども会など自主運営のようだ)を回り
最後に、無料で参加できる「輪投げ」に挑戦し【写真右】残念賞のお菓子を貰って帰った。
   

旭化成キャンペーンモデルと

2006年07月28日 | 住宅業界
旭化成グループの記者懇親パーティーが、帝国ホテルで行われた。
7事業会社の一つ、旭化成ホームズ(株)との関係で私もリクルート住宅カンパニーの峰岸役員と出席した。

開会のご挨拶は、日本商工会議所の会頭でもある山口信夫会長から。
国内産業は好調だが、米国に減速感が出てきている事への不安はあると。
政府の「骨太の方針2006」も、好景気を前提とした改革であるなど
一企業を超えた日商会頭らしいコメントで始まった。

続いて、蛭田旭化成(株)社長が乾杯のご発声。 【写真左】

また、このパーティーには旭化成せんいキャンペーンモデルが登場し、【写真中】
参加者と一人一人記念撮影をしてくれるサービスぶり!
今年は、お一人が‘浪花のロッキー’こと赤井英和の娘、赤井沙希さんと
もうひとかた背の高い方が、中国人の王玉さん         

ちなみに、歴代の旭化成キャンペーンモデルにはアグネス・ラムから松嶋菜々子もいる。
さて、今年のお二人はブレイクするだろうか?!

さて、住宅事業の責任者でもあられた山口会長や現在の波多野旭化成ホームズ(株)社長を囲んで、
馴染みの住宅業界記者達と懇談。 【写真右】

パーティーがお開きになった後、波多野社長・佐藤副社長方々と記者の皆さんに誘われ銀座へGO!
そこで引き続き、住宅事業生え抜きで初めてトップになられた波多野社長の
アグレッシブなお人柄が暴露(?)されながらも、旭化成ホームズの現状や目指す所を話して下さった。

このような懇親の場を設けて下さったり、
いつもながら旭化成グループ広報ご担当の気配りは、住宅業界でも評価が高い。
実は、リクルート調べのカスタマー調査において
注文住宅「ヘーベルハウス」や分譲マンション「アトラス」により
旭化成ブランドイメージはとても高い。

今日はカスタマーだけでなく、業界関係者にもファンが多い事を感じられる会だった。

住文協、事例研究①

2006年07月27日 | 住宅業界
住文化研究協議会の研究部会、今年は「私が考える‘上がり’への道」というテーマで
アクティブシニアの住み替えについて、ケース別に事例を見聞きしながら研究活動を行う。

その第一回目は、【郊外戸建から都心マンションへの住み替え】ケースを
実際に行動されたご主人をお迎えして、その経緯や思いをお話頂いた。

実はそのご主人様とは、この住文協のメンバーである鎌田女史のお父上。
かつ、建設省ご出身で現在は(社)日本建築士連合会の専務理事、業界の人でもあり
私も(社)日本ツーバイフォー建築協会にいらした頃から良く存じ上げている方。
               (写真左:親子で撮影させて頂いた!)

前住居と現在のお住まいについて、過去の写真や図面などパワーポイントでご用意頂き
論点も事前まとめて下さっていたので、非常に分かりやすくお話を伺えて
私は、意義ある気づきをいくつか頂けた。

例えば、
●住まいの場所(郊外→都心)や形(戸建→マンション)が変わっても
       ライフスタイル=何をしたいか、は変わらず同じスタイルを愉しんでいる
       ※鎌田家の場合、友人を招いての賑やかな食事や、お庭(バルコニー)でゆっくりお茶をする事。
        ‘何をしたいか’が無いと、住み替えも成功しないのかも。

●「住まいの豊かさ」には実際に住んでいる家だけでなく、
       田舎にある里の家(=心の住まい、と表現された)なども含めた、感じ方がある
       ※日本人は“里帰り=マルチハビテーション”の文化だったんだ!   
        今後、自分の田舎・里が無くなる世代では、
        敢えて別邸等を持つことで、豊かさを担保する欧米型になるのかも。

鎌田氏からは、住文協へ期待する調査活動やメッセージも頂き
また、今年のテーマを考えるのに参考になる文献のご紹介も頂いた。(写真中)


研究部会の後半では、(株)東急住生活研究所が実施した「50代の住意識・男と女」調査結果のご報告を
住文協メンバーでもある、望月所長から発表頂いた。(写真右)

この中に興味深い結果があった・・・

【男性の自然志向】【女性の都会志向】はこの調査でも出ていたが
きっと、50代は専業主婦だった女性が多いので
社会に疲れた男性と、これからエキサイティングに生きたい女性との
ギャップが生まれる世代なのだと思う。

男女雇用機会均等法以降の40歳以下になると、
女性も疲れて男性同様、自然志向になる人も増えるのではなかろうか?
実際、この私は50代男性の回答に近く、早くから自然志向である・・・

またこの調査で、「住みたい憧れの地域」という問いに
男女共【鎌倉・逗子・葉山】エリアが【吉祥寺】【自由が丘】などを突き放し
第一位の人気を集めていたのには驚いた。

この静かな町に、「団塊の世代」が不動産開発者と共に押し寄せるのだけは避けたい気がした・・・

 



葉山の水中花火

2006年07月26日 | 湘南・逗子の暮らし
仕事をサッサと終え、逗子へ戻り自転車に乗って
葉山の花火の前に、Madame et Monsieur谷吉主催のガーデンディナーに向かった。

ガーデンディナーと言っても、冬瓜やひじき、天ぷら、おにぎりなどなど
絶品の「おふくろの味」でもてなしてくれた。
昨夜、アメリカから3週間ぶりに戻ったばかりのTimも大喜び。
(写真左、食べるのに必死になって日が暮れてしまった・・・)

ご友人含め10名ほどでお料理を平らげ、
19:30から花火大会が行われる森戸海岸へ歩いて向かった。

例年、私達は森戸神社の崖っぷちに腰掛けて見物していたが
今回は皆さんと、砂浜に座って見ることに。

葉山の花火は、慎ましやかで私は好きだ。
何といっても、回遊するポンポン船から海中に投げ込まれた玉が
空中へ飛び出してくる「水中花火」はいつ見ても感動!(写真右2つ)

例年より人出が多く、葉山住民の方々は驚いていたが
逗子の花火が午前中の雨で、人出半分だったのも影響してそうだ。

さて、今年の花火も2つ終わり。鎌倉のは混むので見に行かない。
最後は、横須賀米軍基地から見るのが8月かな。
もう夏が、一歩一歩終わりに近づいている。

TOTOの新商品

2006年07月26日 | 住宅業界
【写真左:女性のみによる発表会は初めて?  
               中:コーナーキャビネットがL字の角に付いた、A型キッチンの提案
                                 右:シャープなデザインに進化したトイレネオレスト

INAXのショールームが出て行ってしまった、新宿エルタワーのTOTOショールームで
キッチンとトイレの新商品発表会があった。

記者席の後ろにいらした「All About」キッチンガイドの黒田秀雄氏が
「全部、女性じゃない!?」と驚きながら私に声を掛けられた。
経団連はじめ各社取り組んでるようですよ」と言いながら、
私も、TOTOの司会者含む4人全ての発表者が女性なのには驚いた。
女性の活用、企業も成果を求められる年のようです・・・

さて、新商品について。キッチン「キュイジア」に面白い提案があった。
キッチンのレイアウトは【I型・L型・II型・U型・アイランド型】などが代表的なものであるが
TOTOの調査では今も昔も、I型が87%と圧倒的に多い。

そこへ料理の作業効率を上げるために動線を見直した結果
【A型】という新しいレイアウトの提案になったようだ。
L型の使いにくい角部分に「コーナーウイングキャビネット」を開発設置、
まな板を置き調理スペースとして活用する事で、左にコンロ、右にシンクと効率良く炊事できる。

私自身L型キッチンで、その角部分には電子レンジを斜めに置き
          (このコーナーキャビネットと同じように)
その後ろにできるデッドスペースは、いたしかた無しと思っていたので
このキャビネットは名案!と思った。(デザインは、さて置き)

一方、トイレは節水競争だけでない所をアピールした感じで
‘ゆとり’をテーマに、スペースや掃除のし易さを、タンクの無い「ネオレスト」でアピール。
デザインも‘シンプル&ミニマルへ’と少々、INAX「サティス」に近いシャープな形に進化。

2年前に「ネオレスト」を導入した私としては、カッコ良くなった新商品にジェラシー!

今回の発表でも少し気になったのは、‘動作を楽にする’機能の追求を
UD(ユニバーサルデザイン)を御旗に、研究開発されているが
ことさら健常者(子供や主婦)向けに、‘楽になる’をアピールされると
体を使わなくなる、日本人の将来に不安を覚えるのだ。

今日、日本人の平均寿命が下がった(男性は世界4位に)というニュースがあったが
      (昨年はインフルエンザや自殺による影響らしいけど)
既に正座をしない、和式便所にしゃがまない生活スタイルによって
日本人の膝・足腰のフレキシビリティや筋肉は、相当退化しているような気がする。

車社会の定着と共に運動不足は否めず、昔と違って‘敢えて’運動しないと成人病が待っている。
炊事・家事でも体を動かす習慣を付けないと、将来リハビリのお世話になるのでは?という不安。
保険適応も制限されるようだし、体力増進に努力を惜しまず体を動かして炊事をしたいと思う。


日テレ、疎し・・・

2006年07月25日 | 社会・文化
【写真:日テレのイベントに並ぶ人。 その向こうに見えるビルが私達の仕事場】

夏休みを実感する光景・・・リクルートのオフィスがある汐留界隈に
日本テレビ主催イベントを目指して、子供連れがドッと押し寄せる!
日テレのビル周辺を通路にしている私にとって、
春・夏・冬と子供休みの度に、人をかき分け歩かなければならずゲッソリ。

イベントは基本的に無料のようだから、近場のお出かけ?
地方からの東京見物コースなのかなぁ?アジア系外人も居るみたいだ。 

汐留の日テレと、お台場のフジテレビの2局巡りをしている家族も多いようだが
子供はコレって楽しいのだろうか??? 
私の小学校時代と言えば、両親の田舎へ帰るかサマーキャンプ、
あるいは早朝ラジオ体操と水練学校に通う、体&根性鍛える系の夏休みだった。

今日は久しぶりに雨が降らない一日だったが
天気だけは、まだ夏休みらしくならない汐留界隈だった。

赤しそ青しそ

2006年07月23日 | My Home
【写真左から:2階より、紫蘇が茂る裏庭(物干し)を見下ろす。  
           赤しそが朝顔のツルと絡んで一杯 → 青しそは少ないが洗って料理に】

自宅の裏庭は、前住居者の置き土産のように、突然花が咲いたりして嬉しい驚きがある。

今の季節は、私が手入れをしないので雑草が育ち放題で、ほとんど木のように・・・
その中で今年も、紫蘇が雑草に負けず元気に現れてくれた。

虫も好物のようで、直ぐに穴だらけの葉になるので
「お先に失礼!」と若い葉を、せっせと摘んでしまう。

洗って乾かし、今日は焼きなすに刻んで散して頂いた。
スッキリしない天候だが、フレッシュな紫蘇の香りに食が進んでしまった。


EDGEな仲間とBBQ

2006年07月22日 | Friend
幸運にも雨が上がった、土曜日。
午前中はいつものテニスで一汗流し、午後は東京都江東区:若洲公園までBBQ(バーベキュー)に出かけた。

BBQは、近所の逗子・葉山の海岸でする事が多いので
東京へBBQに出かける事は滅多に無いが、この若洲海浜公園は2回目。
場所代を払ってBBQする公園のキャンプ場は、子供連れを中心に賑わっていた。

今日は、私が少しお手伝いをしているプレミアムカーマガジン「カーセンサーEDGE」編集部の主催。
同じリクルートでも住宅事業とは、ちょっと人種が違う!?
EDGE」編集長は旧知の堀江史朗さん(写真:犬の右横)。
その、人懐こくEasyGoingな人柄が、編集部の雰囲気と働き方を
リクルート・スタンダードから外れて心地よくしているようだ。
いや、事業によって会社の風土や従業員の種類まで違うのが、リクルートらしさという事だろう。

今日も、北欧取材から戻り成田から直行のライターやテニスが本業のような編集者・・・
20代の人が多いのも、私が所属する住宅カンパニー企画室まわりとは違う雰囲気。
気立ての良いカワイイお嬢様方が、
選りすぐりのお取り寄せ食材で美味しく楽しいBBQを振舞ってくれた。

帰りは湘南から来ていたカップル+オハナちゃん(写真の柴犬)に
EDGE」らしく、キャデラックで逗子まで送って頂いた。

French lesson

2006年07月21日 | Friend
【写真左:French lesson のお仲間3人と。 
     右:名詞50個(次回の宿題!) 英語のコママンガをフランス語で説明。ちょっと私には上級過ぎ!?】

金曜日の日課が一つ増えた!フランス語のレッスンに加えてもらう事にした。

6年前、フランスへGastel夫妻を訪ねて以来
今度行く時までには、少々フランス語をマスターしようと思っていながら
NHKラジオ講座を、数ヶ月聞いて挫折してしまっていた・・・

そこへ、今年出会った葉山のMadame谷吉が
自宅で先生を迎えてグループレッスンを受けていると聞き
仲間に入れてもらう事にした。

先生はアルジェリア人(ジダンと同じだ)男性で、スロベニアや加ケベック州にも滞在していた方。
顔出しNGという事で写真を撮ってもらった。生徒は写真のように私を入れて4人。

他のお三方は、画家でパリ滞在歴のある男性、娘さんがフランス在住の女性と谷吉さん含め
フランス語会話が私の英語程度はできるレベルとあって、
ゴマメ(関西弁?)の藤井は、ついて行くのに四苦八苦!
使ってなかった脳ミソが、動き出した感じ・・・写真右は単語テストの絵プリント。

来月の出発まで4回しかないが、どこまで上達するか!?
J'aime le français !


逗子の花火大会

2006年07月21日 | 湘南・逗子の暮らし
【写真左:逗子海岸にできた「太陽の季節」記念碑前で、市長がカウントダウン。 
                         中・右:海岸沖の花火用浮島から上がる花火】


今日は、朝から雨が降り続いていたのに「こちら逗子の広報、本日の花火大会は開催します」
と早いアナウンスが入っていたが、半信半疑で夜を待った。

ナント、始まるPM8時直前まで小雨が残っていたのに、スタートピッタリで止んだ!
フランス語レッスンをご一緒した、谷吉さんご夫妻の友人達に混ざって海の家カフェで観賞。
(去年は、友人のマンションから見たなぁ)

今年のフィナーレは、輝く光のシャワーが海から空に向けて飛び出し
「ワーッ!」と驚いている間に・・・写真を撮るのを忘れるほど、見とれてしまった。

お天気のせいで、人出は例年の半数ほど。帰り道も混まずに、ゆっくり帰れて良い花火だった。



‘ミスター円’の講演

2006年07月20日 | 住宅業界
【写真左:ミスター円こと榊原氏の講演会。  右:講演会後の懇親会では、三國陽夫氏のご挨拶も】


(株)日本建築センターが主催する【住まいの産業ルネサンス塾】の
定時総会に併せて講演会が開催された。

講師は、‘ミスター円’こと榊原英資氏(元財務官、現早稲田大学教授)。
「日本経済を展望するー内需経済の行方ー」と題して1時間半、一切資料無し
話題を脱線しながら、ゆっくりと親しみやすいお話ぶりのご講演。
(昨年のリチャード・クー氏は、資料しっかり無駄の無い話術は留まる所知らず。対照的な印象)

講演では、“構造的”には回復した日本経済を強調、来年も最高益を更新すると。
“循環的”には世界経済が減速局面を迎え、年末に向けいつ米国&中国の減速を注視。
ただ為替においては、10年前の$1=¥100が現在の$1=¥120が同レートという解説。
(10年で、米のインフレ20%:日本0%)

それよりも懸念されているのは、21世紀の経済競争は“差別化”であり
『日本らしさ』こそ、最強の要素であるのに
日本人がなかなかそれに気がつかない、活用できていないという事。

これは国際的に活躍されている榊原氏であればこそ、強く実感される事であるが
基本的に幼少時代から国外へ出る機会の少ない日本人が、それを実感する難しさもある。
違う民族と接する事で、日本をもっと知りたくなる
或いは、知らなくて恥ずかしい目にあって、自分の国を探求するものだったりするから。

また、“民僚”と言う言葉で、官僚化している大企業の経営者達にも一言。
リスクを取らない経営、許容度の無さが活力を殺いでいると。
(それはマスコミの責任でもあると言うが・・・私は、疑問有り)

21世紀、無形(知的)資産が差別化の礎。
それは優秀な“人”の奪い合いが、世界レベルで起こるという事のようだ。



「BISES」八木編集長

2006年07月19日 | 住宅業界
日本のガーデニング文化を切り拓いてきたと言える
ガーデニング誌「BISES(ビズ)」の八木編集長を編集部へ訪ねた。

八木編集長とは私が「HOUSING」編集長時代に、エクステリア・コンテストの審査員などをご一緒させて頂いたり
プレス関係者として顔見知りではあったが、個人的にじっくりお話させて頂くのは初めて。

私自身は13年前、ロンドンに滞在した折に
英国人のガーデン文化を実体験し、その魅力に取りつかれて以来
日本の雑誌では「BISES」を愛読していたのである。

改めて八木編集長に、
「私の部屋」~「BISES」の前身、インテリア誌でありパッチワークをメジャーにした雑誌~時代からの
お話を伺って、その感性(先見性などモノの見方に加え、どう見られるかという客観性)や
行動力(アピールすべき事は、意志を持って出張る!)が築き上げた賜物である事を教えられた。

今日は私が来月フランスへ行く案件について、何かできないものかを相談してみた。
的確なアドバイスを下さったので、とりあえず実行してみようと思う。

まだまだ、現役バリバリの大先輩!
話せば話すほど、イッパイ伺いたい事もあるが・・・
また、フランス帰りの報告に伺う事にして今日は失礼した。

ところで、八木編集長から耳の痛い話もあった。
「リクルートと言えば、今日もホットペッパーの人達にウンザリしたわ~」と。
雨で傘を持つ通行人に、道の両側から押寄せ配布していたようだ。
実は、私もアノ配布行為が不快な大人の一人。
その上、このような紙の無駄使いが許される訳は無いと思う。Webへの完全移行が待たれる。

フリーペーパー、その数の影響力や機能性と裏腹に
メッセージ力や大切にしてきた何かを失う不安に襲われるのは私だけなのか。
ホットペッパーの好業績は続いている・・・

 





夏祭り&Aloha

2006年07月16日 | 湘南・逗子の暮らし
今日は逗子の夏祭り。
亀岡八幡宮にお参りをし(写真左)、道路に出たら子供神輿に遭遇。
あらっ?友人のEricが、息子より嬉しそうに神輿を担いでいるではないか・・・(写真左中)
「Hi !」と声を掛け、歩行者天国になっている逗子銀座商店街へ向かった。

こちらでは子供達が上手にお囃子を鳴らしている(写真右中)。
と思ったら、向こうからハワイアン・ミュージックが聞こえてきた。

駅前特設会場で、フラダンスやウクレレ・コンサートが
老若男女の市民グループによって、次々披露されていた。(写真右)

和洋折衷で同日に行われるのは妙な気もするが
逗子の海と緑にハワイアンはピッタリ、最近はハワイアンで町内イベントが盛んに行われている。
街に繰り出す人たちも、浴衣や着物系とアロハ系が半々くらい。(実は私もハワイアンドレス)

家に帰って、バルコニーのドアを開けると
心地よい涼しい風と共に、お囃子がまだ聞こえて来た。
夏の夕方、お祭りの余韻をビールで愉しむことにした

F.L.ライト、明日館①

2006年07月14日 | 住宅業界
【写真左から: 『明日館』外観。  幾何学模様のガラス窓がシンボリックなホール   
                   中2階にある食堂には遠藤新デザインの椅子と机も。  廊下の木製サッシドア】


猛烈に暑い日差しの中で、テニスを4時間もした後
夕方から、池袋にある自由学園「明日館」で行われるコンサートへ出かけた。

「明日館」と言えば、建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(米国)とその弟子・遠藤新が設計した重要文化財。
なかなか見学に行く機会も無く、見れていなかったので楽しみにして行った。

自由学園の創立者、羽仁夫妻遠藤新を通じて
帝国ホテル(明治村へ移築)の設計で来日していたF.L.ライトに依頼し1921年に完成。
関東大震災や戦火の被害を免れて、修復保存されている。

ライトらしい、軒高低く水平に大地と一体化するかのようなプレーリー・スタイルの外観。
大谷石や無垢木材を多用した、生き続ける『有機的建築』。
窓やドアの幾何学的なデザインも、クラッシックながら過去のものでは無い新鮮さ。

屋内はシンプルな外観からは想像できない、面白さがある。
吹き抜けや階段を使ったスキップフロア的な2階といった、縦空間の展開や
中庭を囲む回廊の内廊下は、窓ドアから入る日差しの角度で表情が変わる。

こんな空間で教育を受けた子女達が、どんな大人に成長したのか想像して愉しんだ。

さて、コンサートが行われる遠藤新・設計の講堂へ向かうとしよう・・・・明日館②へ