見損なった映画、「日本の一番ながい日」を見た。1億総玉砕か、無条件降伏か。陸軍は天皇制存続を連合国が認めない限りという名目で最後のあがきをする。昭和天皇の聖断でポツダム宣言受諾、終戦の詔勅、15日のラジオ放送、その収録盤をめぐる14~5日の軍の動き、日本の一番長い日が描かれている。無謀にも日本は米英を相手に戦争を始めてしまった。最初の1年は日本が勝ち続けた。しかし日本軍の陸海軍の組織的根本問題で徐々に戦況悪化、最後は米英の経済産業力に負けた。神州不滅という額が映画の中によくでてきた。神の国にっぽん、全国民が火の玉で戦えば必ず神風が吹くと教え込まれていた。しかし負けた!その日、リオオリンピックでジャマイカのフサインボルトが前人未踏の陸上100M3連覇を成し遂げた。
たまたま10時半ごろテレビをつけると100M決勝のスタート場面。
アメリカのガトリンが飛び出した
50Mくらいまでガトリン1位。
80Mくらいでボルトが抜け出す
ゴール5M手前、余裕のトップ。身長196センチ、90Kgの筋肉の塊が走り抜けた
爆発的パワーで終盤を駆け抜けた。伝説の男、ウサインボルトの名前を永久不滅のものとするためあらゆる犠牲を払ってきたと本人の弁。この姿勢が世界の人々をして彼への尊敬の念を抱かせるのであろう。同じように努力している日本卓球女子、テニスの錦織。なぜ卓球は中国に歯が立たないのか、錦織はイギリスのマリーに完敗して、なぜ苦手のナダルに勝てて96年ぶりの銅メダルをとれたのか。
世界1のジョコビッチがなぜ初戦に負けてしまったのか、勝負の世界に不可解は残るがしかしボルト選手はトップを持続するためすべてを犠牲にしてきたと言い切る。イチローと通じる。ボルト選手は決勝の前、母親に準備はできているよと話したという。中国語が達者な福原愛が中国選手の強さの秘密がわからないはずはないと思うが一体、何が足りないのだろうか?