24節季でいわく「清明」。すべてのものが生き生きとする頃。沖縄では大きな墓の前に一族郎党が集まり先祖供養のために「清明祭り」(シーミー)が行われる。本土では「幻鳥至る」、海を渡ってつばめが南からやってきている。孫娘は11日が新1年生の入学式。あとわずかの休み。せがまれて家内がネットで割安温泉予約。昼前に孫たちがやってきて昼食をすませ1時過ぎ出発。約1時間、浮羽の藤井養蜂場に車をとめ三連水車を見に行ったが田植え前で動いておらず。軒下にへチマに絵が描かれていたのを撮る。
車で数分の三連水車道の駅に行き、孫たちはブランコや滑り台で遊ぶ。子供たちはじっとしていない。遊びの天才だ。元気そのものである。ここの三連水車は鯉のぼりが泳ぐ下で水をくみあげていた。車で15分ばかりの原鶴温泉に向かう。大橋のたもとに黄色の菜の花と白い大根の花が一面に広がっていた。16時ホテル着。孫たちは早速温泉へ。私は先ほどの橋のたもとまでウオーキング、写真を撮りに行く。
17時半ごろホテルにかえり、露天風呂につかる。去年はちょうど桜が満開で花弁が湯に舞い落ちていて風情たっぷりだったが今年はすっかり桜は散っていた。貸し切りみたいなものでゆっくり手足をのばす。心地よい。この温泉は硫黄泉でぬめりがあり美人湯といわれている。
18時から夕食。孫たちも楽しそう。冷えたビールがうまい。女性陣は白のグラスワイン。うまい料理に舌鼓、すっかり満腹。部屋に戻り一休み。また孫たちは温泉へ、ほんとによくやる。家内は血圧の薬を飲んでいるが何回も温泉にはいって大丈夫か心配になるが楽しそうだ。しばらくして私も露天へ。夜空をながめながら熱い湯に浸る。
葉桜の 影がゆらぎし 湯の香り
ふろあがり缶ビールをのみながらライトアップされた庭をながめる。静かなひととき。翌朝、6時に起床、カメラをぶらさげ散歩に出る。少々肌寒い。朝の筑後川、ここにもさぎやかもが川べりや川面にその姿をあらわしている。
桜は散って葉桜になっているが朝の筑後川は清涼感に満ちている。
1時間余り散歩してホテルにもどり、3回目のオフロ。心身が解放される感じだね。季語がおもいつかなかったが
朝ぶろや 湯けむりゆらぎ 五体ゆらぐ
8時から朝食。このホテルのバイキングはグーだね。一品一品が吟味されている感じがする。いつも朝は洋食なのでここでは和食にする。孫たちも無心にたべている。うまいものを食べているときは皆、無口になるのは大人も子供も一緒。大満足で部屋にもどり一休み。孫娘と家内はなんと4回目の風呂に出かける。今日も天気はよさそう。朝の光がホテルのロビーにさしこみ、フロアに外の景色が映りこんでいる。
露天風呂は9時までとなっていたので私も負けじと4回目に挑戦。明るい日差しに湯面がきらきら輝き、熱い湯とあいまってすこぶる気持ちがよかった。9時半ごろ、スタッフが風呂掃除をはじめていた。記念にと頼み込んで露天風呂をとらせてもらう。普通、ホテルのチェックアウトは10時だが会員になると11時OKとのことでゆっくりくつろぐ。まあ、今時の孫たちが温泉好きとは驚きではある。ホテルをでて、福岡スバル浮羽営業所により。娘の車のキーの電池交換をする。昨日キーレスエントリーの反応が鈍くなりキーを差し込むと警報ブザーが鳴り始め驚いた。通常3ボルトだが一寸低下するだけで反応が鈍くなるらしい。プリウスも同じなんだろうね。最寄りの道の駅でおにぎりなど買い込み内山緑地に向かう。ここも去年のしだれ桜はすごかったのだが今年はすっかり散ってしまい、八重桜のぼってりしたのが存在感をだしていた。
うららかな景色を眺めながら食事をしているとJR九大線の赤い電車が走っていた。
ほんとに眠くなるような春のうららかな日である。シャバでは食わんがために皆頑張っていると思うと申し訳ない気持ちになるが、日銀の黒田総裁がこの2年で通貨量を倍にすると発言、日経平均が13000円を超えたとか、民間企業の業績見通しやサラリーマンの給与増など実体経済が伴わないと物価高の不況なんてことになりかねない。安易に浮かれてはいけないだろうと思うがね。15時、事故もなく帰宅。結構な温泉1泊ドライブでした。孫たちも4回の温泉で顔がツヤツヤしていた。