FZ200、600ミリ、F2.8、1300分の1秒、ISO100。ツグミ。
すごいピッチャーの前ではいかなる強打者もヤマをはって打つしかない。しかしぶんぶん振り回していてはあたるものも当らない。あきらめない野球などと侍ジャパンを称してきたが強運で準決勝まで勝ち上がれたというしかない。第二ラウンド、台湾戦での9回2アウトでの鳥谷の二盗など間一髪の成功であり、成功が保障されていたわけではない。いうなれば一か八かの作戦だ。たまたま成功し、たまたま井畑がタイムリーをうった。
プエルトリコに準決勝で3対1で敗退した。内川の走塁ミスばかり責められているが敗因はどこにあったのだろうか。素人が邪推することではないかもしれないが・・。
第一に指揮官はチームを勝たせる責任がある。だから曖昧な指示は責任逃れになる。「ダブルスチールがいけそうならやっていいよ」と事前に打ち合わせもしてサインもだした。たまたま失敗したということで悔いはないと山本監督が語っている。「いけそうかどうか」は誰がいつ判断するのか。相手捕手のモリーナはメジャー随一の強肩だという先入観。いかにピッチャーのモーションがゆっくりしているとはいえ走る二人は「メジャー随一の強肩」という先入観に支配される。井畑は中断し帰塁、内川は刺されまいとしてダッシュ。井畑の動きをなぜ見なかったと批判されるがそんな余裕はない。ベンチの責任指令で井畑に走り切らせねばならなかった。失敗しても私が責任をとると山本監督は打ち合わせでいっていたのかどうか。曖昧指令は命取りで先入観が二人を迷わせた。
第二に捕手モリーナのスピーディな投球リズムの采配に侍ジャパンの打者はボール球をうたされ、チャンスにタイムリーを打てなかった。簡単に三振を喫し、凡打を重ねた。2000本安打記録保持者、稲葉の三球三振など歯がゆいことおびただしい。第二ラウンドでコールド勝ちをするとかワンイニングで8点もとり6ホーマーで圧勝、阿部などは1イニング2ホーマーという初めての経験をしてしまった。井畑だけが1、2塁間をぬく単打戦術で準決勝でも1点をもぎ取った。3回のチャンスにタイムリーが打てなかった阿部主将の責任も重い。ホームランの味をしめて、アウエイのアメリカにやってきて30度のアリゾナで練習して15度のサンフランシスコで本番。選手も大変だったろうがさらに相手捕手モリーナのピッチャーリードがさえていて侍打者に修正する暇をあたえなかった。日本の投手は投球間の時間が18秒くらい。それをプエルトリコは8秒くらいでポンポンきれのいい球をなげてきて、日本打者は空振りの山を築いたと解説者の槙原さんは言っている。なるほどと思った。
まあ、われわれ門外漢は言いたいことがいえるがほんとに3連覇も夢でないところまで来ていただけに残念だ。わずか3か月くらいの準備期間にここまで頑張ってくれた侍ジャパンは賞賛に値する。あまり3連覇3連覇とまわりが騒ぎすぎなのも問題とは思うが。内川選手は準決勝まで侍ジャパンを勝ちのこらせた立役者であるわけで、ひとり敗戦の責任を負う必要などまったくない。ソフトバンクでの大暴れを期待したいね。