去年の10月、ロクロ陶芸をはじめて11月にいきなり小石原でのぼり窯体験、失敗作を修正して、てび練作品のような、よく言えば個性的な作品ができている。言い換えればスマートにできるはずのロクロ作品が技術不足で不統一作品ばかりということになる。
所属する陶芸クラブはろくろの基本を教えてもらって段々とレベルをあげていくというより、基本的に自分で勉強してわからないことを先生に聞くというスタンスをとっている。体得しきっていないのは、まずは粘土の粒ぞろえ、空気抜きのための「菊練り」、つぎに練った土をロクロにおいて粘土を上げ下げする「土殺し」、そして「玉」をとって親指をセンターに押し込んで器を成形してゆく両手、両指をつかってのロクロ技術、すべてがまだまだのレベルだね。まことに先生の指はゴールドフィンガーだね、あっという間に成形ができる。そして「しっぴき」という糸での切り離し。半乾燥させた後のカンナでの削り作業。自然乾燥させたあと、850度での素焼き、釉薬を選んでどぶ付して1250度での本焼き。まあそんなに簡単にできるはずがないのはどの道も同じ。
てなことで電気窯での初作品はコーヒカップ四つ。チタン釉の白、アメ釉の茶色。
そして茶碗1個。今回も深さが足りなかったが天目釉で黒。ラッキョウをいれる器とふたを織部釉の緑、おなじくちょっとした惣菜器。以上7作品。写真と違って毎日の食事で楽しめるのはいいし、異形のサイズや形で楽しめるのもよい。まあ、じっくりひとつひとつ技術レベルをあげてゆこう。