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バッチギ

2006-02-21 23:45:36 | 映画&ドラマにハマル!


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3月の2005年日本アカデミー賞の授賞式を、より面白く見ようと、ノミネート作品を、見ていくことにした。今からだと、もうレンタルDVDに頼るしかない。

特に、この「バッチギ」は、ブルーリボン賞やキネマ旬報ベスト1など、数々の映画賞に輝く2005年度日本映画No1の呼び声が高い。

アカデミー賞での[Always 3丁目の夕日」と「作品賞」を争う最有力候補だから、ライバル作品は見ておかないとね(笑)

とにかく元気な映画である。1968年の京都を舞台に、日本と朝鮮高校の若者が、繰り広げる描いた青春ドラマ。GS人気にあやかろうと、マッシュルームカットにした男の子が、次のシーンでは、別のヘアスタイルになって出てきて、この男の子が主人公とわかるまでに、あまりに多くの登場人物が出てくるんで、ちょっと整理がつくかなあと思っていたけど、終盤には見事に、恋とケンカに、在日のテーマを据えて、複数のストーリーが、収束していった。群像劇の醍醐味を見た思いだった。

「1リットルの涙」で江尻エリカちゃんの演技に、涙をしぼったが、この作品が、デビュー作なのね。キョンジャは、汗臭い男の子たちのなかに咲く1輪のゆりのようで、可憐でりりしかった。「康介、朝鮮人になれる?」ぐさっとしたセリフが、効いた。

バラエティなどで登場するときは、毒舌な井筒監督であるが、映画を撮ったら、びしっとした骨太なものをを撮る監督さんなだなあ。

差別問題や、朝鮮半島統一といった社会テーマを扱っている以上、井筒監督が、自分のメッセージを明確にしているのは、当然だろう。在日朝鮮人の歴史観に立っている姿勢に反発を覚える人もあるだろうが、監督が、痛みをもって、映画を撮っていることがよく伝わってきた。葬式のシーンで、笹野高史(名優だ!)演じる在日のおじいさんが、強制労働の体験話を語らせているのは、過剰だと思わない。

「帰れ」といわれる日本人の康介の身のおきどころのなさも、しっかり見せているから。

しかしイデオロギーに固守するより、個人のストーリーに重きを置き、コメディセンスのあるエンタテイメント映画に仕上げたところは、監督の手腕で、これだけの賞を得たゆえんだろう。

オダギリジョーや、前田吟、キムラ緑子といった個性派俳優を脇役に、豪華に登場させているのだが、カッチイ的には、毛沢東に心酔する左翼派の光石研演じる高校の先生が面白かった。最後に、センセイをドロップアウトして、ヒモになるあたり、妙なリアリティがあり、団塊の世代なら、ああいうセンセイいたかも?と共感するんではないだろうか。

ただ、カッチイは、もともと暴力シーンが頻繁に出てくる映画は、生理的に、好きではないので、(ゆえにヤクザ映画も苦手)、アカデミー作品賞は、「Always3丁目の夕日」にあげたい。


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