ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

波乱含みのスタート

2003-04-11 00:00:00 | インポート
4月8日の入学式の朝、起きたら、ムカムカし、ベッドから起き上がろうとしたら、ふらーとめまいがした。「こりゃあ、まずい。」とすぐ思った。
頭がぐるぐる。天井がまわってるという感じで、これで外へいくのは、怖いなと思ったのだけど、這ってでもという気持ちで、無理して会場に向かった。
でも、電車のなかで、やっぱり、パニック障害じゃないけど、このまま、会場で倒れたらとか考えると、ぞっとして、引き返した。

連絡は入れたのだけど、講師紹介のとき、司会の先生に、ご迷惑をかけてしまったようで、失態を恥じる気持ちで一杯。

こういうことは、実は、過去に2-3度あって、特に、前後何かがあってということでなく、突然、朝起きると、くらくらということになる。めったにないことだからと軽く考えていたんですけど、怖い。40代に入ると(正直な告白です)思いもかけないことが起こるものだと実感する。

その後、職員の先生の突然の訃報が入ってきて、驚いた。残されたご家族の嘆きは、いかばかりだろう。人間の命のあっけなさをテレビで、映し出される今日だけれど、身近にも起こりえることなのだと、夜考え込んでしまった。それでも、日常は進んでいく。学校は、亡くなられた先生の仕事や授業の割り振りにてんやわんやだが、新学期をスムーズにスタートしなくてはいけない。

病気や事故は、避けられないものもあるかもしれない。しかし、それだけに、生きているということは、何と大事なことだろう。「人間が生きていることは、そもそも、ものすごく不安で、不安定で、そして、何ともいえない大変なものなんです。ただ生きているということだけでも。とりあえず、生きているということに値打ちがあるという風に考えよう。そして生きている自分をちゃんと認めてあげよう。」と私の敬愛する五木寛之氏が、7日の「情熱大陸」というテレビのなかで、京都の書店のサイン会に来た人に語られていた。氏の大ファンであるから、ビデオを録ったが、その言葉の深さが、心にしみこむ日が、こんなにすぐにやってきてしまった。

オリエンテーションで、担任する学生に会った。私達は、今日という日を生きていく。それは、かけがえがない。