昨年(2012年)の夏 ラルベロにある一通のメールが届きました
それはドイツにお住いの日本人のご婦人からのメールでした
メールの内容はお亡くなりになられたご主人の遺品の時計をPinoのデザインで
ブレスの部分を制作して欲しいと言うご依頼でした
聞くと遺品の時計のブレス部分を洗いにだしたら
色落ちしてはげた状態になって帰ってきたと
代わりになるようなブレスを探しまわられたとのことですが
どれも気に入るものがない中偶然ラルベロのHPにたどり着いて頂いた
そしてPinoの作品をとても気に入って頂き
是非ブレス部分をお二人の思い出の地でもあるベネチアンガラスで制作して欲しい
と言うことでした
後日電話でいろいろ詳細を聞いてみるとブレス部分制作には
時計用の特別な部品が必要で制作不可能ということで一旦お断りしました
1ヶ月ほど経過して再度お電話頂きました
“どうしてもPinoさんの作品でブレス部分を作ってもらいたい”と
今ある剥げてしまった金具をもとにガラスをはめ込んでいけないか?ということ
うーん、、、、サイズなど聞いている限りではかなり小さなもので
そこにガラスを張り付けていくことは聞いている限りではちょっと無理なような気がした私
私 “ Pinoどうできそう? ”
P “ 実際に見てみないとわからない ”
ということでまずはその剥げてしまった金具を送ってもらうことに
到着したブレスみて
“あーこれはちょっと無理かな”
無理をして制作して大事な遺品がさらにだめになってしまうのではと
心配した私
Pi “ Provo (試してみる) ”
か “えー大丈夫なの、、、、失敗したらどうするの遺品の一部だよ” 心配性な私
ご婦人から電話で最終確認の電話にも
Pinoは “ できます ” ではなく“ 試してみる ”と返事している
彼は依頼されることで可能性があることはまず “ 出来ない ” と言わない
できるかどうかわからないことでも “ 試してみる ” と言う
そばで聞いている私はハラハラドキドキ
日本人的に考えると一旦引き受けたものを
“ やっぱりできませんでした ”と言うのは言語道断
しかも私が日本に出発するのが1ヶ月後
日本向けの作品もまだまだ揃ってないなか
本当に期限までに仕上げられるのか?、、、、、
引き受けてしまったPiさん
はたしてどんな風に仕上げるのか?
続きは次回