僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

浦島太郎のその後は?

2009-03-10 22:21:07 | 歴史
 竜宮城へ行った浦島太郎は、乙姫様からもらった玉手箱を開けたとたんに白髪頭の年寄りになってしまいました。実は、浦島太郎が竜宮城へ滞在している間に、700年もの時が経過していたのです。
 その後浦島太郎はどうなったのでしょう?割と知らないですよね。しかし「御伽草子」にはしっかりと書かれているのです。
 浦島太郎は鶴に変身して大空へと飛び立ちました。中国の蓬莱山にたどり着き、そこで仙人となって亀と添い遂げたそうです。亀は乙姫の化身だとか。
 その後、太郎は再び丹後の国へ戻り、亀と共に夫婦の明神になった、という民間伝承もあります。
 
浦島は鶴になり、蓬莱の山にあひをなす。亀は甲に三せきのいわゐ(苔)をそなへ、万代を経しと也。(中略、両者は)夫婦の明神になり給ふ

風よ 花よ

2009-03-10 21:29:17 | Weblog
人は風になることができない。そよぐだけで涼ませる風に・・・
木の葉一枚の揺れにもかかわる事もない・・・

人は花になるすべを知らない。黙すだけで人を和ませる花に・・・
花に憧れはすれど、花には、なれない・・・

画家 山下清

2009-03-10 19:14:33 | Weblog
1922年の今日、放浪画家山下清が誕生しました。芦屋雁之助が清役で好演した「裸の大将放浪記」は有名です。短パンにランニングシャツ、そしてリュックサック、真っ赤なパラソルなどがトレードマークですよね。ほのぼのとした人情ドラマにいつも釘付けでした。



彼は驚異的な映像記憶力の持ち主で、「花火」「桜島」など行く先々の風景を、多くの貼絵に残しています。とりわけ、花火が好きだった清は、花火大会開催を聞きつけると全国に足を運び、その時の感動した情景をそのまま作品に仕上げています。花火を手掛けた作品としては、『長岡の花火』が著名です。


しかし、旅先ではほとんど絵を描くことがなく、八幡学園や実家に帰ってから記憶を基に描くというスタイルだったということです。このエピソードから、清はサヴァン症候群であった可能性が高いといわれています。