丸山塾

　まあ、大将はどこのお店に行っても「うちのスタッフどんくさいんですよ～」

なんて聞くと、「じゃ～一ヶ月俺に預けない？丸山が仕込んでくれるから」（ただで・・）

自分が教える訳ではないので、とても気軽に言う。まるりんを、自慢してるともとれる。

皆笑い流すので、本当に来た事はない。よく考えたらサイドビジネスになるんちゃうの～？

専門学校で基本を学び、就職して行くのが今までだが、我々飲食店は即戦力が欲しい。

そこでだ！実践を学びながら、即戦力になる人材を育てるのだ。




そして、考えた名前が「丸山塾」だ。皆、まるりんを「塾長～」と呼ぶ。

（かっこいいやん）

ハッピを着て片手に竹刀だ。手拭い鉢巻には根性とかかれている。（いいね～）

月謝はとびきり安くして、実践でうちの店に入ってしごかれると言う仕組みだ。

そして、実績を上げたあかつきには、履歴書に「丸山塾」卒業と書かれる。

雇うお店も「お～丸山塾卒業か。こいつは使える」となるわけだ。

だから、まるりんが「よし」と言うまで卒業は出来ないのだ。

中途半端に卒業させたら「丸山塾」の名がすたるってもんよ～。


そして、卒業式は涙・涙になるわけよ。皆が塾長を胴上げしてまるりんは

「汗が目に入っただけさ」と号泣する。いいね～。

まるりんの一声で、卒業生達も集まるの。（１０００人は欲しいな）

なんでも、出来るな～。良い考えと思わない？って言ったら

少し考えて・・・・・「ん～ありかもしれない」と。銅像とか作っちゃおう。


飲食店のセカンドビジネスとしては、いい線いってるよね？そう、思わない？