お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ダイナンアナゴ?

2014年06月28日 | 定置網
 以前は毎日獲れていたクロアナゴであるが、ここ近年激減している。そして今日久し振りにクロアナゴが獲れたかと思ったら何だか様子が違う。いつも獲れていたクロアナゴは腹部のみ白い。だが、今回獲れた個体は腹部まで黒い。体色の黒さもクロアナゴよりもさらに黒い。現場ではわからないので確保する。持ち帰り検索図鑑で調べると胸鰭の軟条数が明らかに違い本数も少ないので調べやすいと思う。だが胸鰭軟条数を数えようとするが皮が厚いのか数え辛い。結局微妙な数でわからず、胸鰭の起部の位置からダイナンアナゴではないかと思う。あとはいつもの魚ボラ任せとする。


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ノミノクチ確保

2014年06月25日 | 定置網
 今日は水揚げ中、市場の活魚コーナーにまたノミノクチが水揚げされていた。ノミノクチは刺し網で獲られ、今までにも水揚げされているものを何度か見たが時間が無かったり網に刺した傷跡が残っていたりして確保していなかった。今回の個体は小さいうえ刺し網で獲られたものとはわからないくらいに傷跡は無い。今日は時間もあるので大学へ持ち込めるので魚ボラの標本用として確保する。ところがその後親戚に不幸があったことを聞き、今夜がお通夜となる。だが、幸い仕事が早く終わりお通夜までにまだ時間があるので大学へと急ぐ。大学まで行くも結局標本を渡しとんぼ返りとなる。
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ニセタカサゴにタカサゴ

2014年06月13日 | 定置網
 以前からニセタカサゴの漁獲が増え、今では普通種となっている。その後、ササムロも獲れ出し、その数が増えて来ている。だが、普通のタカサゴは滅多に獲れない。ところが最近水揚げされているタカサゴを見掛けるようになる。多い時はニセタカサゴと半々くらい揚がっている。このまま行けばクマザサハナムロも獲れるようになるだろうか。

画像 上:ニセタカサゴ、 下:タカサゴ
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今年初の素潜り採集

2014年06月11日 | 採集
 今日は仕事が早く終わったので素潜り採集に行く。素潜り採集は今年初。海水温はまだ低く期待はできないが行う。今回は船で使っているデジカメが水中でも使えると唱っているので持って行く。海に入ると思った通り魚影は薄い。更に魚も地味な色のものばかりが目につく。あちこちと探すも採集したいと思う魚が見つからない。そこで持ってきたデジカメでいろいろと撮影する。結局ツマジロオコゼにツマジロモンガラの幼魚のみ採集。ツマジロオコゼは定置網で何度か獲れたが素潜り採集では初めて。今回は採集というよりもデジカメの撮影の方が力が入った感じで終わる。










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図鑑「与論島の魚類」

2014年06月04日 | 魚ボラ
 昨晩キビレフエダイの標本登録に久し振りに鹿児島大学へ行き、図鑑「与論島の魚類」を頂いて来た。そして今朝地元新聞を見ると、その図鑑の記事が載っている。毎年鹿児島の各島の魚類調査を行っており、今までに屋久島、三島村(硫黄島、竹島)と図鑑を発行しており、今回の図鑑はその第三段。この調査で111科323属697種が記録されており、全てカラー写真で紹介されている。この図鑑で新種としてキホシスズメダイ、また日本初記録種8種が記載(3種は魚類学雑誌で記載済み)された。とても素晴らしい仕上がりの図鑑ではあるが、残念なことに今回も非売品である。




 また、今回は鹿児島県自然愛護協会誌「Nature of Kagoshima」の新刊も頂いた。今回も魚ボラの学生H君に鹿児島県(うち1種は県本土)初記録種3種を報告してもらい第二著者として載せてもらう。このH君、投稿前に3報告書を確認させてもらったが、3種も書くなんて大変だったと察していたところ、この雑誌を見て驚く。さらにあと2報告もしているではないか。合わせて5報告書も書いたことになる。1人で5報告、更に他の学生もこの雑誌に報告書を投稿をしている。今回のNature of Kagoshimaの3分の1を魚ボラの報告書で埋め尽くした。出版されるに従い魚類雑誌へと変貌して行く。
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キビレフエダイ

2014年06月03日 | 市場



 今日は定置網漁を終え帰港すると漁協の職員から魚の名を聞かれる。見に行くとまだ見た事のない魚が並んでいる。体は黄金に輝き何の種類かすらわからない。仲買からも何だか聞かれ、魚ボラの先生や学生に電話するも繋がらない。そんな中、一人と繋がり画像を見てもらう。すると返事は直ぐに帰って来てキビレフエダイとの事。自分としては初めて聞く種名である。この個体、口を大きく開いており見た目ではフエダイの仲間である事すらわからなかった。魚ボラの標本として欲しいという事で仲買が集まり見守る中確保する。仲買が皆美味しそうと口々に言い、フエダイの仲間にも関わらず値段も上がってしまう。この個体が大きいので仕事終了後大学へと走り持ち込み標本登録する。




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