お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ウナギギンポ

2017年02月27日 | 定置網
 今日は定置網漁を終え市場で水揚げしていると、他の定置網で面白い魚を見つけたと知り合いの方に魚を頂いた。見るとウナギギンポである。ウナギギンポは定置網で獲れる事があるが、ここ近年は姿を消していたので久し振りのご対面となる。このウナギギンポはイソギンポ科の魚であるが、この体形からこの魚の事を知らないとウナギ目の魚と間違われそうである。その体形が珍しいので獲れたら必ず水族館行きか標本用に確保している。今回は標本用に確保する。だが、残念なことに今回の個体は尾鰭が欠落している。それでも標本用として確保してしまうのはこの体形だろうか。

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また悩ましく怪しいフグ

2017年02月20日 | 定置網
 今日は定置網漁でまた見たことの無いフグの仲間が獲れる。見た感じ胸鰭の上後方に斑紋があり、体色が茶色っぽいがマフグのように見える。だが、背面など体表が小棘で覆われておりマフグではない。魚種が特定できず普段ならワクワクするところではあるが、そこはフグの仲間。先月に交雑種が獲れたばかりであり喜べない魚種である。持ち帰り早速検索図鑑で調べるとうちの定置網でよく獲れるコモンフグとなる。だが、コモンフグは白い小斑点が散在し、体色も若干違い見た感じは違う。先月の交雑種は科博のデータベースにそっくりな標本写真を見つけ交雑種とわかったが、今回はそのような画像も見つからない。検索図鑑ではコモンフグとなったが、コモンフグは交雑種が多く知られている。という事でこの個体も交雑種の可能性が非常に高い。後は魚ボラで判断してもらうしかない。本当に悩ましいフグは勘弁してほしい。

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ひょっとして初入網?ヤイトハタ

2017年02月13日 | 定置網
 今日は定置網漁でヤイトハタが獲れる。帰港し市場に活魚で水揚げする。量ると丁度10キロであった。ヤイトハタは以前は全く獲れた事が無い魚であったが、チャイロマルハタと共に姿を見せるようになる。だが、ここでは珍しくチャイロマルハタとは違い滅多に水揚げはされない。うちの定置網では何年振りに獲れたのかと今までのヤイトハタの写真を調べると、市場に揚っている写真だけである。ひょっとしてうちの定置網では初入網ではないだろうか。チャイロマルハタが頻繁に獲れるようになり、更に市場に揚っているヤイトハタを今まで何度も見て来ていて、うちの定置網でも獲っているものと思い込んでいた可能性がある。だが、船にカメラを積んでいない時期もあり、自分の記憶もヤイトハタに限っては定かではない。やはり標本用に確保しないと確信できない。だが、いつもの事だが高級魚ハタの仲間である。更に10キロもあればキロ単価が三千円と安かったとしても1尾で三万円である。とてもじゃないけど確保するには勇気だけでは無理である。

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クマサカフグ

2017年02月08日 | 定置網
 今日は定置網漁で黒っぽいサバフグのようなフグを見つけ取り上げる。見るとクマサカフグである。クマサカフグはここでは珍しいが今までに何個体かは獲れた事があり標本用にも確保している。今回の個体は今までで一番大きな個体と思われる。その為か、クマサカフグの特徴も薄らいでおり、背面の鞍状斑紋も薄っすらと確認できるだけである。更には吻に傷があり、あまりパッとしない個体ではあるが標本がまだ少ないので一応標本用に確保する。クマサカフグはサバフグ属であるが、以前はそのようなイメージを持っていなかった。だが、斑紋などが目立たない位薄くなるとサバフグ属であることがよくわかる感じである。


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サイウオ属再び

2017年02月04日 | 採集
 今年に入り毎週のように週末は時化となり、土曜日恒例の港での夜間採集を1月は一度も行えなかった。月が替わり今日ようやく夜間採集の実行となる。港に着くと全く風は無く良い感じ。だが、散策するが見つかるのはボラの稚魚ばかりである。諦めかけた時に細長い魚が目の前を泳ぎ、急いで掬う。見ると暗くてわかり難いがサイウオの仲間である。実はその泳ぎ方に見覚えがあり、以前にもこの港で採集したことがあり、体が細長いのに体をくねる事無く真っ直ぐのである。その為か泳ぐ速度が少し遅く、イワシ類と違ってタモ網で掬うことができてしまう。最終的に3個体採集することができた。以前に採集したのは2010年であり、7年振りの採集となる。また、港での夜間採集も久し振りの収穫となる。サイウオは体が弱そうなの家に帰り早速撮影する。魚が小さいうえ、睡魔との勝負だった為か第一背鰭を立て忘れたり、臀鰭を立てるのに失敗していたりと散々な写真となってしまう。やはり撮影はゆったりと正確に行いたいものである。



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今年初のサクヤヒメジ

2017年02月01日 | 定置網
今日は定置網漁の水揚げを終え市場も覗くが面白い魚が見つからない。まだ水揚げ中の他の定置網の漁獲物を物色すると、雑魚の中からサクヤヒメジが1個体見つかる。サクヤヒメジは今年初ものである。だが、鮮魚としてではなく養殖魚の餌となる雑魚の中に紛れており、未だに知名度が低い。サクヤヒメジのメジャー計画もまだまだ長いトンネルの中である。

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