お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

初確認ナメラベラ

2021年08月25日 | 採集
 今日は貝採りをメインに素潜りをしている。だが、背面が光るクロサギに無駄な時間を費やしてしまい、まだ貝が思うように集まっていない。と言う事でテトラポットの場所まで範囲を広げ捜索。するとニセカンランハギの群れの中にまだ見た事のない魚を見つけてしまう。ちょっと観察するとベラの仲間である事はわかるのだが、種名までは知らないベラである。勿論未採集なので確保したいところではある。だが、運が良いのか悪いのかわからないが、この場所はテトラポットである。ただでさえ動きの素早い採集しにくいベラの仲間であり、更にこの場所では網を仕掛ける事も追い込む事も出来ないので、この場所での採集は不可能である。なので写真にだけ収め、採集はあっさりと断念する。家に帰り写真で調べるとナメラベラの様である。今後別の場所で出会えるように願いたい。今回は更に素手でも採集出来るカエルアンコウを発見。背にボロ布を被した様な模様があったのでベニカエルアンコウだと思い採集。だが、家に持ち帰りよく見ると普通のカエルアンコウであった。ベニカエルアンコウだったら標本写真を撮ろうと思っていたのだが、普通のカエルアンコウだったので写真は撮らず、そのまま魚ボラの標本用に冷凍する。








ナメラベラ




ベニカエルアンコウかと思ったら普通のカエルアンコウ
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気になっていたクロサギ再び

2021年08月25日 | 採集
 一昨日、素潜り採集をしながら貝採りをしたが注文数に足りず、今日も素潜りに行く。一昨日は素潜り採集をメインに行ったが、今回は貝採りに集中しつつ採集の準備もして行う。海に入ると意外と濁りが酷い。魚達を横目で見ながら貝採りをする。すると、気になる魚を発見。背面が光るクロサギである。4年前にもこの近くで見つけたが採集出来なかった忘れもしないクロサギ(ブログ2017 7.12)(ブログ2017 7.14)である。クロサギは海中では周りに溶け込むように一様に目立たない体色であるが、この個体だけ背面が光って見えており、良く目立ち、この濁りの中でも居場所が直ぐに確認できる程である。証拠写真を撮り、直ぐに採集に掛る。前回よりも採集しやすい場所なので網を仕掛けるが、やはり網を認識しているようで網の方へと泳いでくれない。網の仕掛ける場所を変えたり何度も試みるが結局採集出来ず。幸い姿を見失ったので採集を諦めることが出来たが、時間と体力を消耗しただけである。今回も採集出来なかったがやはり手に取り形質を調べてみたい想いである。普通のクロサギも陸に上げれば体側の鱗は光っており、標本撮影時などは体が光らせないようにするのが大変な位である。この背面が光るクロサギも陸に上げれば普通のクロサギと同じ様に見えてしまうのだろうか。やはり気になって仕方がないクロサギである。

背面が光るクロサギ







背が光らない普通のクロサギ



左:普通のクロサギ   右:背が光るクロサギ

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久し振りの素潜り採集

2021年08月23日 | 採集
 6月の後半に素潜り採集に行き、それからは定置網のメンテナンスを行い忙しくなる。仕事が落ち着くと今度はコロナワクチン接種を2回受け、接種による副作用を恐れ、お盆までは潜りに行くことを諦めていた。更にお盆中は梅雨のような災害級の大雨が降り、海は凄く濁ってしまい、まだ濁りはあるものの2ヶ月振りに待ち望んだ素潜り採集に行く。海に入ると直ぐにサラサハゼを発見。自分用に写真を撮っていないので採集。その後、見た事の無いヒメジの幼魚を発見。観察すると体側の模様からリュウキュウヒメジのようである。リュウキュウヒメジは定置網で何度か獲れた事があるがここの海域では珍しく、素潜りではまだ見た事がない。更に幼魚となれば初確認である。上手く採集しやすい場所にいた為、簡単に採集することが出来た。リュウキュウヒメジの幼魚は今回数個体確認することが出来た。今回は背に黄色のラインが入るオオスジヒメジもあちこちで確認しており、数年前に必死になって採集した(ブログ2015 11.7)(ブログ2017 8.23)のがうそのようである。リュウキュウヒメジもオオスジヒメジの様に今後増えて来るのではと期待したい。更に今回はナガニザかと思って一応採集したが、家に帰ってから同定したら、定置網で1度だけ獲れた事があるコクテンサザナミハギ(ブログ2007 10.2)とわかり、一応採集しておいて良かった。今回は久し振りの素潜り採集となったが、素潜り採集の出来る2か月間を棒に振ってしまい残念である。仕事は仕方ないがコロナワクチン接種は思いがけない事で、この時期と重なってしまった事が非常に悔やまれる。

サラサハゼ






リュウキュウヒメジ幼魚



コバンヒメジ



ダテハゼとテッポウエビ



コウライトラギス



ミナミアカエソ?



今回の採集成果



リュウキュウヒメジ幼魚



オオスジヒメジ幼魚



サラサハゼ



コクテンサザナミハギ



ミスジチョウチョウウオ



ヤミハタ





リュウキュウヒメジ幼魚



コクテンサザナミハギ



サラサハゼ



ミスジチョウチョウウオ

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諦めた後のイッテンフエダイ

2021年08月07日 | 採集
 今日は夜間採集の日。最近は全くと言っていいほど収穫が無く、行っても直ぐに帰って来る有り様。今日は大潮で丁度干潮時となる。いつもの港は想像が付くので別の場所を考え、隣町の港へ遠征する事にする。その場所は昨年もハクテンハタの幼魚を採集(ブログ2020 10.18)したり、今までに面白い魚を採集して来た場所である。今の時期にはまだ訪れた事がなく、期待を膨らませながら向かう。現場に着き、採集の準備をして港に降りようとライトを当てて驚く。干潮時で潮が引いて港内に入れると思っていたのだが、意外とまだ満ちており、普段の長靴では中に入れない状況。川の流れ込みがあり、普段の干潮時はその流れ込み沿いを散策できるのだが、これでは何も出来ない模様。この真夜中に狭く暗い山道をひたすら走って来たのにこれでは採集出来ず落ち込む。折角なので狭いが水際のみ探す。するとフエダイ系の幼魚を発見し採集。見ると背に横帯が現れ、イッテンフエダイの幼魚である。イッテンフエダイは久し振りのご対面で、更に前回の初対面もこの場所である(ブログ2018 11.10)。だが、これで探す場所もなくなり採集終了。来た時は結構落ち込んだが、このイッテンフエダイ幼魚との対面で少しは報われた感じである。でも、また暗く狭い山道をひたすら走り、帰路に着く。






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