お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

夢と希望が・・・

2015年01月16日 | 魚ボラ
 明けましておめでとうございます。ブログネタ不足で厳しいですが頑張って更新して行きますので、今年もお付き合いよろしくお願いいたします。

前日に魚ボラの先生からメールを頂いた。奄美の海底であのミステリーサークルを作るシッポウフグ属の新種アマミホシゾラフグの講演を行うとの事である。アマミホシゾラフグはこのミステリーサークルとされていた産卵床が見つかった事により発見された新種である。うちの定置網で獲れるこのフグと同じシッポウフグ属のナミダフグも同じく産卵床を作るのではないかと、フグで有名なしものせき水族館が考えており、水槽内で再現できないだろうかと取り組まれ、我々も定置網で採集したナミダフグの提供を行い、水槽内でのミステリーサークル再現の夢を日々抱いている。と言う事で大変に興味のある講演であり、是非とも参加したいと思う。だが、平日なうえ時間が早くまた夜は会議があるので時間的に微妙である。だが、仕事終了後急いで大学へ向かうとタイミング良く10分前に到着。講演終了後も会議に間に合い、今回の講演は絶妙な時間帯であった。今回はこのアマミホシゾラフグを発表した著者であり国立科学博物館の松浦啓一氏が鹿大へ来られ講演された。その講演の中で産卵床を作るこのフグの雄個体は砂地に擦りつける臀鰭に特徴がある事が明かされる。と言うことはナミダフグも産卵床を作るのであれば同じような特徴があるのではと思うが、今まで鰭立てをした時にはそのような個体はいなかったような気がする。また、講演後質問すると伊豆の方でシッポウフグの産卵行動が産卵床を作らず海中に放卵される事が確認されているそうである。となれば2つの事からナミダフグの産卵床実現は夢となりそうである。だが諦めず少しの希望を持ち、今度大学へ行った時に所蔵されているナミダフグの標本の臀鰭を今一度調べてみる事にしよう。







コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする