お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ミズヒキミノカサゴ

2015年03月26日 | 定置網
 今日は定置網で網を絞るとミノカサゴの仲間が腹を上に向けて浮かんでいる。体側の感じからシマヒメヤマノカミだろうと思い掬い上げる。すると胸鰭の軟条が糸状に伸びている。となるとネッタイミノカサゴかと思い、確保する。ネッタイミノカサゴは素潜りで何度か採集した事があるが、定置網では珍しい。だが、ネッタイミノカサゴにしては体色などがどこか違う感じがする。以前に魚ボラの学生がネッタイミノカサゴに似た種を発表したのを思い出す。標本写真を撮り調べると糸状に伸びている胸鰭の軟条が縞模様になっている事や背鰭棘数からその発表したミズヒキミノカサゴと思われる。私は見るのも初めてであり、もちろん定置網では初入網となる。

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今夜も夜間採集

2015年03月24日 | 採集
 今日は平日ではあるが、明日の仕事が急遽休みとなったので今夜も港へ夜間採集に行く。現場に着くとプランクトンがたくさん湧いていて良い感じ。懐中電灯を水中へ照らすとその周りにプランクトンが更に集まる。しばらく様子を見ていると透明な稚魚がニョロニョロと泳いで来る。掬うとエソ類の稚魚である。そのまま続けると次から次へとエソ類の稚魚が集まって来て採集する。そんな中、変わった稚魚がいるのが目に付き直ぐに採集。見ると体型からサギフエ類の稚魚である。サギフエは定置網で稀に獲れる事がある位でここでは珍しい。しかも稚魚は見るのも初めてである。その他、目が慣れて来ると透明な塊が稚魚である事がわかり採集。カレイ目の稚魚である。そんな感じで採集は進み、最終的に面白い採集となり夢中になる。そんな事で時間は既に3時前。稚魚という事で採集したら直ぐに写真に収めないと様子が変わってしまうので、今から家に帰り撮影となると夜が明ける事間違いない。




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日本生態学会

2015年03月22日 | 日記
 今月の初めに日本生態学会の公開講演が鹿児島大学である事を知る。生態学会の事はあまり知らないので聞きたいところである。更に魚ボラの先生の発表もあるので尚更である。だが、最近の日曜日は毎週予定が入るので参加できるかどうかは数日前まではわからない。でも結局予定が入らなかったので参加できる事となる。今回の講演は「南西諸島の生物多様性、その成立と保全」と題して動物・植物と様々な分野の発表があり、最後に魚ボラの先生が魚類の発表を行う。生態学会では陸の分野が主な様であり、海の中に関しては認知度がまだ低い感じに思える。また、陸の上はかなり突っ込んだところまで調べられている感じであるが、それに比べると魚類はまだまだ調査が始まったばかりという感じで、調査の遅れや課題が山積みである。改めてフィールドが海の中ということで調査の困難さを実感させられる事となる。だが、まだまだ未開拓である事が逆に多くの興味を抱き、これからの調査・研究に力を注ぐ力となるであろう。



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オレンジ色のマツカサウオ

2015年03月18日 | 採集
 今日は水曜日であるが例の稚魚の標本をもう少し確保したいので、港へ夜間採集に行く。最初から例の稚魚を探すが見つからない。そんな中、オレンジ色のゴミのようなものが目につく。ゴミにしては動きがおかしくタモ網で掬う。するとマツカサウオの幼魚である。マツカサウオは幼魚も成魚も定置網で獲れ珍しい魚ではない。だが、マツカサウオの体色は普通は黄色であるが、今回の個体は濃いオレンジ色である。普通は幼魚でも成魚より体色が濃いめの黄色である。オレンジ色のマツカサウオは初めてであり、更に綺麗な色である。一応生かしたまま家の水槽に入れる。このまま成長するに従い、色は薄れて行くのだろうがオレンジ色をキープできるだろうか。この体色のままであれば綺麗なのだけど。

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ある稚魚を求めての夜間採集

2015年03月14日 | 採集
 稚魚の専門の方とFBで知り合いとなり、以前に夜の港で採集した気になる稚魚を伺ったところ、ここの海域、また鹿児島では成魚が確認されていない魚種の稚魚であった。と言う事でこの稚魚の標本をもっとたくさん確保しておきたいと思う。だが、その稚魚が捕れたのは1度だけである。だが、その稚魚を採集したのは3月である。希望を持ち採集に挑む。でも、そんな簡単には捕れないだろうと思う気持の方が圧倒的に強かったが、何と1個体だけではあるが採集できた。また場所を変えれば捕れるのではと思い港を移動するが結局1個体のみである。そのほか家の水槽が空なのでハオコゼなども採集。明日は息子の野球の試合があり早い時間に家を出ないと行けない為、今回はこれまでで帰宅する。

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我が定置網でもホシミゾイサキが

2015年03月09日 | 定置網
今日は定置網で網を絞って行くとフリソデウオが水面を泳いでいるのを発見。海水ごと掬い生かして見るが横になってしまい泳がない。と言う事で標本用に確保する。実は数日前にもフリソデウオが入網したが沖では気付かず、帰港後選別台の上でボロボロの状態で発見。今回の個体は今年2個体目となる。また、ホシミゾイサキが1個体獲れる。ホシミゾイサキは昨年の年末に漁協の定置網で獲れ、その個体が県本土初記録となる。うちの定置網では初入網である。そういえば最近は目新しい魚は獲れず初入網は久し振りのような気がする。魚のサイズ的には大きくは無いが冷凍するのは大変なので鹿大へ走り、標本登録に行く。
フリソデウオ

ホシミゾイサキ

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スーパーで採集?

2015年03月03日 | 日記
 今日は家族でスーパーに買い物に行く。いつもスーパーへ行くと鮮魚コーナーを必ず覗いている。今日も覗きに行くと見慣れない体色のオニカサゴが売られている。オニカサゴは体色が赤いのだが、今回見つけた個体はオレンジ色である。この体色のオニカサゴを見た事は無い。また体側にあるはずの小黒点も確認できない。違う種の可能性もあるがトレ―でパックされていて細かい部分を見る事が出来ない。値段的に高いオニカサゴではあるが、幸いこの個体は安く売られている。また、鱗も剥がされて無く、さらに鰓、内臓も取り除かれていない。という事で標本になりそうなので購入する。家に帰り早速撮影する。体色と体側の小黒点が無い事以外は全体の様相からも普通のオニカサゴのように思える。だが、フサカサゴ科は頭部の棘なども調べないといけないので、後は魚ボラもしくは専門の魚ボラの先生に任せ、冷凍保存する。

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今年初の夜間採集

2015年03月01日 | 採集
 3月になると各魚種の稚魚達が港に現れるようになる。いよいよ夜間採集の時期が到来である。午前0時になると同時に港に夜間採集に行く。現場に着くと風があり条件としてはあまり良くない。またここ数日定置網に流れ藻が絡みつき支障をきたしているが、港にも流れ藻が流れ着き採集の邪魔をしている。流れ藻に稚魚でもついていればいいのだが、今の流れ藻には魚がまったくついていない。結局ボラ類の稚魚しか見つからなかった。だが、甲殻類の幼生などがいたのでこれからが期待できそうである。

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