お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今日もミヤカミヒラアジ

2018年10月25日 | 定置網
 今日は定置網漁で水揚げしていると、選別作業中にミヤカミヒラアジを見つける。ミヤカミヒラアジは2日前にも漁協の職員の方が見つけ確保してもらっていたばかりである。選別作業を全て終えると合計で6個体も集まる。全て標本用に確保する。まだまだ続きそうで今後が楽しみである。



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ミヤカミヒラアジ

2018年10月23日 | 市場
 今日は仕事を終え、再び市場へ行くと漁協の職員に呼び止められる。今日の他の定置網の漁獲物の中に変わったアジを見つけたので保管しているとの事。冷蔵庫へ見に行くとミヤカミヒラアジである。遠慮なく魚ボラの標本用に頂く。見つけてくれ、忙しいのに更に確保してくれた漁協の職員には頭が下がる思いであり、とても有難い。ミヤカミヒラアジが見つかったという事は今後の南方系のアジ類に期待できそうである。

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今朝の地元紙から カササハオコゼ

2018年10月21日 | 日記
 今朝、起きて新聞を見るとカササハオコゼの記事が載っている。地元の地名も大きく載り、嬉しい限りである。カササハオコゼを記載した魚ボラの留学生のシリカンヤさんも新聞に初記載である。だが、よく読むと留学生の名前が間違って記載されている。初記載なのに間違っていてはちょっと可愛そうである。修正の効かない新聞なので残念である。
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まさか新種とは カササハオコゼ

2018年10月18日 | 魚ボラ
3年前にうちの定置網でツマジロオコゼが獲れ、魚ボラの標本用に確保した。ツマジロオコゼは珍しい魚ではないが、ここでは今までに数個体しか見つかっておらず、全て標本用に確保している。そんな中、1年ほど前にその個体が普通のツマジロオコゼとは違うと魚ボラの学生OBに教えてもらう。そしてその個体は未記載種とわかり、論文が日本魚類学会Ichthyological Research (英文誌)に掲載され、地元の地名を入れてくれて、標準和名「カササハオコゼ」Ablabys gymnothorax Chungthanawong and Motomura, 2018と提唱されました。自分では普通のツマジロオコゼでなければ日本未記録種だろうと思っていたが、未記載種と聞いて更に驚く。ツマジロオコゼとの違いは、わかり易いのが臀鰭の形状である。ツマジロオコゼは臀鰭の前方の3本の棘は長さが違い鰭膜も切れ目が深い。それに対してこの個体は棘の長さもさほど違いはなく、鰭膜の切れ目も後の軟条部と変わりない。ここではツマジロオコゼ自体も珍しいので、自分ではそこまで形質の認識はなく、魚ボラに持ち込んだ当時も背鰭の高さが豪く高いなと思ったくらいで、小さい時はそうなんだろうと思っていた。別種を全く疑わなかったことはちょっとショックである。自分としてはウッカリカサゴならぬウッカリハオコゼと名付けてもおかしくない状況であり、嬉しいやら悲しいやら複雑な思いであるが、魚種名に地元の地名が付き、しかも未記載種と言う事でやはり嬉しい限りである。
カササハオコゼ:Ablabys gymnothorax



普通のツマジロオコゼ:Ablabys taenianotus
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