お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ギリギリセーフ サクヤヒメジ

2011年12月31日 | 定置網

 今年の水揚げも昨日で終わり。今年最後を締めくくる魚をと思っていたが見つけられなかった。今日から正月休みに入る。今月は今年最後の月というのに1回ブログアップしただけで終わってしまった。ところが今朝の新聞を見るとサクヤヒメジの記事が載っている。新聞に載った事で、「サクヤヒメジ」メジャー計画がさらに一歩進んだのではないだろうか。だが、今日は年末だし皆休みに入っているので出掛けたり、忙しかったりと新聞に目を通しているだろうかと疑問もある。さらに地名が載ってはいるが、院生が新種認定という見出しで地元・市内の人達が喰いついてくるような感じではない。現に自分の親に新聞記事を見せてもピンと来ないようで、学名の事など説明してようやく理解してくれた。年が明けてからのみんなの反応が気になる。サクヤヒメジが今年最後を締めくくるブログネタとなり良かった。
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メジャーな魚への一歩 サクヤヒメジ

2011年12月20日 | 定置網

 今日は定置網でサクヤヒメジが3個体獲れる。さらに別の定置網でも1個体見つける。サクヤヒメジは先月論文が発表され、ようやく標準和名が提唱された。今まで獲れたサクヤヒメジは全て標本用に確保していたので数も集まり、確保する必要もなくなった。でも今までのように標本用に確保してしまう。型が小さく市場での価値は無い。良くて養殖魚の餌となるくらいで利用価値がなく、最悪は捨てられてしまう運命。だが、自分としては思い入れのある魚なのでどうにかしたい。自分なりに考えると標準和名が鹿児島に由来のある名前なので、この魚を生かして獲ることができれば、せめて地元かごしま水族館だけでも飼育展示してもらえないかと考える。5年も前になるがサクヤヒメジを生きた状態で獲ったことがあり、うちの水槽で飼育したことがある。良く似るヨメヒメジやヒメジと違い、鱗も剥げやすく結構弱い魚ではある。だが、まずこれからは生きた状態で確保することを目標に定置網で目を光らせ、水族館で展示してもらい、最終的には鹿児島県内だけでもメジャーな魚になってもらいたい。
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