お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

イトヒキヒイラギを標本登録

2022年11月25日 | 魚ボラ
 昨日お隣の定置網で得られたイトヒキヒイラギ。今回の個体は本土初記録になりそうなので大学へ早く持ち込み綺麗な標本写真を撮ってもらいたいところであったが、昨日は仕事が遅くなり大学へ行くことが出来なかった。その為、今日持ち込むことを考えていたが、今日も仕事がハードだったうえ遅くなってしまう。だが、標本の眼の色が悪くなる前に写真を撮ってもらいたいので大学へと走る。もう既に暗くなってしまい、ヘッドライトを点けて出発。丁度帰宅ラッシュと重なり、鹿児島市内に入ると所々で渋滞に巻き込まれてしまう。大学正門に着いた時は既に守衛さんもおらず、学生に連絡して大学構内に入れてもらう。今日大学へ行く予定だったので、イトヒキヒイラギの他に確保した魚も持ち込む。ヒイラギ科魚類は背鰭・臀鰭軟条の鰭膜が弱い為、鰭を立てるのは大変であり、自分ではもう老眼で良く見えず出来ないのだが、綺麗に展鰭してもらう。自分の任務も終え、疲れた体にムチを打ち帰路に就く。
所々で渋滞に巻き込まれてしまう

鹿児島大学

イトヒキヒイラギ


アカネキントキ

ヒブダイ

ロウニンアジを上回る新たな魚拓が

研究室内に新たなシンクと洗濯機が



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初確保 イトヒキヒイラギ

2022年11月24日 | 定置網
 昨日から定置網船はドック中な為、今日は出漁していない。仕事も午後からで本船の塗装をして船を降ろす予定な為、朝は家でゆっくりしていた。するとお隣の定置網の方から電話があり、今朝の定置網漁でオキヒイラギの中にひと際大きな個体を見つけ確保しているとの事。先日、その方にホソウケグチヒイラギやコバンヒイラギを頂いたばかり(ブログ2022 11.19)であり、それとは別種らしい。急いで港へと向かう。向かう途中、最近見なくなったネッタイヒイラギだろうか、それともこちらでは珍しい普通のヒイラギだろうか、それともシマヒイラギやセイタカヒイラギだろうかと色々と考えながら走る。港に着き、確保してもらった個体を受け取る。すると想像していた種を見事に裏切り、イトヒキヒイラギであった。イトヒキヒイラギは今までに定置網や市場などで見た事が無く、初のご対面である。遠慮なく魚ボラの標本用に頂き初確保となる。一旦家に帰り急いで調べると、ネット検索では意外と情報が少なく珍しそう。更に調べると6年前の論文ではあるが、魚ボラの元学生が鹿児島県内の標本に基づくヒイラギ科魚類相を報告しており、それを見ると国内では沖縄と宮古島での記録があり、鹿児島県内では種子島で得られた個体が県初記録となっている。その後見つかっていなければ県本土初記録となる。更にお隣の宮崎でも確認されていなければ九州本土初記録の可能性もある。急いで大学へ持ち込み綺麗な標本写真を撮ってもらいたいのだが、これから仕事である。その為本船のドックを終え、船を降ろしてから大学へ走ろうと考えていた。ところが本船の塗装は早めに終わったものの、ここのドック場は潮が満ちていないと船を降ろすことが出来ない。潮が満ちて来て本船を降ろし終えると辺りはもう暗くなる。急いで帰るが今から大学へ走ると帰りがかなり遅くなる。明日の仕事がハードな為、今から大学へ走るのは諦め、明日大学へ持ち込むことにする。
イトヒキヒイラギ
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久し振りのホソウケグチヒイラギ

2022年11月19日 | 定置網
 今日は定置網漁でも漁獲が少なく水揚げが直ぐに終わってしまう。その後の仕事も無く帰路に就く。すると途中でお隣の定置網の方から電話があり、珍しい魚が獲れたとの事。市場へ引き返す。取って頂いた魚を見ると驚きのホソウケグチヒイラギである。ホソウケグチヒイラギはお隣の大隅半島東岸では普通種のようだが、こちら薩摩半島側では稀種である。私が撮っている写真を見るとこの個体がここでは4個体目となる。前回の個体はブログでは触れていないのだが、2019年1月なので今回は3年振り位である。お隣の半島で獲れる量を考えるとこちらではもう少し獲れてもおかしくないのだが、潮に大きく影響する魚なのであろう。今回はこのほか小さなコバンヒイラギも2個体見つけてくれた。たくさんいるオキヒイラギを選別中に見つけてくれたのだが、ホソウケグチヒイラギはサイズが大きく目立ったかもしれないが、コバンヒイラギはオキヒイラギよりも少し小さく、違いもわかり難いのでよく見つけたものだと感心してしまう。今後もオキヒイラギが続きそうなのでまだ見ぬ宮崎で見つかっているカドガワウケグチヒイラギを期待してしまう。
ホソウケグチヒイラギ

写真真ん中・下:コバンヒイラギ
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今年もオキイワシ

2022年11月12日 | 定置網
 今日は定置網漁の水揚げを終わるとお隣の定置網の方から呼ばれる。私の為に昨日魚を確保していたが伝えるのを忘れていたとの事。冷蔵庫に見に行くとオキイワシである。オキイワシは非常に珍しい魚であるが、ここでは昨年(ブログ2021 12.15)・一昨年(ブログ2020 12.5)(ブログ2020 12.22)と続けて定置網に入網している。これで3年連続見つかったことになる。この個体で4個体目となるのだが、全てうちの両隣の定置網の混獲であり、うちの定置網ではまだ獲れた事がない。時期的にも毎年同じ今頃であるので、今度はうちでも獲れないかと期待してしまう。というか、うちの定置網でも獲れて欲しい。

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夜間採集でクロオビエビス幼魚

2022年11月05日 | 採集
今日は土曜日で夜間採集の日。最近は収穫がなく期待度ゼロ。だが、今日は中潮だが久し振りに干潮時で港内に降りて散策が出来るので少し期待。港に着くと少し肌寒く、やっと秋らしくなってくる。最初は岸壁を覗き込む。するとイットウダイ属の幼魚が目に付き、サッとタモ網で掬い採集。見るとクロオビエビスの幼魚である。クロオビエビスの幼魚は何度か採集しているが、岸壁からは初かもしれない。その後は何も見つからず干上がった港内へ降り散策。久し振りの港内の散策で期待するが、結局歩いただけで収穫なし。クロオビエビスだけではと最後にスロープでも散策する。ボラ科の幼魚が群れているが自分では種がわからないので一応数個体だけ採集し終了。最近の夜間採集は採集しても確保する程の魚が採れなかったが、久し振りに確保する魚を採ることが出来た。でもあまり心躍る魚ではない。

クロオビエビス幼魚

港内に降り散策

港内から岸壁を眺める

シチセンスズメダイ

今回の収穫

クロオビエビス幼魚

ボラの仲間
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