お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ピンポン玉のサザナミフグ

2018年08月31日 | 定置網
 今日は定置網漁を終え、揚場で選別作業をしているとボールのようなものを発見。よく見るとサザナミフグの幼魚である。フグの仲間は膨れるものだが、この個体は本当にどの角度から見ても綺麗な円球となっている。ハリセンボンなどはこのように体全体が膨らむが、フグ科のフグでも腹部だけでなく体全体がこれだけ膨らむのかと思う程。このまま形のまま標本として固定し保存できれば面白いのだが、難しいだろう。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鹿児島大学総合研究博物館魚類学研究室の凄さ

2018年08月12日 | 魚ボラ
 朝起きて新聞を見るとまた鹿児島大学総合研究博物館魚類学研究室の記事が載っている。しかもカラーで大きく扱われている。それにしても現在で標本数が15万個体にもなったとは、昔は本当に想像もしていなかった感じである。魚ボラの学生の技術も向上しながら年々受け継がれ、今では写真撮影・標本処理など私は手も出せない程である。この記事を読んで初めて知ったのだが、ホロタイプの標本が約100個体もあるとの事。確かに頻繁と言っていいほど新種記載されてきたなと改めて研究室の凄さを実感し、そこに微力ながらでも魚類ボランティアに携わっている事に喜びを感じる次第である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初採集 アブラヤッコ

2018年08月07日 | 採集
 今回の素潜り採集でもう1種。今日は探し求めていたシマハギを採集したことで、ウキウキ気分でもう帰ってもいいかなと思う位であった。だが、せっかく来たのでもう少し探してみる。するとインドヒメジを発見。インドヒメジはここでは少ないものの定置網で今までに何度か獲れたことがあり、標本も確保している。だが、素潜りで出会うのは初めてである。今回も証拠としてまずは泳いでいる姿を写真に収める。その後、採集。一応、素潜り採集では初採集である。その後も何か採集しようと探していると種のわからないブダイの幼魚を発見。採集しようと網を仕掛ける。すると近くにアブラヤッコが出現。アブラヤッコは今までに定置網や市場では見たことはないが、素潜りでは何度か見ている。だが、採集しようとすると直ぐに逃げてしまい、採集できていない魚である。普通、採集に失敗して逃げられても、探せばその近くにまだいたり、再び同じ場所に戻って来たりするのだが、このアブラヤッコは一目散に逃げ、見失う程どこかへ行ってしまう。今までに採集にチャレンジしたが、網を仕掛ける前にもう逃げられていた。今回は既に網を仕掛けてあるので、そこまで誘導すれば採集のチャンスはある。そしてうまく網まで誘導し、一気に追い込む。更に運よく鰓蓋にある棘が網に引っ掛かりこれで採集。アブラヤッコ初採集である。今回は家に居ても暑くて気軽な気持ちで素潜り採集に来たが、シマハギやアブラヤッコを初採集できて本当に良かった。このきっかけとなった猛暑に感謝。


インドヒメジ(素潜りでは初採集)




アブラヤッコ 初採集




今日の収穫



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

探し求めていた魚 シマハギ初採集

2018年08月07日 | 採集
 今日は仕事が早く終わる。最近は猛暑続きで日中は特に暑い。家に居てもただ暑いだけなので、海の中にいる方が気持ち良さそうなので、軽い気持ちで素潜り採集に行く。魚ウオッチングをして気になる魚でもいれば採集しようと、今回は本当に気軽なつもりであった。ところが魚を見て楽しんでいると、シマハギを見つけてしまう。シマハギは今までにここでは獲れたことも見たこともなく、未確認の魚である。ところがシマハギは黒潮周辺の海域では関東地方にまで普通に確認されている。ここにいても全くおかしくない魚なので、特に探していた魚であった。これは絶対に標本に残さないといけないと思うが、とりあえず逃げられてしまった場合を考えて、証拠として泳いでいるところを写真に収める。その後、採集に取り掛かる。シマハギの仲間のニジハギは逃げ足が速く、何度もチャレンジして採集しているが、今回は意外と簡単に採集できた。これで標本も手に入りここでのシマハギの生息は確かなものとなる。








シマハギ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青いハタ ツチホゼリ

2018年08月04日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、市場に帰港すると漁協職員にわからない魚がいるから名前を教えてくれと頼まれる。何でも青いハタとの事である。青いハタと言えばアオハタではなくツチホゼリを思い出す。ツチホゼリは灰色の体色で小黒点が散在しているが、小さな個体は体色が青っぽく、私が以前に標本用に確保した個体も青かった。活魚場へ見に行くとやはりツチホゼリが泳いでいる。以前に確保した個体よりも少し大きいが、青さが鮮やかでとても美しい。標本用には確保済みであり、更にハタの仲間なので値段も高いので今回は見送る。




以前に確保したツチホゼリの標本
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遂に採集 カンムリベラ

2018年08月01日 | 採集
 勢力が弱く台風らしくはないが、一応一昨日から台風12号の強風域内である。それでも海上はそれほど波もなく、定置網漁は一昨日は見送ったものの、昨日今日と普通に操業。と言う事で台風の強風域内ではあるが、仕事終了後に貝採りと魚の素潜り採集に行く。台風ではあるが、海に潜ると意外と透明度はよい。時より豪雨となるが海に入っていればそれほど問題ではない。貝を採りつつ魚を探すとまだ未採集のカンムリベラの幼魚を見つける。カンムリベラは今までに何度も出会っているのだが、採集を試みるも逃げ足が速く全て失敗に終わり、時間と体力だけを消耗する厄介者である。今回も見つけてしまったので一応採集を試みる。今回たまたま直ぐ近くに大きな岩の壁があり、ここに追い込めれば採集できるのではと想定。想定通り魚を誘導でき、失敗なく体力も消耗せずでカンムリベラを初採集。今回は台風という事で採集を止めようかと悩んだが、決行して正解であった。今日はカンムリベラのほか、やたらとスズメダイの仲間の幼魚が目立ち、数種採集し終了。





カンムリベラ幼魚



コバンヒメジ幼魚



ハコフグ幼魚



サツマカサゴ



本日の成果



カンムリベラ幼魚初採集



オオスジヒメジ。背に黄色のラインがある個体(上)。背に黄色のラインが無い個体(下)



アカオビベラ



アイスズメダイ幼魚



イチモンスズメダイ幼魚
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする