お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

疑問?

2007年06月12日 | 採集

 土曜日にタイドプールで採集したカエルウオが数個体、家の水槽で泳いでいる。明日の魚ボラに生かした状態で持ち込み、麻酔で眠らせ固定し標本登録する予定である。そのカエルウオを眺めていたら、ふとある事に気付いた。頭部に正中線皮弁の無い個体がいる。奇形も考えたが2個体もいる。この個体を調べてみたいが今度の魚ボラまでは生かしておきたい。いろいろと調べてみるがカエルウオは雌雄共に正中線皮弁を持つとなっている。するとニセカエルウオが思い浮かぶ。ニセカエルウオの雌は正中線皮弁が無い。だが図鑑によると雌は体側後半と背鰭・臀鰭に小暗色点が散在するとなっている。だがこの個体の体側は雄と変わりないように見える。実は前回写真を撮った個体を同定した時、背鰭・臀鰭軟条数に疑問があった。検索図鑑よりも軟条数が1本少なかった。しかし自分で肉眼で数えたので間違っているのだろうと思い、魚ボラで顕微鏡を使い再確認しようと考えていた。検索図鑑ではカエルウオ・ニセカエルウオの軟条計数が通常いくらとなっていて範囲がある。通常とは?ちょっと紛らわしい。しかもその範囲が両種で被っている。それとニセカエルウオに関してはうちの検索図鑑の分類形質文と計数形質が違っていてどちらが本当か分からなかった。いずれにしろ魚ボラで他の資料をみて再同定する必要がある。ひょっとして全くの別種という可能性もある。

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