あまちゃんの カタコト中文日記

中国・杭州がえりのライター助手、日々のいろいろ。

パパちゃんへの手紙

2020-03-13 | ママちゃん日記
「コロナウィルスが、すぐそこまで来ている」。

というのも「語りかけボランティア」でたびたび訪問していた介護施設から約10名の感染者が出たのだ(うち1人死亡)。

ショックだ。この施設はいつ訪問しても館内が明るく清潔で掃除が行き届いていた。
スタッフの対応はどこよりも心がこもっていて、施設を運営する病院の理事長さんにもお会いしたことがある。
ここなら自分の家族を安心して任せられる、そんな印象だった。

なのに、きのう夕方のローカルニュースでは、この施設で亡くなられた入所者の家族に電話取材しており、ご家族は施設への文句たらたら。これでは施設側に落ち度があったか、または日頃から怠慢きわまりない施設であるかのように映る。
テレビは怖いな〜 あらためて思った。

***
(して、本題へ)

親しき仲にも礼儀あり、と言うが。
昔は兄弟や友人同士でも きちんとした手紙を送り合うものだったんだな〜と、3年前に亡くなった ”こぼんちゃん”(ここではパパちゃんと呼ぼう)宛の手紙を読むたび、痛感させられる。

きょう ご紹介するのは、
15年前、パパちゃん宛に届いた 旧友 Kさんからのお手紙。
ボクが「いいな~」と思ったのが、
追伸として書かれた、昔の日記。
そこにはボクが知らなかったパパちゃんの青春時代があり、
何とも言えない あったかい気持ちになる。

みなさんには関係ないから つまんないだろうね、、。夏目漱石の小説の一部だとおもって読んでみてちょ。(>アホかいな〜ちなみにパパちゃんは「寺島君」といいます)

***
寺島 〇〇様
拝啓、今年も師走がやってきました。(略)
貴兄にはその後元気でお過ごしですか。腰の様子はいかがでしょうか。
お互いに高齢者の範疇に分類される年代になり、日々を少々の痛いの痒いのと
言いながらも不自由なく過ごす事のできる有難さが身に沁みるようになりましたね。
(略)                敬具
2005年12月1日   
K田 章        

追伸;ちょうど H大合格発表の日の日記がありましたので、人生の一つの記念日を貴兄とともに共有した懐かしさに添付させていただきます。

昭和25年3月25日(土、曇)
いよいよH大学力考査の発表日なので朝からそわそわしていたが、コタツに入って11時前までうとうとしていた。
すると寺島君が来たので雑談をしながら飯をたべて 11時半過ぎに家を出た。
寺島君は自転車なので駅前に預けた。気分が悪くなったと言うので脈を計ってやったら1分間に116回であった。自分は80回位だった。
大阪駅を降りると何だか狐につままれたように 一種異常な精神状態になった。途中で岡田君が合格だと喜んでいるのに出会った。
いよいよ着いてみると 一足先に行った品末君に会って「通った,通った」と言うので聞くと幸いにも僕等3人は合格だと言うので、人混みの中に分けて入って見ると工学部の前から30人目くらいのところに 147と鮮明に書かれている。この瞬間を自分は一生忘れないだろう。長い間の努力がようやく実を結んだのだ。
お互いの健闘を手を叩いて喜んだ。
自分はまず父に知らせねばと 会社に行く途中で社用のためかタクシーに乗った父に出会ったので合格を告げて皆と一緒に帰る事にした。
品末君が一先ず学校に報せるべきだと言うので駅より学校に向かった。職員室へ行って先生に言ったら喜んで黒板に書いて下さった。今までのところ6名だった。その内,工学部の3人は僕等のグループだ。運動場でしばらく休んでから一先ず帰宅することにした。
4時前に寺島君が来てしばらく話してから福島君のところへ行ってやった。
福島君は明日発表なので大変心配そうな顔つきをしていた。しばらく話をして5時に帰った。
夕方より少し雨が降ってきた。今夜はゆっくり眠れる。
***
(お手紙は以上)

合格発表の日、寺島君は過度の緊張から気分が悪くなったのか?
そんなパパちゃんのいわゆる“胆子小”(肝っ玉の小さい)性格はしっかりとボスちゃんに受け継がれています。

K田さんとは地元尼崎で小学校からのお付き合い。定年後、元気なうちは2人でよく国内旅行に行ったりもしていた。
お名前は存じていたけど、こういう手紙を読むと、あらためてパパちゃんにこんないいお友だちがいてよかった〜と胸が熱くなる。K田さんには感謝の気持ちでいっぱいだ。

パパちゃんは"こぼんちゃん"という呼び名でもわかるように 6人兄弟の末っ子だった。生まれた時、すでに父親が病気で他界ー すなわち父親の顔を知らない。
なので、この手紙に出てくるK田さんのお父さんとか、そばで見ていてすんごく羨ましかっただろうな。

こんな手紙をママちゃんと読んで、しみじみ語り合ったりするってか? 
いえいえ、そんなことあろうはずが…
ママちゃん、そんな殊勝な人ではありましぇーん(^_^;)

*おまけショット*

ドクター大崎の盛り上がったパーマヘアはカツラか否か? そんなことより、たけしの病気を治しておくれ〜(今朝の「スカーレット」より)
八郎さんが上手に中年のおっちゃんに扮しているな〜と感心しています(^.^)。







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