高校奨学金支給、入学前も可能に 神奈川県教委方針
2013年11月8日
県教育委員会は、経済的な事情のある高校生に貸し付ける奨学金について、高校入学前の3月に一部を支払えるよう制度を改める方針を明らかにした。制服や教科書など入学前にかかる費用が多く、貸し付け開始時期の前倒しを求める声があがっていた。
対象は、中学3年の時に高校入学を見越して申し込める「予約採用」制度を使う生徒。これまでは初回の支払いが入学後の5月で、その後3カ月分ずつまとめて支払われる仕組みだった。事務手続きなどを変更し、初回の支払いを3月中にできるようにする。
県教委の高校奨学金事業は、公立で月額1万8千円か2万円、私立で月額3万円か4万円を選べ、卒業後に一定期間をかけて返済する。今年度は約5千人が利用している。