9月8日、防衛大臣あてに「米軍オスプレイ、自衛隊オスプレイの飛行中止を求める申し入れ」を行い、防衛省のオスプレイの安全担当者らに抗議してきました。
参加したのは、田村参議院議員、畑野前衆議院議員、井坂県会議員団長、上野県議をはじめ厚木基地周辺の自治体議員とその予定候補者です。綾瀬市からは、私と福田くみ子予定候補(松本春男議員とバトンタッチ)の参加でした。
今回、CV22オスプレイをめぐって問題となっているのは、2つあるエンジンのうちの1つと、ローターを繋ぐ「クラッチ」が噛み合わなくなる不具合があいついでいることです。
米空軍特殊作戦コマンドの説明では、クラッチが繋がらない場合、もう一つのエンジンから動力を伝達する設計になっているが、操縦士はただちに着陸を余儀なくされ、そのさい「機体を制御できない場合がある」とされていて、米空軍も墜落の可能性を認めています。
【この間の経過】
8月16日 米空軍の特殊作戦司令部は、所属するCV22オスプレイ全52機の飛行を停止し、世界中に配備している全機を地上待機にした
8月20日 自衛隊オスプレイも飛行停止
9月 2日 米空軍はCV22オスプレイの飛行再開
9月 7日 自衛隊オスプレイ飛行再開
墜落の可能性もある不具合(欠陥)なのに、その原因が特定できてもいないのに飛行再開とは人命軽視も甚だしいものがあります。
防衛省の職員は、米軍の説明を繰り返すだけで、いつも思うことですが、いったいどこの国の公務員なんだ! と怒りと悲しさがあふれてきました。
もう一つ問題なのは、オスプレイにはエンジンが動かなくなったとき自然滑空などで着陸できるというオートローテーション機能について、防衛省の説明が納得できないことです。
防衛省は「オートローテーション機能はある。実機において検証されている。その詳細は米軍の運用にかかわるので言えない」と繰り返すのですが、その実機の検証をいつ行ったのか、何年ごろという大体でもいいので、といっても答えることができず。
私が、①オスプレイを日本に導入するときの防衛省資料には、オートローテーション機能の検証は実機でではなくシュミレーターで行ったと明記されていること、②オートローテーション中の降下率は他の回転翼機よりも早く、毎秒20メートル~25メートルで降下すると記されていることを指摘すると、一切の反論をしなくなりました。
毎秒25メートルということは、1分で1500メートル降下することになります。しかし、私たち綾瀬市の上を飛んでいるオスプレイは高度500フィート(約152メートル)の低空を飛ぶこともありますが、この高さだとわずか6秒で地上に激突です。これは不時着ではなく墜落ですよね!! 6秒では基地に戻ることもできません。500メートルの高さを飛んでいても地表までは20秒です。住宅地の上に墜落です。
こういう話になったときの防衛省の職員の答弁は、「機体は大きく損傷するとは言われています」。やはり、これは墜落でしょう!!
オスプレイのオートローテーション機能は完全に絵に描いた餅です。オートローテーション機能のない航空機は、日本の航空法で飛行はできません。さらにクラッチの欠陥まで明らかになったオスプレイの飛行を認めるわけにはいかないと思います。
私たちの上に墜落する前に、飛行をやめさせましょう!!
▲ピンクの枠の中、2行目に「毎秒20~25m」の記述があります