綾瀬市議会は、9月定例会において、議員定数を21議席から20議席へと1議席減を決めました。
反対した議員は、日本共産党の松本、上田のほかに、会派に属さない二見議員、森藤議員、越川議員の計5名のみでした。
■「議員定数削減」を求める市民の方は
なにを問題としているのでしょうか
定数を減らせと市民の声の根本には、議員や政治に対する不信や不満があるのではないでしょうか。それは「議員は市民のためにもっと仕事をすべきなのに、なにをやっているのかわからない」「たいしたことをしていないのなら、そんなに大勢の議員は要らない。税金のムダだ」という声にあらわれています。
たしかに、議会でほとんど発言をしない議員もいますし、質問原稿を他の方に書いてもらっている議員もいるようです。
定数を削減することで、こうした議員を淘汰できるのならまだいいのですが、実際には、こうした議員は不思議なことに落選しません。(なぜでしょう?)
■しっかり働く議員を選ぶ投票行動も重要では!
議員は、議会と行政に住民の声を届けるとともに、行政・首長の行政運営を住民の立場から監視し、チェックする大事な役割を持っています。議員は、市民と市政をつなぐ、住民自治の大事な担い手です。
ところが、市長の提案する議案に100%賛成する議員が多数います。これでは「本当に必要なの?」と思われるのも当然です。しかし、その議員を選んでいるのは、市民でもあるのです。しっかりと働く議員を選び、働かない議員を批判し働かせる、市民の力がとても大切ではないでしょうか。
■必要なのは、議会活動・
議員活動の透明性と公開性
市民のみなさんが、しっかりとした判断を行い投票するためには、議員が日常的にどのような活動を行い、議会においてどのような議論をしているのかの透明性と公開性を大きく高めることが必要です。
そうすれば、有権者である市民は、より的確な判断で投票が行えるのではないでしょうか。
■地方分権が進むなか、議員のチェック機能が
必要な場はより多くより重要に
また、これから地方分権が進み、地方へ下ろされる仕事量が増えますので、チェックが更に重要になります。そんなとき議員定数を減らすということは、いろんな角度からのチェックをできなくさせてしまいます。税金のムダ遣いのチェックが疎かになり、また市民の声が届きにくくなってしまいます。
議員には、これまで以上に、市民の声をくみ上げ、市民と行政をつなぐパイプ役として、具体的な提案を持って活動することが求められる時代です。定数を削減することはその重要な役割を果たすことを困難にします。
私は、議会改革を市民の目線で進め、市政情報、議会情報を日々発信し、みなさんと一緒に考え行動していきたいと願っています。
どうぞ、引き続きご支援ください。
議員が一人当たりで抱え込む案件が
確実に増えることになります。
同じ選良である行政との
立場や力関係を弱めかねませんね