新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

三連休・函館パスの旅〜12

2020-08-07 20:38:02 | 旅行
夕ご飯を食べてから函館山からの夜景を見るために出かけます。熱を出して病院に行っているゆかりんのことも少々気がかりでちょっと出足が遅れ、函館山登山バスの時間が合わず、市電で十字街へ行ってから函館山ロープウェイで函館山へ行くことにします。19時過ぎにホテルを出発。

函館駅前電停から市電に乗って十字街へ。十字街で降りると目的が同じ観光客が一緒に降ります。ロープウェイの駅へと歩きます。

夕闇迫る十字街の景色を写真に収めていると、前の方からベイエリアを回って来た函館山登山バスがやって来ました。もたもたしていたので結局バスには間に合わず、坂道をふうふう言いながら登って函館山ロープウェイ乗り場へ。ところが乗り場へ向かう時に函館山を見上げると、ちょうど展望台のあたりに雲がかかって入るのが見えました。どうしようかと思いましたが、ここまで来たのならとロープウェイ乗り場へ。ところが混雑が始まっており、ロープウェイに乗るまでに10分近く待たされました。時節柄乗車人数を絞っているらしく、このあと待ち時間に振り回されることになります。
山頂まで上がると予想通り、雲が展望台の前を通過しています。おまけに展望台が密になっているので入場制限中。さらに下山のロープウェイ待ちの列がどんどん伸びていきます。漁火展望台ならば空いているようなのでそちらへと回ってみます。


こちらが雲に阻まれ、漁火展望台から見た函館の夜景。上がデジカメ、下がiPhoneです。なるほど、ロープウェイのロープが入るから人気がないのかと一人納得します。しかしそれはそれで絵の作り方があるというもの。雲の流れを見ながらしばし待ちます。

次第に雲が晴れて来たのでロープウェイの搬器を一緒に入れてみました。


この位置からだとちょうど元町地区のライトアップが見づらいので100万ドルとまではいきませんが、函館の夜景を2割引ぐらいで見られるでしょうか。ロープウェイの搬器を入れることで少しは動きがある絵になるかと思います。ちなみに今度は上がiPhone、下がデジカメです。
一通り撮ってからロープウェイ待ちの列に加わります。2020頃ですが既に1時間待ち。待っている間にiPhoneに仕込んでおいたご当地バンドのGLAYの曲を聴きながら、翌日の行程を考えたり、ゲームをやったりして過ごします。40分ほど待って2110頃にロープウェイに乗車。下山します。市電の十字街電停まで歩いていきます。

電車通りに出るとちょうど湯の川行きの電車がやって来ました。信号待ちの間に電停まで行けば間に合いそうな感じでしたが、既に電停には溢れんばかりの観光客が待っていたので、諦めて函館駅前のホテルまで歩くことにします。その距離1.2km。歩けない距離ではないので音楽を聴きながら歩きます。結局歩いても次の電車に抜かれることもなくホテルに帰ることができました。疲れていたのか、いつのまにか寝てしまいました。
 

三連休・函館パスの旅〜11

2020-08-06 19:58:47 | 旅行


元町公園で少々休憩してから、今度は坂の上の道を歩きます。平坦な道なのでぶらぶら歩くには好都合です。旧北海道庁函館支庁庁舎を見てから歩きます。

この界隈には古い建物が残っており、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。普通の住宅も重要伝統的建造物に指定されており、生活するのも大変だろうなあと変な気をまわしてしまいます。観光客も多く、歩くのにも気を使います。


こちらが函館で一番有名な坂、八幡坂です。かつては八幡宮が坂の上にあったのでこの名前がつけられてそうですが、今は坂の上には北海道函館西高校があります。観光客にも人気で、ひっきりなしに撮影をしている人が訪れていました。

八幡坂を過ぎて現れるのが函館ハリストス正教会、主の復活聖堂。1916年に再建されたこの聖堂はビザンティン建築・ロシア建築の影響を受けた一部3階建てのレンガ造りになっています。1988年に修復されています。ぐるっと一周しましたが、なかなか撮れそうな場所がなく画面いっぱいに建物が広がる感じになりました。それだけ大きなものを近くで観れるということでしょうか。

すぐ近くにはカトリック元町教会。1924年に再建されたもので、高さ33mの尖塔を持つ鐘楼があるゴッシク様式の建築となっています。

そしてその対面には函館聖ヨハネ教会。茶色の屋根と十字形の建物が印象的な教会です。函館ハリストス正教会・カトリック元町教会・函館聖ヨハネ教会は函館元町三教会とも呼ばれ、函館を代表する景観のひとつです。

横道からカトリック正教会を。洋風の街並みの奥に見える教会の建物がいいなと思いシャッターを切りました。

三教会のすぐそばには真宗大谷派東本願寺函館別院があります。二十間坂から見ると、教会とお寺の甍が同じフレームに収まり、函館らしい光景となります。

その二十間坂から坂を見下ろすと、ちょうど電車通りを路面電車が通り過ぎてゆきました。この坂を下ると開国通りにつながり、函館朝市まで一直線で行くことができます。坂を下りて十字街電停へ。

電停のある交差点のたもとにはかつて市電のポイント操作に使われていた操車塔が移築保存されています。十字街電停では函館どつく前方面と谷地頭方面への分岐があるので、ポイントの切り替えが必須で、かつては交差点のはす向かいにある北洋銀行の前に建てられ、1995年までポイント切り替えに使われていました。現在はトロリー線にあるトロリーコンダクターをパンタグラフが通過することによってポイントの切り替えが行われています。
十字街電停から市電に乗って函館駅前に戻ります。函館駅で荷物を回収して本日のお宿へ。函館駅前にあるコンフォートホテル函館に2日間お世話になります。

駅前ではこんなタクシーが。北海道新幹線カラーのタクシーです。
チェックインをしてから少し休憩をし、北海道のコンビニセイコーマートで夕ご飯を調達してから部屋で夕ご飯を食べます。

三連休・函館パスの旅〜10

2020-08-04 20:13:00 | 旅行

函館駅前へバスで戻り、駅前でちょっと休憩してから市電に乗ってベイエリア方面へ向かいます。函館駅前から函館どつくゆきに乗り末広町電停で下車。

電停を降りるとすぐに日和坂。5年前にブラタモリでタモリさんも登った坂です。坂からは函館山が綺麗に見えています。

坂の近くには旧金森洋物店。現在は函館市立博物館郷土資料館となっていますが、元々は洋品店として建てられて、ベイエリアにある金森レンガ倉庫の礎となった店舗です。のちに金森洋物店は金森森屋百貨店となって向かいにビルを建てますが、現在は取り壊されてウイニングビルとなっていますが、金森森屋百貨店時代の意匠を受け継いでいます。ちなみにこのウイニングビル内に北島三郎記念館があります。また金森森屋百貨店はのちにライバルだった棒二荻野呉服店と合併して棒二森屋となり、函館を代表する百貨店として長い間函館駅前に構えていました。残念ながら閉店してしまいましたが、バス停の名前にわずかに残っています。
日和坂から通じる道を歩いて港へ出ると、北海道第一歩の地になり、旧東浜桟橋があるはずですが…。

残念なことに老朽化のために杭を残して撤去されていました。ここから見る青函連絡船摩周丸の姿が絵になったのですが。周辺は工事をしていたので、できることなら復元してもらいたいです。

北海道第一歩の地とは、青函連絡船が函館駅の桟橋に乗り入れる前、沖合で停船した連絡船から艀によって移動して来た乗客が降り立ったのがこの旧東浜桟橋。ここから北海道の旅が始まるということで、北海道第一歩の地となっています。今はほとんどが飛行機での渡道となっていますが、函館訪問の際には是非とも訪れていただきたい場所です。

海岸沿いにぶらぶらと歩いてゆくと観光地としては有名な坂、基坂が見える場所へ出ました。ここから坂の上の元町公園にある旧函館区公会堂と函館山の姿が綺麗ですが、耐震工事のため見られなくなっていました。しかし坂の風景と函館山は変わりません。ここで路面電車が横切ると最高の景色なんですが。

基坂の下、電車通りに面した場所にある緑色の建物は相馬株式会社の社屋。箱館戦争の際の米の投機の成功により一代で財をなし、北海道一の豪商と言われた相馬哲平が起こした会社の一つで、現在でも不動産業を営んでいます。

さて、函館市内を歩いていますと、黄色の消火栓が目につきます。この消火栓。函館はかつて何度も大火に見舞われ、その度に復興を遂げて来ました。その防火のために街のあちこちに消火栓を設け、目立たせるために黄色にしているようです。この黄色の消火栓、函館の街あちこちで見かけ、函館の一つの風景ともなっています。

坂道を登ってゆくと旧イギリス領事館があります。1859年の箱館開港いらい1934年まで函館の地にイギリス領事館は設置されていました。幾度かの大火で移転したり建て直されていますが、現在の建物は1914年に建てられており、現在は函館市旧イギリス領事館(開港記念館)として公開されています。
坂道を登りきると現れるのが先ほどの相馬株式会社の項でご紹介した相馬哲平氏の居宅の旧相馬邸。北海道一の豪商として岩崎弥太郎、三井家、松下幸之助らと並び納税者番付にも並ぶほどの豪商の邸宅はかなり大きく、外から見るだけでも圧倒されます。通常ならば一般公開されているのですが、残念ながら時節柄閉館していました。
坂道を登るだけだったのですが、かなり息が上がってしまい体力の低下を痛感します。元町公園の日陰に座りしばし休憩。日陰に入ると風が心地よく気持ちよかったです。

三連休・函館パスの旅〜9

2020-08-03 20:00:00 | 旅行


♪は〜るばる〜来たぜ 函館へ〜
と、一節唸りたくなるほどの天気に恵まれた函館駅から函館散策へと向かいます。まずは駅前の函館バス案内所で、市電・函館バス2日乗車券を購入。地図のほか主要観光地のバス停の時刻表のコピーまでいただきました。

函館駅前電停から函館市電に乗って五稜郭へと向かいます。

乗車したのは9600形らっくる号。アルナ車両製の超低床型路面電車リトルダンサーシリーズの車両で、北海道初超低床車です。冷房の効いた車内で涼んで五稜郭公園へ。

五稜郭公園前電停で降りてぷらぷら歩いていると、気になる彫刻像が。「ぢっと手を見る」という題だそうですが、クマさんがなんだか悲しげな表情で手を見ている姿に心を掴まれました。
ぶらぶらと歩いて五稜郭公園へ。最初は五稜郭タワーに登って上から五稜郭の姿を見ようかと思いましたが、混雑してエレベーターに乗るまでに時間がかかりそうだったので、やめにして五稜郭の中を散策することにします。

五稜郭は1866年に完成した稜堡式の城郭で、五芒星形の堡塁と1箇所の半月堡からなり、保塁には土塁が築かれています。内側には函館奉行所の建物が築かれ、箱館奉行所の庁舎として使われていました。しかし完成からわずか2年で幕府は崩壊、箱館奉行所から箱館府となりましたが、1868年の箱館戦争の際に幕府軍の拠点となり、箱館戦争のメインの戦場となりました。その後は練兵場として使用されていましたが、1914年からは五稜郭公園として一般に公開されています。半月堡や大手口の土塁には石垣が施されていますが、そのほかは予算の都合上土塁となっています。そんな石垣を見つつ郭内に入ってゆきます。

郭内には箱館奉行所の建物の一部が復元されています。箱館奉行所の建物はもっと大きかったようですが、消防法の都合上、一部の復元にとどまっています。以前にゆかりんと来た時に訪問しているので今回は外観だけ見るにとどめました。

五稜郭の中から、五稜郭タワー。この五稜郭タワーは函館でも目立つ存在で、注意して見ていると函館山や、函館本線、道南いさりび鉄道沿線からも視認することができます。風はあるのですが、日差しがあって意外に暑く、五稜郭の半分ほどを歩いただけで、疲れてきたので函館駅へいったん戻ることにします。

五稜郭公園の近くから函館山を。お昼時なのでどこかで食事でもと思いますが、観光客で混雑しているようなので、北海道のコンビニ、セイコーマートでおにぎりとお茶を買ってどこかで食べることにします。市電の五稜郭公園前電停まで歩くのも面倒になったので、五稜郭公園前バス停から函館駅前行きのバスに乗って函館駅へ向かいます。


三連休・函館パスの旅〜8

2020-08-02 20:27:35 | 旅行
青森駅から普通列車に乗り、新青森駅に0828に到着。新幹線に乗り換えます。

乗車するのは0904発新函館北斗行きはやぶさ95号。昨年も同じ電車に八戸から乗りここ新青森で下車していますが、今回はその先を乗ります。りんごジュースとアップルパイを買って時間までは待合室で待機。

はやぶさ95号はJR北海道所属のH5系で運転される列車。北海道へ新幹線で向かうには好都合な電車です。ほとんど乗客のいない2号車に乗って北海道へと向かいます。

ちょっと雲は多くなって来ましたが、津軽は晴れ模様。りんごジュースを飲みつつアップルパイを食べて過ごします。やがて列車は減速して海峡線と合流。奥津軽いまべつ駅を通過して青函トンネルへと向かいます。

0922頃に青函トンネルに突入。入る直前に青函トンネルのトンネル表示が見えたのですが、シャッターを切るのが遅かったので記録できませんでした。青函トンネルですが、入ってしまえば車窓が暗闇です。青函トンネル自体は在来線時代の快速海峡号の時から何回か通過しており、暇なのでトンネル内では本を読んでいました。

0944に青函トンネルを抜けて北海道へ。久しぶりの北海道の風景です。海峡線と別れ木古内駅を通過すると列車はぐんと速度を上げて新幹線らしい走りに。晴れてはいますが防音壁が意外に高く車窓はあまり期待できませんでした。

1001に終点新函館北斗に到着。これで日本の新幹線にフル規格・ミニ新幹線含めて全て乗ったことになります。

とはいえ、特に感慨もなく、回送表示になったH5系と駅名標を撮影してから、改札口を出ます。10分の接続で函館行きのはこだてライナーに乗れますが、北の大地の入場券を買ったり、駅構内にある北斗市観光案内所へ寄ってマンホールカードをもらったりする時間を作るために1023発特急北斗4号に乗ることにしています。

自由席でもよかったのですが、荷物を持っているので確実に座りたく、指定席を取りました。JR北海道独特の乗車位置案内を見て3号車の乗車位置へ。Aから順番に並んでいますが、いずれも北海道にちなんだものになっています。

乗車位置E(Eagle)で列車を待ちます。駅から見る風景は北海道らしい景色。この辺りは北海道で最初に稲作を初めて地域ともあり田んぼが広がっています。

程なくして函館行き特急北斗4号が到着。長万部方面から新幹線に乗り継ぐ乗客もあり、降車を待って乗車します。初めてのキハ261系です。ディーゼル特急らしい力強いエンジン音を聞きながらわずかな特急の旅。

函館には1038に到着。列車を降りると風が心地よく、あまり暑さを感じません。

「ようこそ函館へ」の看板に迎えられてホームを歩き改札口へ。改札口を出てから2回のコインロッカーに荷物を預けて身軽になります。

久しぶりの函館散策に出かけることにします。