新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

東海地方ぶらり乗り鉄~1

2014-05-05 20:24:00 | 旅行

GWのお休みにふと思い立って東海地方の鉄道に乗るたびに出てきました。
5/1の仕事終わりに東京駅から東海道新幹線のぞみ号に乗り名古屋へ。名古屋駅近くのホテルに宿泊して翌朝から乗り鉄開始です。名古屋8時37分発の快速みえ1号に桑名まで乗ります。

GW谷間の平日なので世間では働いている方もおり、朝の通勤ラッシュが残る中出発です。快速列車ですが、関西本線は単線区間も多いので駅毎に運転停車をして上り列車と行き違う状況。桑名までの通過駅6駅中3駅で停車していました。桑名で下車してすぐそばにある西桑名駅へ。

西桑名からは三岐鉄道北勢線に乗車します。この北勢線は日本でも珍しい特殊狭軌の鉄道で、線路の幅は762mmと言う狭い幅です。…といわれてもあまりピンと来ないかと思われます。

後で訪れた三岐鉄道三岐線西藤原駅にあったものです。こちらは線路の幅を実際に並べたもので、手前が新幹線や一部の私鉄で使われている標準軌と呼ばれるもので、線路幅が1435mmあります。真ん中がJR在来線などで使われている狭軌で、線路幅は1067mmです。そして一番奥が今回の北勢線で使われている特殊狭軌で線路幅は762mmです。この762mmは軽便鉄道などで使われていた線路幅で、建設の容易さからかつては日本各地で見ることが出来ましたが、車の発達により急速に姿を消し、今や旅客用としてはこの北勢線のほか近鉄内部・八王子線、黒部峡谷鉄道に残るだけとなっています。

線路幅も狭いので電車の幅も狭く、ロングシートでは対面のお客さんと足がぶつかりそうな位の幅しかありません。そんな小さな電車にこの日は遠足に出かける小学生の団体が乗っていました。比較的空いていた電動車に乗り吊り掛けモーターの音を楽しみながら電車ゆられますが、途中の駅から別の小学生の団体が乗ってきて、さしもの吊り掛けモーターの音を消す位の騒ぎに。その嵐も4駅位で過ぎ去り、終点の阿下喜まではのんびりとした走りでした。

阿下喜駅についてから撮影タイム。写真からもその小ささがわかるかと思います。そして異常に大きく感じるパンタグラフ。ちなみにこの電車は電動車は黄色の三岐鉄道色ですが、残りの3両はリバイバルカラーとなっており、この路線の前々身に当たる三重交通の塗装になっています。

北勢線は三重交通により開通しましたが、後に近鉄線となり、さらに三岐鉄道に譲渡されて現在に至っています。阿下喜駅には近鉄時代に活躍したモニ226型電車が保存されていました。