ねこ饅頭な日々

タイトルは「ねこ饅頭な日々」ですが猫の話は勿論、日々起こる雑多な出来事、珍事件、身の回りのステキを書いていきます

パパ

2019年09月28日 20時45分18秒 | ひげ団子のつぶやき

あ・・・日めくりカレンダーが22日で止まってる。


ここ数年ずっと恐れていたことが起こった。
父の死

誰よりも私を深く愛し、慈しみ、守ってくれた。
父には絶対的な安心感があった。

数日前急に父に会いたくなって一人で父の家に行った。
寝たきりになった父と一緒に寝転び、私の山の写真を見せた。
山が好きな父は一生懸命私のスマホを見ていた。
雲海やご来光の写真に「ほぉ~」って見入った。
父「これは恭子やな」
父「これはkeiko」ほとんど出ない声で、指さして言った。
絶対に間違えなかった。


持って行ったいちじくと桃をお匙で食べた。


「パパ、私ね双子に生まれて人の十倍、いや百倍得してると思うねんよ。
双子は何でも二人いっぺんで大変だっただろけど
私ら双子でものすごい幸せやねん、ありがとうね。」って言った。

そしたら父は ここんとこ一番うれしそうな顔で「そうかそうか」って言った。


その数日後、一番恐れていたことが起こった。


心が父を探す。
どんなに遠くまで探しに行っても、
たとえば世界中のどこを探しまわってもどこにも父はいない。
もう会えないんだ・・・。
そんなことをボーっと考える。


父は、飲み物も欲しくなくなり
食べ物も欲しくなくなり
自分の最期を知っているかのように、枯れるように亡くなった。
自分が望んでいたように、きちんと上手に枯れるように亡くなった。
一切の無駄な延命を断り、望んだとおりに亡くなった。


それから数日が経った。もう仕事にも行っている。
なんかフラフラする。
疲れてるなぁ私。

娘夫婦が「これママに」ってプレゼントをくれた。

おしゃれな猫模様の毛布。
ママお昼寝する時に使ってねって。


娘のお腹を見る。
新しい命が生まれてくる。
こうやって人は命を受け継いできた。
バトンは手渡されていく。


パパ・・・甘ったれた気持ちで泣きそうになる。

可愛い毛布にくるまってお昼寝した。


あんまり泣いたらまた目ぇ腫れる。



※楽しいことだけを書く“ねこ饅頭な日々”
悲しいことを書いてごめんなさい(*_ _)人
この記事に関してのコメントは閉じさせていただいています。すみません。