渡辺徹氏が亡くなった。61歳だった。ネットでは敗血症と書かれていた。よくわかっていないのだろう。入院後8日くらいで亡くなった。もったいない。残念だったろうに。夫人の榊原郁恵さんがどんなに嘆いているだろうかと思うとかわいそうでならない。
入院したことがある人は、わかるだろう。時間というものの大切さが。
病気と現在の生命とその継続性が。
ボキは、入院してずっとそのことを考えていた。一見明るく病室では振る舞っていたけど、ずっと考えていたのは死と生である。死生学のことである。修士人間学のときにずいぶん考えさせられた。師匠がご主人を亡くされていて、しかも自殺だった。何度も師匠とは酒席をともにして、かなり影響された。
それから現在のボキがある。そしてまだ生きている。老年学という学問もやらせていただいたが、生涯の至宝である。ありがたいもんじゃよ。
医師は現在の患者のことしかみないが、ボキは反対だった。いかに死すか。そして、生きるか。
これが救いだったような気がする。
この一瞬を生きる。これしかない。今年行く予定だったポルトガルのアウシュビッツ。そこでそれを考えてきたかった。マジに。
BYE-BYE!