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山日年鑑から UTY開局の動きの時代を調べました

2022年09月07日 19時27分38秒 | ご当地ネタ(山梨・埼玉に関すること)
国会図書館デジタルコレクションで見つけた資料に
「山日年鑑」というものがある。
山日=山梨日日新聞がまとめた山梨県内の動きである。
県内政治から文化・スポーツ・産業などなどジャンルごとにまとめられている。



年鑑なので、年毎にまとめられており、
今回昭和44年~45年(1970年)ごろの山日年鑑がPC上で閲覧できた。
そこで、いままであまりわかっていなかったテレビ山梨の開局の様子について
記述がありましたので、私なりにまとめてみました。


山日年鑑  昭和44年より
昭和43年7月 郵政省第二次周波数割り当て計画の説明
二次割り当ての地区
青森・盛岡・秋田・山形・福島・甲府・福井・
松江・山口・松山・高知・徳島・宮崎・大分。

山梨県の免許申請状況(43年7月)
・山梨朝日放送
・山梨テレビ放送
・山梨中央放送(これが金丸・堀内グループ)
・山梨テレビジョン放送
・山梨毎日放送
・山梨UHFテレビ
・西東京放送
・山梨読売テレビ放送
・山梨総合テレビ放送
以上9件


山日年鑑 昭和45年より
テレビ山梨の発足
43年夏・「山梨中央テレビ株式会社」として各社統合
(いわゆる一本化調整)で認可。
44年2月5日・甲府市丸の内1丁目 県信ビルにて創立総会
(株主27名・資本金3億円)
のち、名称を「テレビ山梨」と変更・県信ビルにて開局準備を進める。
8月20日 甲府市湯田2丁目建設用地にて社屋・演奏所の起工式。
坊ケ峰送信所、富士山2合目に中継局を置く予定。
45年2月に試験放送、4月1日に開局、本放送に入る予定。


山日年鑑 1971・昭和46年より
テレビ山梨の開局
甲府市湯田2丁目に本社、境川村坊ケ峰に送信所を建設。
45年2月22日初の試験電波を流し、午前10時から夜までTBS系番組を放送。
4月1日まで昼に1時間、夜に3時間(土日は朝から)放送した。
予備免許は43年11月15日にUHF民放局として与えられていた。
4月1日から本放送に入る。
午前11時から本社演奏所で開局式。県知事・甲府市長ら60人参集。
午後1時半より湯村常磐ホテルにて披露パーティ。

山日年鑑 1972・昭和47年より
テレビ山梨
45年4月1日開局。
46年7月1日機構改革。社長室・総務局・業務局・報道現業局の
1室3局制。総社員数63名(ほか現業役員5名)
中継局は年内に都留・大月・身延の完成予定。



以上、山日年鑑の記事をまとめてみました。
競願時の詳しい社名を知ることができたのは大きい。
朝日・読売・毎日の新聞系と思われる申請がありますね。
読売が申請出しているってことは、完全な日テレ系列では
なかったからでしょうか?
山梨放送って、ほぼ日テレ系ではあるんだけど、
一方ではフリーネットの立場をとっている。
(1990年代の社史にはそう書いてる)

あとこの時代の史料で読み解けない場所があり
仮事務所だった「県信ビル」。
丸の内1丁目だから甲府駅~県庁・舞鶴城~岡島近辺ということなんだろうが
具体的な場所は不明。

あと残念なのは、もともとUTYはフジ系での開局だったのか?という点。
試験電波の時点ではTBS系決定していることが読み取れますけど、
それ以上のネット決定のいきさつまではさすがにわかりませんでした。
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