『アメリカ炎上』転載弟13弾!!
小石 泉(牧師)著
反キリストの現実<o:p></o:p>
さて、ここまでは多くの読者はなんとかついてきて下さったであろう。しかし、これからは極めて黙示録的世界に入っていくことになる。これからの話題は反キリストの世界支配と本当のキリストの再臨(再び来る)ということになるのである。特にキリストの再臨に関しては、拒絶反応を示す方も多いと思う。しかし、お気に召そうと召すまいと、いくらかの誤差はあるものの、事実はそうなってゆくだろう。どうぞ覚悟してお読みいただきたい。
<o:p> </o:p>
こうして、第二次世界大戦後約七〇年に渡って世界に君臨したアメリカは二流国となり、ロシアもまた軍事力のほとんどを失って疲弊するだろう。ただし、シスコさんの文書に寄るならアメリカはフェニックスのように立ち直ってもう一度世界をリードする可能性がないとは言えない。その場合、反キリストはアメリカから出るだろう。しかし、後ほど書くようにEU議会にはすでに反キリストの議席が用意されている! だから、やはりEUが反キリストの世界帝国の中心となると私は思う。この時、世界はEUと、漁夫の利を占めた中国と、中東を支配し、ユーフラテス川からエジプトの川までの約束の地(後述する)を手に入れたイスラエルが三大勢力となるだろう。
反キリストと言っても一般の方にはなんだかわからないと思う。特に日本語では英語のように固有名詞としての意味合いがないので一層判らないことだろう。英語ではAntichristと最初の文字が大文字になっていて、誰でも、ああ、あの人物のことかとわかるのである。これは黙示録の一三章に出てくるサタンの“ひとり子”のことである。(註:キリストを神のひとり子と表現するように、ひとり子という言葉は日本語の意味とは違いその人物がかけがえのない位置や職務にいると言う意味らしい。)
聖書の黙示録ではこの人物を獣と呼んでいる。英語ではBeastである。ギリシャ語ではZoonと言う特別な言葉が用いられている。これは単なる動物を指す言葉ではなく、人間も表すらしい。ディズニーのアニメ映画に「美女と野獣」と言うのがあるが、英語ではBeauty and Beast である。そして美女がBeastを愛すると美男子に代わることになっている。何となくBeastを愛しましょうという風に思えるのだが考え過ぎだろうか。
しかし、ディズニーはフリーメーソンでFBIのエイジェントであったということが最近分かったから、まんざら外れでもないと思う。以下に聖書の長い引用になるが途中で切ると意味がわからなくなるのでお読みいただきたい。
「わたしの見たこの獣はひょうに似ており、その足はくまの足のようで、その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを、この獣に与えた。その頭の一つが、死ぬほどの傷を受けたが、その致命的な傷もなおってしまった。そこで、全地の人々は驚きおそれて、その獣に従い、また、龍がその権威を獣に与えたので、人々は龍を拝み、さらに、その獣を拝んで言った、『だれが、この獣に匹敵し得ようか。だれが、これと戦うことができようか』。この獣には、また、大言を吐き汚しごとを語る口が与えられ、四十二か月のあいだ活動する権威が与えられた。そこで、彼は口を開いて神を汚し、神の御名と、その幕屋、すなわち、天に住む者たちとを汚した。そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。耳のある者は、聞くがよい。とりこになるべき者は、とりこになっていく。つるぎで殺す者は、自らもつるぎで殺されねばならない。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰とがある。わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。」13:2~18
これはあまりにも有名な反キリストの描写である。六六六と言う数字で表されるこの人物は、なんと二〇〇〇年も前から予言され、珍しいことにその名前まで特定されている。今までにもローマ皇帝ネロ、ナポレオン、ヒトラー、変わったところではマイトレーヤーと自称したラーマッド・アーマッド、キッシンジャーなど沢山の候補者がいた。
しかし、私が強調したいのは、反キリストが単独でひょっこり現われるわけではないと言うことである。全世界を統一し支配するという途方もない事業が単なる個人で出来るはずがないのである。もちろん本当の神であるキリストなら可能だが、サタンにはそんな力はない。サタンは天国から追放されたとき、天使の三分の一を引きつれて出たと言う伝説があるが、その後の働きを見ても、明らかに堕落天使(これをキリスト教会では悪霊と呼ぶ)の集団を用いて神への反逆を繰り返している。
約二〇〇年前から、サタンは本格的に地球の支配に乗り出した。そして反キリストを生み出す組織集団を形成した。それがフリーメーソンである。それまでにもサタンの組織がなかったわけではない。多くはブラザーフッドという名前の集団がその役割を果たした。
一七七六年五月一日、ドイツのババリアのインゴルシュタット大学の教授、アダム・ヴァイスハウプト
がイルミナティという組織を作り、フリーメーソンを手中に収め精力的に反キリストを生み出すために動き出したことになっている。しかし、その後の研究でわかったことは、いくらなんでもアダム・ヴァイスハウプトというひとりの人間がそんな大事業が出来る訳はなく、実はそこにロスチャイルドなどユダヤ財閥を中心とする集団がいたのである。アダム・ヴァイスハウプトはその表に出た顔に過ぎない。今やフリーメーソンは欧米を中心に強大な勢力を広げている。恐らく現在の世界の政治、経済、文化などのどの分野でも、それなりの地位にいるものでフリーメーソンでない人物はいないだろう。