ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

正倉院展

2012-11-07 05:00:00 | 展覧会

10月の終わりごろ、長男から今は何処に居るとか11月1日はヒマかと電話があり、大阪に居てヒマやと答えると正倉院展に行こうという誘いがありました。私は去年初めて行って、もう二度と行かないだろうと思っていたのですが、まぁ子供が歴史に興味を示しつつあるのですから、そういう気持ちを大事にしなければならず、無下に断るわけにもいかないので行くことにしたのですが、去年の記事を見てみると同じ11月1日のお出かけでした。

今回は平城京大極殿の西側の草原がコンクリートで埋め固められる計画があると聞き、近鉄電車内から大極殿の方を見ていると、見事なススキの大群が黄金色にはためいていました。こういう景色を失うのは甚だ勿体ない、どうにかして残して貰えないものかと案じています。

             

10時に近鉄の奈良駅で待ち合わせしました。家を8時半に出たので駅には早く着いてしまい、駅で売っていた正倉院展の入場券を買おうと思ったのですが、暫らく辺りをうろついている間に長男もやってきて、入場券を差し出すのでした。勝手に入場券を買わないで良かったと思った次第です。

でも途中の道ではダフ屋が200円引きや!と言って券を売っていたりもしていました。きっと終了間際の頃にはもっと安くなるのでしょう。

                       


博物館の中では写真が撮れません。この日は同じ去年と同じ11月1日だったのにやけに混んでいました。10時過ぎには入り口に到着しているのに列はなかなか中に入れて貰えず、外で待つばかり。写真は12時ごろに展示場を出てきたところですが、私たちが並んでいた時よりずっと多い長蛇の列になっていました。おそらく昼食は済まされているのでしょうが、この時昼食をとってなかったら3時以降になるのでしょう。

             

正倉院の展示を見た後、地下で繋がっている仏像館も見学に、長男はサッササッサと早足で見て回っており、私が未だ展示を観終わっていないのに、館内では禁止されているケータイで電話をかけてきて「仏像館へ行く」と言います。私も思ったのですが、正倉院の宝物よりも仏像館の仏さんたちの方が迫力もあり、見応え十分の展示でした。

             

“なにもなにも、ちひさきものはみなうつくし”と書いたのは『枕草子』の清少納言、でも宝物の多くはガッカリするほど小さい、小さき物が美しかったのは平安時代の最初の頃の考えだったのか、紹介する写真から私たちが勝手に想像し錯覚した部分もあるとは思うのですがね。

             

私は端から正倉院展には期待していなかったので、行く際には『聖武天皇陵』や『元興寺』『法性寺』などに行こうと思っていたので、おそらく長男は興福寺や東大寺、春日大社に行こうと思っていたに違いないのですが、「それは去年行った」と言うことで、私の意見通り『聖武天皇陵』を目指したのでした。

             

横から見る東大寺、去年は工事のために見ることが出来ませんでしたが正倉院を訪れたので、その時にも同じような写真を撮っています。なお今でも工事は続行中と言うことで正倉院に行ってもその姿を見ることは出来ません。

             

奈良国立博物館の入り口前で貰った読売新聞ですが、最初の写真にある漫画を見れば、今回展示された主な宝物が分かるようになっています。でも私としては、もう当時の貴族の生活振りなど見たくも無く、資料などが残っていようのない庶民の生活振りを学んでみたいと思っているのです。

             

この地図の右上に『聖武天皇陵』があります。転害門を通って出ていくというコースが描けます。そしてこの破れた新聞、地図を見ているうちに何かモゾモゾしていると思うと、シカに食べられていたので、びっくりして引っ張ると破れてしまったというわけです。新聞用の安もんのインクがいっぱい付いているのに、毒でっせ!シカの頭数に比べると観光客が少なかったのか、それに比例してせんべいを貰える量が少なかったのかも知れませんね。しかし偉いもんです、シカはせんべいの店に店主が居なくても、店の商品には(正確には口ですが)手を出しません。

             

これが転害門、「てがいもん」と詠みます。鎌倉時代に修復されているそうですが、幾多の戦火にも耐えて残っている奈良時代の建物、東大寺ではこれだけだそうで、国宝に指定されているようです。知らんかったものですから内側からだけしか撮っていません。

             

そのまま西へと10分ほど歩くと、聖武天皇陵が見えてきました。中に入ることは出来ませんから感慨などありませんが、東大寺にゆかりのある場所に来たのだと思えます。5分ほど辺りを見て、池に季節外れのオタマジャクシが居るのを確認、これから冬に入るのにどうなるんだろうと心配です。既に12時40分を回っていました。

             

早く昼食をとらないと晩御飯が美味しくいただけません。でもこの辺りには食堂らしきものは一切ありません。長男がJR奈良駅の近くの知ってるらしきサクラ水産を目指しますが、三条通に入ってもそれらしき店はありません。このまま三条通を東に歩き猿沢池の手前の店に入りました。

             

途中左手に見えていた開化天皇陵、右の建物はホテルフジタ奈良、もう1時15分を回っていました。

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