スアール・アグンのジェゴグの演奏を先日聞いてきました。
なんとも、たとえようのない低音のジェゴグを初めて聞き
どう表現したらよいでしょうか?
とても難しい。
ジェゴグというのは、簡単に言えば竹を半分に切ったものを使用した
木琴です。
バリに行くと、ホテルやレストランなどで演奏していることもあり
ポコポコとした、聞けばなるほど竹らしい音を奏でるのですが、
それらは、一般的には1メートルちょっとの巾のリンディックと呼ばれる
タイプの楽器です。
ところが、低音のジェゴグはとても太くそして長い竹を使用した
巨大な楽器で、ボワァ~~~~~~~ンとそれはそれは
どっからやってきたのか摩訶不思議な音なのです。
その巨大なジェゴグとリンディック、それに太鼓等の楽器の音色が
なにやら掛け声のようにも宇宙からのメッセージのようにも
聞こえてくるのです。
そして、さらに体感的には、お腹の中がぐるぐると厚みのあるヘラのようなものでかき回されているような感じ(って???)というのでしょうか、
とにかく、あんな感じは、娘たちを出産するときに
お腹の中が電気ドリルをうめこまれて
ウィ~ンとまわっているときのことを思い出させるほど
強烈な印象を受けました。
途中15分の休憩がはいったのですが、
その前半最後の曲目はそれぞれ2組にわかれたチームが
競演しあう部分があり、
互いに競演していたかと思うと、波長があったリズムと音になり
譜面のない音楽の不思議な世界に改めて感動!
しかもその途中、トランス状態?に陥った二人が失神する場面も
ありで、娘たちもおどろくやら、興奮状態。
早速、長女の絵日記の材料になっていました。
もともと、バリの音楽というのはきちんとかしこまって聞く音楽ではないと
考えている私たち家族。
次女は太鼓を叩く真似をしたり、
体を左右に揺らすなどして、
始終、音楽に身をまかせていました。
そんな彼女も何曲目には私の膝の上でぱったりと動かなくなり
大音響のリズムの中、爆睡
早く、こども抜きでいろんなエンターティメントを楽しみたいと
常々思っているのですが、
もうしばらくは、こうして家族みんなで楽しむのも
悪くないなと思った晩でした。
バリのパフォーマンスってどれもどこか、ちょっとミステリアスです。以前ウブドという場所でみたときも少女が二人、トランス状態になっているのをみて、初めての経験に「えっ?何これっ?」って感じでした。
今回も、舞台の袖に待機しているスタッフが2~3人どやどやっとでてきて、のびてしまった演奏者をかつぎだしているの目撃!
2階のバルコニー席だったので、よくみえて演奏とは関係なくドキドキしていました。