
数日前の報道から。
「プルート(冥王星)」が、2006年の言葉として米方言学会で選ばれたらしい
です。
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asahi.com 2007年01月09日 から
「あまり仕事をさぼっていると、プルート(冥王星)されちゃうぞ」――。米方言
学会は、昨年夏に従来の惑星から矮(わい)惑星となった「プルート」を、「06年
の言葉」に選んだ。米国では、「プルート」が「降格させる」、受動態にした「プルー
テッド」が「降格させられる」という、新たな意味で使われているという。
冥王星は1930年の発見以来、太陽系の9番目の惑星とされていたが、昨年8月
の国際天文学連合(IAU)総会で惑星の「新定義」が決議され、矮惑星となった。
以後、「プルート」は「降格させる」「価値を減らす」という意味の動詞として使わ
れ始めた。
冥王星は従来の9惑星の中で唯一、米国人が発見した。このため、冥王星発見の年
にディズニーアニメ「ミッキーマウス」に登場したミッキーの飼い犬が「プルート」
と名付けられるなど、米国では冥王星への愛着が極めて強い。それが、言葉の意味の
変化に即座に表れた形だ。
同学会の新語委員会委員長のウェイン・グロウカ教授(米ジョージア州立大)は今
回の選考結果について「宇宙からの指名だった」とジョークを交えてコメントした。
学会は1889年創設で、言語学者、辞書編集者、歴史学者、作家ら、北米大陸の
英語や方言の研究者が会員。17年前の1990年から、その年を象徴する新語や造
語の中から「今年の言葉」を選んでいる。
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昨年8月に「惑星」の座からふるい落とされ、「矮惑星」さらにその中で「トランス
・ネプチュニアン天体(海王星以遠天体)」というカテゴリーに分類される様になっ
た冥王星ですが、何と!、「降格させられる」という他動詞として2006年を代表
する言葉となってしまいました。
自国の天文学者が発見したただ一つの惑星だったのに、その実績が無くなった米国人
が半分かた悔し紛れに、後半分は洒落で選定したものです。
ちなみに、『冥王星発見者→トンボー(米国)』 『海王星発見者→アダムス(英国)、
ルベリエ(フランス)、ガレ(ドイツ)』 『天王星発見者→ハーシェル(英国)』 です。
その代わりと言ってはなんですが、「あんたがた米国人は国力と科学技術力に物を言
わせて、冥王星とカイパーベルトにまで探査機飛ばしているんだから充分でしょー」
とか、さりげなく米国人を慰めたりします。
「冥王星」を惑星の座からひきずり降ろす原因となった、冥王星より10%も大きな
カイパーベルト天体である「エリス(2003UB313)」を発見した(してしまった?)
のも米国人です。ま、いいやん、ということで。
これから先、冥王星より大きな「矮惑星」はまだまだたくさん見つかるはずですし、
今後は、『特別ないきさつのある、最も有名で、最も愛されている矮惑星』の座こそ
が永久に冥王星のもの、という部分に満足するべきでしょうね。
で、その冥王星に向かって飛び続けている「ニューホライズンズ」の現在位置ですが、

(数時間前の位置図です。スイングバイする予定の木星まで、0.5天文単位(約7500万㌔)
のところまで来ています。来月終わり頃に、「冥王星行きの最速の探査機が木星接近」
とのタイトルの元、ニューホライズンズによって撮影された木星の近接写真がたくさ
ん披露されることと思います)
現在のスピードは19.89km/sec。地球を離れた1年前に較べ、太陽に引き戻されて毎秒
10㌔も遅くなっていますが、木星スイングバイによって幾分かスピードアップします。
スピードをどのぐらい取り戻せるのかは、その時点でのお楽しみ。
冥王星までの距離は26.81天文単位です。こっちの数字はなかなか減った様な気になり
ません。まだ8年もかかるんか~
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