国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

大阪ジャズ紀行 ジャジーな店は大阪のジャズ大学

2010年10月13日 | 他店訪問
今回の大阪訪問で絶対に行っておきたい場所があった。
それがジャズバーの『ムルソー』である。
大阪府内には『ムルソー』系列のバーが5店舗ある。
その中でも北区堂山町にある『ジャズ・アンド・バー・スペース ムルソー』は
大阪内でも有数のジャズ喫茶だった店だ。

その記述は音楽評論家、中山康樹氏の自叙伝の中に出てくる。
『「キミら、うちの店にけえへんか?」。
 コーヒー代を受け取りながら、小柄な男が言った。(中略)
 それが、東司丘興一との出会いだった。』(講談社文庫 『リッスン』より)

この東司丘興一という人が、『ムルソー』のオーナーである。
村井康司氏の『ジャズ喫茶に花束を』(河出書房新書)でも登場をしている。
今でこそバーになっているが、元々純然たるジャズ喫茶だったようだ。
そこで中山氏を始め、数多くのジャズ界人がジャズを聴いてきている。
まぁ、大阪におけるジャズのメッカだったのだろう。
中山氏はそこを「大学」と称して、かなり通っていたようだ。

もともと東司丘氏はフリー系の音楽を好んでいたようだが、
徐々にその嗜好が変わり、ウエストコーストを多く流すようになったことから
店の形をバーへと変えていったようだ。
その後、大阪の繁華街へジャズや音楽を聴きながら
お酒を楽しむ店として進出をしていった。

なにせ初めての大阪の地。
いつも反省をするのだが、大まかな住所は調べていくのだが、
地図など用意をしていかない僕は、怪しげな通りや客引きの手を抜けながら
30分ぐらい歩いただろうか?
ようやく目的の『ムルソー』を見つけた。
それはちょっと路地を入った小道に隠れるように看板が出ていた。
見つけたときにはあまりの感激にカメラを取り出して即座に写真をパシャリ
ちょっと高級感溢れる扉に躊躇もしないで、遠慮もなく中へと入った…

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